こんにちは、日本語教師のさじここです。
もう、オンラインでレッスンすることが割と馴染んで、たくさんの方がオンライン日本語教師として活躍されているかと思います。
私は大学の非常勤講師として働きながら、空き時間にitalkiでオンラインレッスンをしています。
最近の学習者さんのニーズはとても多様化していて、「どうやって教えようかな〜」と悩むことがあります。
教えるときに重要になってくるのが「教材(テキスト)選び」ですよね!
今までの記事でもビジネスのテキストや無料で公開されている教材などを紹介してきました↓
私はテキストとかチェックするのが好きなので、まだまだ紹介したいものがあります!
今回は、私が見つけた個人的に「使ってみたい!」と思ったオンライン向きのテキストなどを紹介したいと思います♪
記事で紹介するものはプライベートレッスンはもちろん、グループレッスンでも使用できるかと思います!(一部は自学するときに便利なもの)
「レッスンで何を使ったらいいかわからない〜🥲」
「学習者さんのニーズに応えられる教材選びに困っている😭」
そんな方の参考になったら幸いです。
日本旅行が目的の学習者さん向けテキスト
☆「PRACTICAL JAPANESE くらしと旅行のための基礎日本語」小川 清美 (著)(←本タイトルをクリックするとAmazonサイトに飛び、ちょっとしたサンプルが見られます!)
こちらは、テキスト名の通り、くらしと旅行に特化したテキストになります。
英語訳付きなので、英語話者の学習者さんにおすすめです!😊
あとこちらは、ローマ字表記があるので、ひらがなが読めない、勉強するつもりない学習者さんでも使用できると思います。
私は来る人拒まず精神でひらがな・カタカナが読めない人にもレッスンをしています。
なかには、ひらがな読めなくても会話だけやれればいいという学習者さんもいらっしゃいます……😅
しかし、ほとんどのテキストは1課でローマ字表記が終了するため、やっぱり、ひらがな・カタカナが読めないとレッスン継続が難しいと伝えて、頑張って覚えてもらう方向にもっていっています。
そんな中で、このテキストを見つけました✨
これだったら、ひらがなが読めなくても、ローマ字で書いてあるのでテキストの課が進んでも大丈夫です。
また、例えばL23では、「X を てform ください。」みたいに文構造が提示されているのですが、「て形」のルールはもう覚えず、旅行で使いそうなもの「送って、飲んで、降りて、教えて、して……etc」だけをまず暗記してフレーズとして覚えるスタイルです。
プライベートレッスンだと、やっぱりみなさん時間がなくて、て形まで覚える余裕がない印象を受けます。
そして、気がつけばお互い疲弊し、学習者さんがフェードアウトしてるという……(泣)
日本に旅行するために勉強したい!という学習者さんは、そこまで動詞の活用や文法を積み上げる必要も時間もない。
以前紹介した記事にのせた国際交流基金の「いろどり」オンラインテキストもいいのですが、内容が生活者向けなので、旅行目的の学習者さんにはあまり使えない課もあり、選ぶ必要があります。
「くらしと旅行のための基礎日本語」のテキストは旅行にフォーカスしていて、シンプルに旅行のための日本語が勉強したい学習者さんにはいいんじゃないかと思っています!
「いろどり」より「NIHONGO FUN & EASY」↓にどちらかと言えば似ていますね!
最近はいろんないいテキストが出ているので、迷っちゃいますね😁
Amazonサイトではサンプルが見られますので、ぜひご自身で確認してみてください♪
私の学習者さんから教えてもらった日本語参考書
italkiで私が教えている学習者さんの多くがアメリカ人です。
なので、初級レッスンでは英語を使用しています。
日本語学校などの多国籍クラスでは「英語を使用しないで!」と教務から指導が入ったりもするかもしれませんが、あくまでプライベートレッスンなので、私は学習者さんが望んでいるのなら英語で文法を説明したりすることがあります。
しかし、私の英語力はそれほど高くないので、やっぱり説明には限界が……😭
そんなときは、学習者さんから教えてもらった以下の書籍を紹介して、「もっと詳しく知りたいなら、この書籍を買って読んでみて〜」と促すこともあります。
私のitalkiの学習者さんは大人の人ばかりなんです。
時間がない大人の人は割と効率的に理論、構造的に学びたいって人が多く、
「そんな日本語でまどろっこしいこと言っていないで、英語でスパッと教えてよ!」
と言われて、ガビーん😱ってなり、学習者さんが望むなら直接法にこだわらなくてもいいのかな……と最近思うようなりました。
話を戻して、英語話者の学習者におすすめなのが……
☆「日本語文型辞典 英語版」 砂川有里子 (監修), 石田プリシラ (監修), グループ・ジャマシイ (編集), クロス尚美 (翻訳)ほか(←本タイトルをクリックするとAmazonサイトに飛びます!)
私の学習者さん(英語教師)は、これはとても便利!といって熱弁してくれましたよ✨
日本語版はもちろん知っていたのですが、まさか英語版があるとは知らなかったです!
ちなみに、こちら「英語」だけでなく、「ベトナム語」「タイ語」「韓国語」版もあるようです!!
わからないときに自分の使用言語で調べられる文型辞典があると学習者さんも助かりますよね……
私もこれで英語での文法説明を勉強できるな〜と思いました😅
次に紹介するのが、こちら!
☆「All About Particles」Naoko Chino
タイトルから分かるように、こちらは「助詞」に焦点を当てたハンドブックです。
Amazonのベストセラーの本みたいです。
「助詞についてもっと知りたい!説明してほしい!」という学習者さんに勧めてあげるといいかもしれません。
実際に、ある学習者さんに勧めたら買ってくれていました(笑)
☆Common Japanese Collocations: A Learner’s Guide to Frequent Word Pairings Kakuko Shoji (編集)
こちらも学習者さんからのおすすめの一冊です。
その学習者さんは8年ぐらい日本で英語教師をしながら生活していらしゃいます。
日本で生活する中で「自分には語彙力が足りない!」と思ってこちらを購入し、勉強したそうです。
よく使用される言葉のコロケーションの本なので、この一冊を読み込むだけでかなり語彙がわかるようになったと教えてくれました。
こちらも英語で書かれています。
日常的に使う語彙を増やしたいという学習者さんにおすすめかと思います😊
まとめ
今回は英語話者向けのテキストを中心に紹介してみました♪
最近思うのが、私があれこれ調べるよりも「日本語が上手な学習者に学習方法を聞けばいいのでは?」ということです😅
特にアメリカ人の英語の先生から紹介してもらった本は完全英語のペーパーブックなので、私はぜったい書店で手に取らない本です(笑)
学習者さんと色々相談しながら、手を替え品を替えって感じで私は試行錯誤しながらレッスンをやっています。
自分が使えるテキストが多ければ多いほど、学習者さんにとっても最適なレッスン方法が見つかるかもしれません✨✨
プライベートレッスンはある意味学習者さんのニーズに応えられなければ次の予約が入らなくなるシビアな世界ですから、いろんな手段は持っていた方がいいかと😅
この記事がみなさんのプライベートレッスンの少しでも参考になったら幸いです😊
たまに、私のプライベートレッスンの様子などもnoteに書いたりしていますので、noteの記事もよければ覗いてくださるとうれしいです♪(不定期更新ですが……)
最後までお読みいただきありがとうございました😊
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