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【大学院に通うか迷っている人へ】日本語教師が大学院に通うと発生する「デメリット」をシェアします

大学院

修士号があると、日本語教師としての仕事の幅が広がりますね!なんか前向きに進学を検討しようかな。

さじここ
さじここ

でも、大学院ですからそれなりに覚悟をもって進学することをおすすめします。

こんにちは。日本語教師のさじここです。

前回の投稿で、日本語教師が大学院に進学するメリットをお伝えしました。

どんなこともメリットがあればデメリットもある…😅

今回は、その反対の大学院に通うと発生する「デメリット」をお伝えしたいと思います。

大学院進学を考えている方は、以下のデメリットも加味して進学を検討されることをおすすめします。

デメリット①:お金がなくなる

これは大学院に進学すると切実な悩みになります😫

大学院は通常であれば、2年間通うことになり2年分の学費が必要になります。

では、いくらぐらいかかるのか?

まずは国立大の学費を見てみましょう!

東京大学の場合…

・入学料 282,000円 

・授業料 535,800円(年間)       参照:東京大学HP (2021年10月14日時点)

つまり、2年間で、1,353,600円支払うことになります。

多少大学によって学費が違いますが、国立大を目指すならだいたいこのぐらいの学費になります。

じゃあ、私立大学はどのぐらいになるかというと…

早稲田大学の場合…

・初年度(入学費、授業料、演習料等…) 1.112,000円

・2年次  1,067,000円      参照:早稲田大学HP (2021年10月14日時点)

つまり、2年間で、2,179,000円支払うことになります。

国立大の約1.6倍…😨

私立はやはり学費が高いですね……

私は最終的に学費のことを考えて私立は受験しませんでした。。。

私立は大学によってだいぶ学費は違いますので、気になる大学院はHPでチェックしてみてください。(公立大の学費は割愛させていただきます)

支出は学費だけではなく、輪読の本を買わなければならなかったり、研究のためにPCを新調する必要があったり通学定期を買ったりと、ちょこちょこお金が出ていきます😅

人によっては、通学時間をおさえるために大学の近くに引っ越さなければならなかったり…

そして、今まで週5日日本語学校などで働いていた人は、学業のために仕事をセーブする必要がでてくるのもネックです…

そうすると、必然的に収入が下がる…😫

大学院の多くは日中に授業がありますから、現役日本語教師の多くは時間割と必修授業や単位を考えながら仕事のシフトを考えています。

私の日本語教師の同期の方で、日本語学校の日中の授業ではなく、夜間のプライベートレッスンの講師に切り替えてやっている方もいます

でも、これは夜間の大学院に進学すれば、話は変わってくるかもしれません……

たとえ今まで通り週5日で日本語学校の授業と両立が可能だったとしても、自分の研究や授業の課題をする時間が取れなくなる&授業準備も大変になるので、個人的にはあまりおすすめできません😅

収入が少なくなるのに、学費等でまとまったお金は出ていきますから、学院に進学を考えている皆さんはそれを見越してお金を貯金しておいたほうがいいかも…😥

補足) 大学院でも奨学金制度があります。興味がある方はご自身が対象になるか調べてみるのも一つの手かもしれません。

デメリット②:時間や住む場所の制限

大学は研究する場所なので、普段の授業以外にも自分で調査や分析を行わなければなりません。

私の場合ですが、修士1年の前期で授業は週3日ぐらい平均1〜2コマ/日だったのですが、授業の空き時間は図書館で文献を調べたり、授業の発表準備や課題をする時間に当てていました。

学部時代のときよりも、かなり真面目に学業に励んでいるので(笑)、夏休み冬休みもインタビュー調査やデータ分析、修論執筆でまあまあ忙しいです。

また、国際交流基金などの公募に応募する場合は、それに向けての準備や就職活動も修論執筆と並行して行わなければなりません……

「文系の修士課程ってどうせ授業あんまりないし、楽勝でしょ?」って思っている方も中にはいるかもしれませんが、そんなことは決してないです!!

思っていたより忙しい…これが私が入学して真っ先に感じたことです。

特に修士2年の夏以降はとても忙しくなると思います!

自分の研究の調査などで、自分の時間が取られてしまうのは覚悟したほうがいいでしょう😅

また、大学院に入ると2年間は通うことになるので、大学に通える範囲に住んでいなければなりません。

コロナの状況によっては全面オンラインでOKな大学院もあるかもしれませんが、基本的に大学院も対面授業を推奨する雰囲気があるので、そうもいかないかも……😥

つまり、2年間は大学院生活優先になってしまうので住む場所が固定されてしまう

せめて修士2年の夏以降は、可能ならば需要なライフイベントを入れないほうがいいかもしれません😅

まとめ

デメリット…もっと出てくるかと思って、ずっと考えてきましたがあんまりありませんでした(笑)

大学院進学は「お金」さえどうにかなれば、大抵のことは乗り越えられると思います。😁

反対に、「お金」については進学する前にしっかり考えておいたほうがいいということです。

私は在学中にコロナ禍になり、日本語教師としての仕事が激減しました。

今後もコロナがどうなるかわかりませんので、2年間まとまった収入がなくても生活していける財政基盤と2年間の学費は用意しておくと安心して学業に専念できます。

修士進学を検討されている方の中には、年齢とライフイベント(結婚、出産など)を考えてなかなか一歩踏み出せないでいる方もいるのではないでしょうか。

結婚しようとしている方、妊活中の方も、現在子育て中、介護中の方も修士課程を目指していいと思います!

私は妊活しながら院試を受験、そしたら授かり、入学半年後に出産し、半年休学しました。😅

私の他にも何人か在学中に出産されている先輩がいますし、別に修士を2年で終える必要はないと個人的に思います。(デメリット②の話と若干矛盾していますが…😅)

私もそうですが家庭の事情で休学をしながら修士課程を終えている方はいるので、そのへんは心配しなくても大丈夫だと思います。(留年してもあんまりみんな気にしません笑)

(ただし、休学する場合でも在籍料みたいなものが発生する大学もあるようなので、そこは要確認してくださいね。)

ただし、自分のために2年間お金も時間も投資するわけですから、家族の理解は必要かもしれません。

家庭を持っている方だと、子育てや家事、介護等一人で全てこなしながら研究や授業の課題を進めて修論を完成させるのは大変です😥

前回の大学院のメリット、今回のデメリットを読んで「やっぱり大学院目指したいかも!」と思った方は、ぜひ自分に合う大学院探しを、そして大学院で「何を研究して明らかにしたいのか」を考えるという次のステップに進みましょう!!

思い立ったら吉日です。

どんなことも初めの一歩がとても勇気がいると思います😥

でも覚悟が決まればあとは進むのみ、入試に向けて準備をしていきましょう。

研究計画書の書き方や、大学院入試についてもまとめましたので、そちらも参考にしてみてください。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました😁

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