日本語学校についてはなんとなくイメージできたけど…実際働くとなるとどうなのかしら？
給料気になりますよね！では、今回は給料や待遇面についてお話しますね
こんにちは。日本語教師のさじここです。
日本語教師に興味がある方はぜったい日本語教師の給料が気になっているかと思います！！
私も当時、めちゃくちゃ気になりました(笑)
【待遇面】は、転職するかどうか決めるポイントのとても重要な要素になると思います。
そこで、日本語教師の待遇面(給料)の実態をまとめました。
日本語教師に転職するかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください！
非常勤講師と常勤講師について
給料や待遇をお話する前に、まずお伝えしなければならないのが、雇用形態です。
日本語学校や大学、専門学校などで働く日本語教師には雇用形態が大きく分けて2種類…『常勤講師』と『非常勤講師』があります。
『常勤講師』というのは、ざっくり言うと、会社員と同じ待遇ですので、だいたいの学校は就業時間は固定で、社会保険加入、ボーナスあり(←学校によるかも…)、月給制です。
担当クラスをもちつつ、進学指導や学校運営の雑務、非常勤講師のフォロー、新入生の受け入れ準備なども行います。
『非常勤講師』というのは、いわゆるパートやアルバイトのように時間給で給料をもらうため、シフト制で働きます。
常勤講師のように、ボーナスはもらえない…😭(ボーナスをもらえる学校もあると聞きますが少ない！！)
仕事は日本語を教えることに特化できたり、シフト制なので自分のライフスタイルに合わせて働けるところが利点ですが、その分給料は不安定になりやすい…
今回のコロナのように、日本に留学生が来てくれなくなると正社員である常勤講師よりも非常勤講師のほうが授業数が減らされ、収入減になることも(泣)
それじゃあ…常勤講師のほうがいいってこと？
う〜ん…給料や待遇面を考えると常勤講師のほうがいいですね。でも、日本語を教えることだけには専念できなくなるというデメリットもありますし…
日本語教師の資格取得したばかりの人は、非常勤講師で経験を積むのが一般的です。
常勤講師は留学生のサポートだけでなく非常勤講師も指導する立場なので、それなりに経験がないとなかなか厳しい……
ですから、常勤講師の求人には『日本語教授歴3〜5年以上』みたいに、経験を問われることが多いです。
非常勤講師の求人によっては、非常勤講師から常勤講師にステップアップできるものもあるので、常勤講師を目指したい方は、そういう日本語学校の求人を確認してみてください。😊
非常勤講師の給料
非常勤講師の時給って、だいたいいくらですか？日本語教師だけで生活できます？
時給、気になりますよね。では、その話をしましょう。
求人を見たことがある方は分かると思いますが、日本語学校の非常勤講師の求人は『1800円〜2000円/1コマ(＝45〜50分授業)』が多いです。
教授経験によりますが、新人さんだと1500円〜のところもあるかもしれないです。
この時給は教壇に立っている時間に対しての給料のため、授業前の授業準備や片付け、添削作業などは基本含まれません！(泣)😭
事務作業として手当がでるところもあるそうですが、ないところが多い…。私は一度も添削作業代みたいなものはもらったことがありません…😅
でも、飲食店とかのバイトよりも全然時給が高いじゃないですか！？
まあ…表面だけ見るとそうなりますが、実際、蓋を開けてみると割りに合わない場合が多いんですよ、これが…
蓋をあけてみると………割りに合わない！(個人的にそう思います)
だから、辞めていく人も多いのが実態です。
特に教師になったばかりの駆け出しの新人さんだと、教案提出などを学校から求められたり、授業準備にとても時間がかかってしまうので、家でコツコツ教科書分析や、文法書を漁ったり、スライドを準備したり……、慣れるまで大変😭
あくまで私の場合ですが、1年目は4コマの授業準備に…半日ぐらいかかりました(泣)😢
現在も新しい項目を教えたり、違う教科書を使ったりすると、やっぱりそれぐらいはかかります。
でも、教師は準備がとても大切です！
私の本音は…日本語教師の全ての仕事量から時給を換算すると…時給3000円ぐらいほしい(泣)😭
もっと時給を上げてくれ〜〜〜〜！！
って時々叫びたくなる…(笑)
まぁ、私が新人だった数年前に比べたら、業界では200円ぐらいUPしているんですけどね……
日本語教師の社会的地位は低いという現実がコマ給に表れていて悲しいです……😭
だから、教えることが好きじゃなければ続きません。(←個人的な意見です)
そして、自分の準備だけではなく……授業後は、小テスト、作文の添削、宿題チェックなどなど…やることが多いのも日本語学校の非常勤講師の特徴です。
そして、非常勤講師でもクラス担任を任される場合も！😨
私はいきなり人手不足でやらされました…(笑)
担任手当は約5,000円〜10,000円ぐらい。(←学校による！！)
担任業務の内容はというと……クラスの成績管理、個人面談、進学指導……(←学校によります)
まぁ、色々大変です。😅
でも、常勤講師を目指すなら、やったほうが色々勉強になると思います。
担任やりたくない場合は、学校側にしっかりその旨を伝えるのがいいです！(←双方のために)
担任業務の内容は学校によって本当に違うので、採用試験のときにしっかり確認したほうがいいですよ。
非常勤講師の給料だけで生活していけるのか？
時給1800円ぐらいかぁ……。準備に時間かかるみたいだし、週5日ずっと働くのは大変だろうな…
そうですね…、慣れるまでは週1〜2ぐらいで、徐々に増やす感じにしたほうがいいですね。初めから飛ばしすぎるとエンストしますから。
日本語教師として慣れるまでは、週1〜2日ぐらいにしたほうが無難です。
これは私の経験でもありますし、周りの新人さんを見ていて思います。
初めから飛ばしすぎている新人さんは、半年も立たないうちにエネルギー切れをおこして辞めていくパターンが多い……
教壇に立つのも、新しい職場での人間関係も授業準備も全て初めてだとすっごく疲れます…
まずは、この仕事に慣れることを優先されたほうが、後々うまくやっていけると思います。😊
でも、それじゃあ生活できないわ。みなさんはどうしているのかしら？
そうですね。慣れるまでの半年ぐらいは、非常勤講師だけの給料では食べていくのは難しいかもしれません。でも、徐々にコマ数を増やしたり、他の学校と掛け持ちしたりすれば……
日本語教師だけで食べている非常勤講師は学校を掛け持ちしたり、午前午後通しで授業をして週5働いています。
経験を積んでいくと、教案も溜まっていきますし、同じ教科書を何度も教えることになるので、新人の時よりも授業準備に時間がかからなくなります。
そのへんは、私を含め、みなさん効率よくやっていますね。
でも、全く授業準備なしで授業するのは無理なので、どんなに経験を積んでも準備は必要です！
だからプライベートを削って授業準備はしたくない！という方は日本語教師はやめたほうがいい。
多分続けられないです……
まとめ
今回の内容をまとめると…
- 日本語教師の働き方には『常勤講師』と『非常勤講師』があり、常勤は会社員と同じ固定給、非常勤はコマ給。
- 非常勤講師のコマ給は1800〜2000円ぐらい。
- 授業準備時間や添削時間は給料は発生しない場合が多いため、授業準備とかを考えると割りに合わないかも……
- 日本語教師だけで食べている非常勤講師は学校を掛け持ちしたり、午前午後通しで週5働いて生計をたてている。
- 授業準備は日本語教師である限りずっと必要である。
なんか、ネガティブなことばかりだな…日本語教師になるのやめようかな…
たしかに今回はネガティブな内容ばかりでしたね…すみません。でも、日本語教師はやりがいのある仕事ですから！
非常勤講師で働いている人は、主婦やリタイアした年配の方が圧倒的に多いし、全体的に女性が多い職場です。
その理由は上記の説明からわかると思います。
この給料体系はこの業界的にきっとしばらくは変わらない。
もし、『日本語教師は簡単に稼げる』と思って興味をもち、転職を考えている方がいらっしゃったら、ここで一度立ち止まってよく考えてほしいです。
日本語教師は簡単に楽して稼げる職業ではありません！！
(↑そんなこと考えている方はいないと思いますが念の為…)
日本語教師は留学生の将来に関わる職業であり、先生の教え方によっては彼らが持つ日本・日本人のイメージを良くも悪くもします。
この業界に入って「あ〜こんなはずじゃなかった！」とミスマッチを起こすとお互い不幸になり後々後悔することになりますから、よく考えてほしいです。
偉そうなこと言ってすみません。でも、日本語教師のうまい話に釣られてこの業界に入って苦しんだ方を何人も見てきたので…😥
なんか、今回はすごく暗い話になってしまいましたね。😥
私は日本語教師になって色々辛いことありましたが、一度も日本語教師を辞めたいとは思ったことがあいません。
周りの非常勤講師の先生や常勤講師の先生、養成講座の同期の人たち、そして教えた学生に支えられて日本語教師を続けられています。
そしてなんと、自己投資して大学院まで通っているという(笑)
学生からの「ありがとうございました」という言葉からすごいパワーをもらえるこの仕事はとてもやりがいがありますし、今後ますます外国人が増えていく日本社会で貢献できる機会は増えていくと思います。
日本語教師のデメリットを踏まえた上で、この道に進んでみようという方、ぜひ一緒に日本語教育業界でがんばりましょう😊
我々日本語教師は、そういうガッツのある方を待っています♪
もちろん日本語教師はやりがいやメリットもあります。
以下の投稿↓もぜひ参考にしてみてください。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
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