日本語学校の非常勤で働くことになったんですが、全てが初めてで不安になってきました…
わかります!私も日本語教師デビューしたときはめちゃくちゃ不安でしたよ。
こんにちは、日本語教師のさじここです。
入国の規制が緩和され、日本語学校の求人も増えつつありますね!
養成講座修了生や検定合格者の中にはずっと日本語学校で働くことを待ちわびていた方もいらっしゃるのではなないでしょうか?😊
でもワクワクした気持ちの裏には、不安もちょっとありますよね…?
その不安を払拭するために…
- 事前に確認しておいたほうがいいことはあるのか?
- 事前にやっておいたほうがいいことはあるのか?
と悶々としていませんか?
今回は、初めて日本語学校の講師デビューをされる方向けに、『事前に確認すべきこと』『事前にやっておくべきこと』の2点をお伝えしたいと思います。
この記事を書いている私は、今まで3校の日本語学校の勤務経験があり、事前確認不足で失敗もしてきました😅
これを読んで実行すると、デビュー初日に慌てずにすむかもしれません!
その経験を元にこの記事を書いていますので、これからデビューする方だけでなく、勤務校を変え心機一転される方にもお役に立つかもしれません。
最後までお読みいただけるとうれしいです。
(この記事は自分用の覚書&自戒の念を込めて書いております(笑)😅)
新学期開始の日本語学校の状況
事前にやっておいたほうがいいこと等をお伝えする前に、新学期開始の日本語学校の状況をお伝えします。
現在入国緩和され留学生が続々と入国してきていますが、コロナ以前と違う点があります。
以前はだいたい、4月、7月、10月、1月にまとまった人数が一斉に入学してきました。
しかし、現在はビザを取得できた人から順次入国→入学という流れです。
つまり、通常なら4月にみんな一斉にで入学式→新学期という流れでやっていたことができなくなって、日本語学校側もてんやわんやです!!😱
そして、入学(入国)してくる学生の日本語レベルもバラバラ…😱
おそらく専任の先生たちはクラス編成に悩まされているでしょう。
今までオンラインで参加していた学生が対面ややってくるのは非常に喜ばしいですが、入国時期がまちまちになると受けられなかったテストや授業が出てきますから補習などでフォローする必要も出てきます。
それだけでなく、新入生は生活面(たとえば、マイナンバーカードの申請等)のフォローも必要になりますから専任の先生は通常よりもやることがたくさんあります😱
さらに!
ベテランの非常勤講師を解雇してしまっている場合、諸々のノウハウが蓄積されている先生がいなくなっているケースも…(泣)
ベテランの先生たちが戻ってきている場合は、まだ御の字ですが、そうではない場合は、『自分の身は自分で守る!』精神でいかないと大変なことになります😥
具体的には、「わからないことはすぐだれかに聞く!」です!
恥ずかしがらずに、聞くことをおすすめします。
これはある意味、新人の特権です!
でも、聞く相手の状況を見て聞くようにしましょう😅
私の経験から、以下の時間が他の先生(専任、非常勤)に聞きやすいです。
お分かりかと思いますが、午前の授業前はやめたほうがいいでしょう。
というのも、午前はいろんなトラブルが起きやすい。
電車の遅延や病欠、学生からの電話、連絡事項や配布物の確認、各自の授業準備 etc..
講師室はバタバタしています😅
なので、ゆっくり話せる状況ではないため、緊急のことでない限り上記の時間に聞くのがいいかと思います😊
「わからないことは自己判断せず、とにかく確認する!」
これが全ての鉄則です!!(日本語学校に限りません)
このような状況なので、あまり新人の先生に構えないかもしれません😥
なので、自分の保身の為にも、自分の勤務開始までに事前に確認できるところは確認しておいたほうがいいかと思います。
勤務初日前までに確認すべきことは?
ここから紹介する内容は、たいてい新人研修や契約時に説明がある内容だと思います。
しかし、日本語学校の中には説明せずになんとなく流れに任せている学校もありますから注意してください。
実際、私が初めて勤めた学校はこのパターンでした。
その学校は新人研修もなかったので、全てが手探り……😥
その上、教務主任も辞めたばかりで学校の体制も整っていなかった最悪な状況。
そのような学校はあまりないかと思いますが、念の為一緒にご確認ください😅
その①病気などで授業ができない時のことを聞いておくべし!
当日に緊急で連絡したいときは?
これは必須なので言わなくてもみなさん確認されると思います。
…が、学校の緊急連絡先の電話番号は確認しましたか?
初日に限って電車が遅延したり、子どもが急に熱を出したりするものです😅
学校のメールアドレスは知っているけど、電話番号知らない!と気づいた方はすぐに確認しておきましょう!
日本語学校の1限の授業はたいてい9時からですが、学校によって学校が開く時間はまちまちです。
8時から開いている場合もあれば、8時半からしか開かない学校もある。
自分が朝イチで連絡したくとも「誰も電話に出ない!」なんてこともありますから、だいたい何時から事務の先生や常勤の先生が出勤してくるのかも一緒に確認しておくと焦らないですみますよ😄
私はこれを確認し忘れ、朝から一人やきもきしたことがあります(笑)
事前に授業に入れない日がわかっていて休みたいときは?
常に授業に入れればいいですが、例えば通院や子どもの学校行事などでどうしても担当曜日に授業ができないこともあるかと思います。
その場合、たいてい事前に常勤の先生(教務主任)に相談して「代講」をたてる必要があります。
この「代講」してくれる先生を自分で探さなければならないのかを事前に確認しておくといいです。
初めて勤めた学校は、全て自分で代講できる非常勤の先生を探して交渉、クラスの進度表や引き継ぎの仕方、小テストの採点方法等を事前に自分から説明しなければなりませんでした。
一方、2校目の学校は、基本常勤の先生が代講をしてくれるシステムでしたので、常勤の先生に進度を伝えるだけで済みました。
このように、学校によって代講の立て方は違いますから、事前に確認しておくといいと思います。
自分で代講をしてくれる非常勤の先生を探すのは学校に勤めてすぐは、かなり難易度が高いです。
先生の名前もわからないし、どの先生がどのレベルまで教えられるか全くわかりませんから…😅
その上、人間関係もできていない……😥
困ったときは、すぐ常勤の先生にヘルプを出しましょう!
少なくともどの先生がやってくれそうかという情報は教えてくれるはず!ですから😅(笑)
その②引き継ぎの仕方を聞いておくべし!
引き継ぎの仕方は、勤務初日に聞けばいいことかもしれませんが、初日はみんなバタバタしているので正直聞きづらいかもしれません……
また、みんな自分のことで精一杯なのでゆっくり説明してもらえない可能性もあります。
時間があるうちに大まかな引き継ぎの流れを聞いておくといいでしょう。
そうすることで初日慌てずにすみますし、時短に繋がります😄
また、学校によっては引き継ぎは紙媒体ではなくDropboxなどの共有フォルダやオンラインプラットフォーム等で行っている可能性が高いです。
そうなると、そのPC操作も聞いておく必要があります。
パソコンが苦手な方は、研修のあとなどにお願いして、一度一緒にやってもらうのがおすすめです。
その③授業の進め方についての疑問点を解決しておくべし
案外文法の授業は説明されたり研修はあるのに、漢字や作文、聴解の授業は説明されずそのまま授業に突入してしまうケースもあります。
教授歴がある先生ならあまり問題はありませんが、案外、新人の先生にとって文法以外は盲点になりがちです。
そして使う教材も初めて見るものだったりしますから、自分が担当する曜日の文法以外の授業も意識しておくといいでしょう。
あと、「授業で使用するプリント類の準備はだれがやっているのか?」についての確認は必須です!!
これは結構、横並びの先生の間で揉める原因になります…(笑)
暗黙のルールみたいなものも日本語学校には存在しているので、気をつけましょう(笑)
正直「プリントは誰が準備したっていいじゃないか!」と個人的に思いますが、毎回自分の担当以外もコピーしてクラスのBOXに入れておくのはかなり大変です。
印刷するのも時間がかかるので、帰るのが遅くなります😥
自分ばかりがやっていたら不満はたまります……😥
なので、学校によっては授業で使用するプリントの準備は、「担当の先生の自己責任か」「前日の先生が準備するのか」「専任がやってくれるのか」違いますので、ぜひそのあたりも確認しておくと安心ですよ😊
もし自分の担当分のみ印刷でOKなら、事前に印刷しておくことができますしね!
かな〜り細かい話ですが、私は毎回これを確認してよかったと思っています。
その④学生の出席管理の仕方について聞いておくべし
これも事前に説明があるかと思います。
・学生が何分までに入室したらセーフで、何分後から遅刻扱いにするか?
・何回の遅刻で1欠席になるのか?(たいていの場合、3回で1欠席)
この2点は初日までにしっかり把握しておきましょう。
学生の出欠管理は、学校側としても重要な責務で進学条件にもなります。
出席率が悪い場合、退学させられてしまうので学生自身出席率を気にして生活していますから、先生も間違いがないよう管理しなくてはいけません。
出欠管理もPCで管理されている場合が多いので、要確認です。
私の勤めた学校は紙のファイル名簿で授業開始にチェックして、授業が終わったら学校のPC内のExcelに入力していました。
2校目は出欠専用のアプリで管理されていたのでipadで入力でした。
学校によっても管理の仕方は違うので、詳しく聞いておくといいでしょう😊
授業初日前までに自分がやっておくべきことは?
その①:2週間ぐらい先までの授業準備
授業が始まると毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
そして、時間をかけて準備した教案などがあっという間に終わっていく上、宿題の添削など授業準備以外でも時間をとられます…😱
そして、帰ったらどっと疲れが押し寄せ、そのまま寝てしまう…なんてことも……😅
そうなると授業準備は自転車操業状態に……😱
私の場合は、自転車操業状態になると授業の質が下がってしまうので、余裕がある学期前の休みにできる限り授業のスライドやプリントを作成しています。
授業準備は教案がたまるまでは時間がかかりますし、その学校の授業の進め方に慣れるまで1〜3か月かかるかもしれません。
その学期は全てが初めてのことなので精神的に余裕がなくなり体調も崩しやすくなりますから余裕は結構大切かと…
もし体調を崩して休みの日に授業準備ができなくても、教案をためておくと安心して休めますよ😄
でも、これは個人の性格の問題もあると思いますし、せっかく準備していたのに自分の担当部分がずれて準備したものが使えなくなっりすることもありますから、一長一短かもしれません。
また、進度がずれるかどうかは横並びの先生の力量と学生の理解度によるので仕方がありません。
ある意味、柔軟な姿勢が日本語学校には求められますから、それに対応できるよう精神的余裕を残しながら毎日過ごすことをおすすめします。
余談ですが、私は新人時代に毎回、前日の先生から「進度がずれました。◯課終わりませんでした。すみません」と引き継ぎを受けるたびに発狂していました(笑)
さすがにそんな先生はレアだと思いますが、これはさすがに大変でした。
でも最近は当時より余裕をもって授業準備できるので、例えば教務の進度表に大きなミスがあって前日に発覚しても対応「そんなものよね〜」と割り切ってやれるようになりました(笑)
いろんな修羅場をくぐり抜けると、めちゃくちゃ日本語教師としての経験値があがります😅
その②:今の気持ちをメモしておく
これは個人的にやっておいてよかった一番のおすすめです。
この記事を読んでいる方は、せめてここだけでもやっていただきたい!!😄
日本語教師デビューする瞬間は一生に一度です。
フレッシュな新人のときの気持ちは働き出すと薄れてしまいます。
忙しさのあまり「なんでこんなことやってるんだろう?」と思うこともあるかもしれませんし、「どうして日本語教師になったのか?」ということも自分で分からなくなるかもしれません。
私は日本語学校で働く前、一冊のノートの表紙の裏に、「日本語教師になったらやりたいこと」「どんな日本語教師になりたいか」を書いておきました。
そして辞めたくなったらいつもそのノートを見てその当時の気持ちを思い出していました。
これからデビューする方はぜひ今の自分の気持ちをノートなどに書き留めておくといいと思います。
それはきっと皆さんの原点だと思いますから、迷ったときの道標になるはずです😊
今の気持ちを大切に日本語を教えてほしいと思います。
その③:体調を整える
身体は資本ですから、今のうちに体調を万全にしておくことをおすすめします。
学校のシステムや授業に慣れるまではストレスフルだと思います。
季節の変わり目やストレスから体調を崩しやすくなるので注意しましょう。
しっかり食べて、よく寝て休めるときに休んでくださいね😊
まとめ
日本語学校デビューする日まで、どきどきソワソワすると思います😅
でも、一度教壇に立ったらきっと授業の時間はあっという間に過ぎていきます。
全てのことを一つ一つ丁寧に確認して、心構えをしておけばきっと大丈夫です。
どんな日本語教師の先輩方も、デビュー初日は同じように緊張したはずです。
もちろん私も緊張しました。
事前に当日の事務作業や緊急事態のときの対処法を知っておくだけでも、不安は軽減されるかと思います😊
時間があるうちに常勤の先生に聞いてみてくださいね。
あと、だれかに教えてもらうときは必ずメモを取ることを忘れずに!
これ案外しない人が多くてびっくりしました😅
また聞かなくてもいいようにすることも社会人として大切です。
「これから求人を探します」っていう方はぜひ以下の記事↓も参考にしてみてください。
ブラックな学校に引っかからないよう気をつけましょう。
この記事がみなさんのお役に立ったら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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