【日本語教師の求人を探している方へ】ブラックな求人の見分け方をシェアします

就職活動

最近コロナのせいで日本語教師の求人が少なくて…。早く働きたいから、とりあえず見つけたものに応募したほうがいいでしょうか?

さじここ
さじここ

個人的には、ちゃんと求人はチェックして応募したほうがいいと思います。ブラックな日本語学校もありますから…

こんにちは。日本語教師のさじここです。

これから日本語教師デビュー予定の方の中には、ちゃんとした日本語教師の求人を見分けられず、悪い求人に引っかかりやすいです……

「早くデビューしたいのに、求人が少なくて雇ってもらえない…どこでもいいからとりあえず片っ端から受けてみよう!

「ちょっと条件悪いけど…とりあえず応募してみようかな…

この「どこでもいいから」「とりあえず」はとても危険です!!

ブラックな日本語学校などの求人に引っかかったら、その後が大変……

ブラックな日本語学校ほど辞めにくい…です😭(個人の経験的に)

私が養成講座の先生などに教えてもらった&私の経験からの【求人の見るべきポイント】をシェアしたいと思います。

これからデビューしたい日本語教師のみなさんの参考になれば幸いです。

※ここからはあくまで個人の主観に基づくものも含まれます。当てはまる学校すべてがブラックな日本語学校とは限りません。最終的にはご自身の判断で求人を見極めてください。

ブラックな日本語学校とは…

話を始める前に、まず『ブラック企業』ってどんな企業のことを指すのかというと…

①労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている企業、②パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)。

   ブラック企業大賞HPより引用:http://blackcorpaward.blogspot.com/p/blog-page.html

なんだか抽象的なのであまりピンとこないですね…😅

上記の引用元の「ブラック企業大賞」のHPには、ブラック企業を見極める指標が載っていて、こちらにたくさん当てはまるとブラック企業認定されるようです。

【ブラック企業を見極める指標】

●長時間労働●セクハラ・パワハラ●いじめ●長時間過密労働●低賃金●コンプライアンス違反●育休・産休などの制度の不備●労組への敵対度●派遣差別●派遣依存度●残業代未払い(求人票でウソ)

   ブラック企業大賞HPより引用:http://blackcorpaward.blogspot.com/p/blog-page.html

これを見る限り、私が勤めていた・勤めている日本語学校は一つは当てはまるような…😥

日本語教師はそもそも低賃金で、長時間労働…😭

これは業界全体を変えないと変わらないですね。

でも、極端なものはやばいです!!日本語学校の中でもブラック企業!!

そういうやばい日本語学校に引っかからないために求人のチェックポイントを一緒に確認していきましょう!

やばい求人その①

みなさんは現在の日本語教師のコマ給の相場をご存知ですか?

私が日本語教師になった6年前は、1コマ『1500円〜1800円』でした。

1500円〜になっているのは新人と経験者、指導できる内容によって変動があるからです。

で、現在はというと…

1コマ『1800円〜2000円』がだいたいの相場…

新人の場合でも1800円はもらえていました。

しかし、現在コロナ禍でまたコマ給が下がり始めているように感じます……(私の肌感覚で)

一つの要因として日本語学校でも、国で待機中の学習者向けのオンライン授業の求人が増えてきたからではないかと……

でも、先生としてはオンラインのクラス授業も対面の授業も授業準備にかかる時間は同じです!

やらなきゃいけないこと(テストや成績管理、出欠、宿題チェックなど)が同じならば賃金を下げるのはどうなのか?と個人的に思います。(学校として交通費が出さなくていいわけだし!😫)

「安くても働けるなら!」と思っている方、気をつけてください!

そういう日本語学校や企業は「先生を大事に扱ってくれない」可能性が高いです😥

1800円より安いものは怪しい求人ですから、応募は危険です。

(但し、「新人研修試用期間中3ヵ月は1500円で、それ以降は1800円」みたいな記載の求人は別です)

すべての業界に言えることかもしれませんが、組織に入ってから自分の賃金を上げるのはかなり難しい……

人事制度が整っており査定が定期的に行われている日本語学校なら可能かもしれませんが、たいていの場合一度契約した賃金の値上げ交渉は大変!😭(経験談)

よっぽどその日本語学校にとって「なくてはならない唯一無二の存在になる」ことができればいいのですが…そう簡単には……😭

そのようなスーパー日本語教師は、「豊富な教授経験」「研究や出版などの実績」そして、「その日本語学校の勤続年数」を持っていますから、一長一短ではなれないのが現実だと思います。(当たり前ですね😅)

ですから、スタートのコマ給はできるだけ高い方がいいです!

自分の叩き売りはやめましょう!

たとえ今は求人がなくとも、あなたの価値はそんなに安くないので自分をどうか叩き売りしないでほしいです。

それが回りに回って、日本語教師業界のためになります!

安い求人に人が殺到すると、他の日本語学校も追随してしまいますので、それは業界として避けたいです。

(この2〜3年で業界的にやっとコマ給が2000円近くまでいくようになったので!😭)

やばい求人その②

日本語学校で非常勤8名募集してるんです!これなら新人も採用してくれそうですよね!?

さじここ
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ちょっと待って下さい、その学校についてちゃんと調べましたか

求人の中には、「非常勤10名募集」「【急募】非常勤講師8名募集」など出ていることもあります。

「やった〜ラッキ〜〜♪」と思ったあなた、ちょっと待ってください!!😥

その求人を出している日本語学校はどんな学校ですか?

なぜこのコロナ禍でそんな人数の求人が出せるのですか?

そういう求人を見たら、一呼吸おいて冷静になってよく調べてみましょう。

日本語学校が新設の日本語学校だったら、そのくらいの人数の募集があるかもしれません。

でも、すでにある日本語学校の場合、その学校はブラックな日本語学校の臭いがします。

その求人が気になる方はしっかりその学校の口コミやHPをチェックしてみましょう。

これは私の経験ですが、いい日本語学校というのは先生にとって居心地がいい学校なので、先生が辞めません!!

だから、なかなか求人がでない。

しかし、日本語学校の内部に問題があると…どんどん先生が辞めていく…

非常勤はバンバン辞めていく→講師不足→募集人数が多い

という構図ができやすいので募集人数は気をつけて見たほういいと思います。

私はブラックかどうか見極めるために求人の募集人数はかなりチェックします。

あと、ずっと求人が出っぱなしの学校も個人的に怪しいにおいがすると思っています。

求人はある一定期間採用情報を出して募集します。

その求人で採用が決まったら、非常勤の空きはなくなるので求人が出続けることはあまりないかと。

たまに急にクラスを増やさなきゃならなくて〜というのもあるのですが、1年のうちに何度も求人サイトでお見かけする学校は「何かある」と思ったほうがいいと思います。

何度も言いますが、「働きやすい環境では人は辞めません!」

給料、長時間労働、モチベーション低下などによって「やってられなくなるから人は辞める」のです。

頻繁に求人サイトをチェックしたら、ぜひ「募集締め切り」の日付もチェックしてみましょう!

間髪入れずにまた求人がでているなら、ちょっと要注意です😅

やばい求人その③

最近は非常勤の求人に、業務内容がしっかり明記されているものが多くなってきました😊

例えばこんな感じで書かれていると安心です↓

<業務内容>
講師業務:授業担当、その他授業に関する業務(添削・採点、成績入力、会議出席、日誌作成 等)
担任業務:(上記に加えて)学習者管理、テスト作成、添削・採点、成績管理

明記されていない求人の学校は、いろんな業務があいまいになっている可能性があり、そんな学校に入ったら授業外でいろんな業務をタダ働きさせられる可能性があるかもしれません。

私も新米のころ何もわからずに教務から言われたたとおりに、進学指導や面談、テスト作成を事務手当や残業代なしで行った経験があります……😭

「でも、なんかおかしい…」と気付いてベテランの先生に相談したら、その方にはちゃんと手当がついていることが発覚!😨

教務の先生に他の新人の先生と一緒になって、教務主任にそのことを訴えたことがあります😫

(その後、事務手当は付くようになりました)

「新人の先生は新人ということで立場が弱いし、そういった情報も知らないからいいように扱われちゃうんだ……」と当時の私は思いましたよ😥

それ以来、私は求人を探すときは業務内容をしっかり確認するようにしています。

情報は本当に大事です!!

求人で明記していない→学校として明確に業務が決まっていない→だから求人に明記できない?

ということなのかもしれませんので、しっかり確認しましょう。

なかには「求人に書いてないだけでちゃんと決まってます!」っていう日本語学校もあるかもしれません。(←それはそれでどうなのか?と思いますけど…)

気になる求人で業務内容がしっかり明記されていなかったら採用面接で採用担当者に聞いてみたほうが絶対にいいです!あなたのために!

また、最近の日本語学校の求人は「雇用契約」ではなく、「業務委託」募集になってるものが増えています。

これには長期で雇用を継続すると社会保険に非常勤の先生も加入させなきゃいけない(=企業側にコストが発生する)ための対策ではないかと個人的に思っています。

「業務委託」は担当する授業に対して賃金が支払われるので、言ってみれば授業が終わったら表面上は「すぐ帰れる」はずです。

でも、プライベートレッスンならともかく、非常勤で働く場合はそんなスパッと帰れるのか謎ですし、「業務委託」契約は有給がありません😥

だから個人的に「業務委託」だと非常勤の先生は雇用が守られていない感じのように思います……

また「業務委託」契約の内容によりますが、ブラックな契約だと交通費、会議手当などが明記されていないこともあるかもしれませんので、かならず求人をチェックしたほうがいいと思います。

まとめ

教育業界は特に、「長時間労働」「長時間過密労働」「残業代未払い(サービス残業)」が常習化しているように思います😥(小・中・高の先生方も大変だと思います)

その一方で、やっぱり授業をする上での自分の授業準備等は毎回必要になるので、少し仕方がない部分はあるかもしれません……

でも、「定期テストの採点や大量の宿題添削、授業後の個別面談、進路指導などに賃金が発生しないのはどうなのかな…」と非常勤として働きながらモヤモヤしている人は私以外にもたくさんいるのではないでしょうか?

ちゃんとこれらの業務に手当を出してくれる日本語学校も増えてきたように感じますが、そうではない学校もまだたくさんあるかと思います……

とはいっても、今はコロナ禍でなかなか日本語学校の求人を見つけたら飛びつきたくなりますよね……

私も今教えている学生が卒業したら職がなくなるので、その気持わかります…😭

でも、初めて勤める日本語学校がブラックな日本語学校だったら、モチベーションも体力も吸い取られ、憧れていた日本語教師の世界が一転し、真っ暗な世界になってしまいます😥

そうならないために、ちゃんと求人を確認して自分を守りましょう!

何度も言いますが、一度ブラックな日本語学校に入ったら抜け出すのも大変です。

私の経験上、入るよりも辞めるほうが労力も精神もへとへとになります。

「こんな学校辞めよう!」と思っても、自分を慕ってくれるその学生の顔がチラついて、なかなか辞められないんですよ…ね……本当に…😭

だから、求人確認は入念に、日本語学校のHPにやフェイスブック、口コミなどあらゆるSNSなどのツールをつかって情報収集してから応募しましょう!

最初にもお伝えしましたが、この記事はあくまで私の経験や他の先生から教えてもらったことですので、すべての日本語学校に当てはまるとは限りません。

最終的にはご自身で判断してくださいね

noteも不定期更新していますので、こちら↓もよろしくお願いします!

本日も最後までお読みくださりありがとうございました😁

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