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【日本語教師】大学院修士修了した後の進路とキャリアは?〜研究と就活のはざまで〜

大学院

文系の大学院の修士課程を修了した後って就活がやばいってよく聞くんですけど、日本語教師でもそうなんでしょうか?

さじここ
さじここ

いうわけではないと思いますが…

こんにちは、日本語教師のさじここです。

私はこの春無事に大学院修士課程(日本語教育)を修了しました。

これから大学院を目指す人、現在大学院の修士課程で頑張っている人は、きっと以下のような疑問や興味をいだいているのではないでしょうか?

  • 大学院卒業後は、みんなどうしているの?
  • 院卒の先輩の進路先が知りたい!
  • 一般企業に就職する人はいる?

これらは私が大学院に入学する前からずっと疑問に思っていたことです(笑)😅

ということで、私の大学院の先輩、同期たちの卒業後の進路についてまとめてみました!

これから、大学院に進学したいと思っている人、いま大学院に在籍中の人はご自身のキャリアの参考になるかと思います😊

最後までお読みいただけるとうれしいです。

「その前に、お前は何してるんだよ?

って思った方もいらっしゃると思います(笑)😅

「私が現在何をしているか」という個人的な話は、こちらのブログに書くとよくわからない感じになってしまったので、以下のnote↓にまとめました。こちらもお読みいただければと思います。

【日本語教師】大学院卒業した私が今、何をしているか?|さじここ@日本語教師&2歳子育て中
こんにちは。日本語教師のさじここです。 私は2019年4月に国立大の大学院(日本語教育)に入学し、修士1年の秋に出産で休学、コロナが発生した年の2020年春に復学し、この春(2022年)無事大学院を修了しました。 で、最近、大学院の後輩や知...

※最近、noteも始めました。ブログでは基本的には情報提供、noteは個人的な話(ブログの紹介と追加情報、裏話のあれこれ)を気ままに書いています。よろしければnoteもご覧ください。

大学院卒業後の進路とキャリア

私の母校の大学院の修士課程修了生の進路を調査したものをまとめたのが以下です↓

修士課程卒業後の進路
  • ①一般企業に就職
  • ②博士課程に進学
  • ③海外の大学で教える
  • ④国際交流基金の専門家
  • ⑤勤務していた(勤務中)の日本語学校で働く
  • ⑥日本語教師養成講座の講師になる
  • ⑦大学の非常勤講師
  • ⑧大学などの研究補助の仕事をする
  • ⑨JLPTなどのテスト開発機関で働く

こう見ると、多岐にわたっていることがわかるかと…

でも、これは例えば、博士課程に進学しながら、大学の非常勤講師や養成講座の講師をしている人など、一つの職場というより、複数掛け持ちしている方が多かったです。

また、進路は日本語教師として大学院に入学したか否かでけっこう違います。

それでは順番に詳しく説明していきます😊

学部卒→大学院進学者の場合

ケース①:一般企業に就職

まず、日本人で学部卒→大学院に入学した人の90%以上は、学部卒の人と同じように一般企業の就活をして日本語教育とは関係ない会社に就職していました。

これは卒業後も日本で就職希望の留学生も同じです。

日本語教育プログラムという日本語教師の有資格者に慣れるコースを受講しているにも関わらず、日本語教師としてすぐに働かない人たちが一定数いるということです。

私は別にそれが悪いと批判しているわけではないですよ。

日本語教育の大学院だからといってみんなが日本語教師を目指しているわけではない、いろんなキャリアの選択肢があるということを知ってもらいたくて書きました。

だから、日本語教育系の大学院に入っても一般企業に就職することはもちろん可能ですので、途中で進路変更もできます。

でも、一般企業の就活は修士1年の冬〜修士2年春にかけてですから、研究との両立が大変です😥

そして、その時期に教育実習が入ったら、かなりハードスケジュールになります。

それを覚悟して、就活と日本語教師の資格(教育実習)を取るかを決めたほうがいいかと…

※大学院によってスケジュールが全然違いますので、ご自身でご確認ください!

学部から院に進学した私の同期は、

「とりあえず社会に出てお金を稼ぎたい。色々な経験を積んでから、もしまた日本語教師として働きたいと思ったらなればいいかな…」

と電車の中でこそっと教えてくれました。

私個人としても一度社会に出ていろんな経験を積むのは賛成です。

日本語教師の資格を持っていれば、副業としてオンラインでも教えられますし、本気で職業にしたいというなら方向転換してまた日本語教師の職を探せばいいと思います。

日本語教師の資格は取得したらなくなることはありませんかから😊(2022年の今は(笑))

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ケース②:博士課程に進学

学部→大学院に進んだ人の中には、博士課程に進学する人が若干います(もちろん日本語教師経験者も同様です) ※このブログの博士課程とは、博士課程後期を指します

「修士課程の2年だけではテーマを追求できなかった」「もっと研究がしたい!」という方がそのまま大学院に進学されています。

修士課程と同じ大学院、同じ指導教官の元に進学する方がほとんどですが、指導教官が退職されたり研究分野やテーマが変わって別の大学院の博士課程を受験する方もいます。

博士課程は修士課程と違い、学位取得するまでかなりかなり大変な道のり……😥

取得までの年数は人により早くて3年、遅くて…………(汗)

進学すれば必ず取得できるというものではないので覚悟を持って進学すること」と先生方からよく言われました。

というのも…

「博士課程に進学し学位取得できても、就職先がない!!」っていうのが今の日本の現状です!😱

博士課程を終えた先輩たちが「就職できない〜〜(泣)」と嘆いているのを何度も目にしてきましたので、相当現実は厳しいかと……

「研究職につきたい」「上を目指すためにキャリアに博士の学位が必要」という方が進学されている感がします…

このあたりの話は、以下の書籍↓に詳しく書かれていますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

博士課程に進学する人は日本人より留学生のほうが圧倒的に多かったです

というのも、たとえば中国では有名大学で日本語を教えるには博士号が必要らしいです。

なので、自分の国のアカデミックな世界(大学のポスト)で就職希望の人は博士課程に進学する傾向があります。

中国人の博士過程の先輩から教えてもらったのですが、今中国では35歳までに博士課程取得しないと就職がかなり難しいそう……😱

ただでさえ博士号取得は難関なのに、年齢制限まで設けられているとは……本当に厳しい世界です😥

元々日本語教師の人の場合

今まで日本語教師として働いてきた人の場合は、私のようにキャリアアップをするために修士号を取得したい方や、日本語教育について深く学びたいという方が修士課程に入学しているので、卒業後も日本語教育業界で働いている人がほとんどです。

でも、その進路は「国内」or「海外」に分かれています。

ケース①:海外で日本語教師を続ける

元々海外で日本語を教えていた人は、卒業後も海外で日本語を教えたいという方が多い感じです。

聞いた話によると、やっぱり海外で生活するなら「修士号」があるのとないのでは違うみたいです。

修士号を取得すると海外の大学の「専任講師等のポストにつける」可能性が広がります😊

大学院では共同研究等で提携の海外大学があるところが多いので、そちらに推薦してもらえることも。

ただし、その場合は海外の大学にいっても共同研究としてデータ収集などに協力する必要がでてくるかもしれません😅

また、海外で日本語を教えるもう一つの方法に、④「国際交流基金(JF)の専門家になる」という方法があります。

去年も一昨年も私の知り合いの先輩と同期が専門家として派遣されていますよ😊

(国際交流基金についてよくわからない方はこちらからHPを見てみてください♪)

国際交流基金には海外派遣の4つのプログラム「日本語上級専門家・日本語専門家」「日本語指導助手」「EPA日本語講師」「米国若手日本語教員(J-LEAP)」がありますが、「日本語上級専門家・日本語専門家」は修士号を取得すると応募可能になります。(他は大卒以上)

日本語上級専門家は10名以下かなり狭き門です😅

でも日本語専門家は採用人数が20名程度なので、チャレンジしてみる価値はあると、指導教官から教えてもらいました。

また、国際交流基金なので旅費、滞在費、住居経費等はしっかり支給され、扶養親族も一緒に帯同可能です(条件あり)。

ただし、任期は原則として2年間(延長なし)とのことなので、その後の就職先を探さなければならないのがネックです…😥

でも、先輩方は専門家として赴任してその後知り合いに誘われ現地の大学や国内の非常勤講師の職についている感じですので、そこでの人脈がその後を左右するといっても過言ではないでしょう。

2021年の日本語専門家の応募書類(1次試験)の締め切りは8月13日、2次試験は9月4日、3次試験は10月4日〜8日だったようなので、修士2年目の修論執筆追い込み時期に選考があります!!😱

派遣された先輩同期は修論を書きながら試験の準備をしていたなんて脱帽です…😫

もし国際交流基金の専門家の職に興味があるなら、この選考スケジュールを頭に入れながら修論執筆や修論発表会準備、教育実習などを組む必要があるかと…

(公募内容が知りたい方はこちらからサイトに飛べます♪ご自身で確認してみてください)

選考結果は11月下旬〜12月下旬みたいなので、他の就職先も探しておく必要が……

当たり前ですが…海外へ行かれた方は独身の方が多かったです。

やっぱり結婚し家庭を持つとなかなか自分一人で海外に行くことが難しい…😥

私も独身のうちに海外で教える経験をしておけばよかった…と今、後悔しています。

やっぱり言葉の通じない国で暮らす経験があるのとないのでは日本語教師としての深みが違ってくるかと個人的に思っています。

なので子どもが大きくなって自立したら海外で教えるというキャリアも考えたい…なんて…(笑)

いくつになっても夢はあってもいいですよね(笑)😊

ケース②:国内で日本語教師を続ける

でも、なんだかんだで私の大学院は卒業後も国内で日本語教師を続けている人のほうが多い気がします。

私のように家庭を持っている方や、元々国内の職を希望して大学院に入った方など、さまざまです😁

国内の方の就職先は本当に多岐に渡っていてとても興味深かったです。

上記の国際交流基金の専門家と同様、修士号を取得すると⑥「日本語教師養成講座の講師」に応募できます。

私の同期は自分が通った養成講座の講師になりました😊

そういう道もあるんだ!と教えてもらいましたよ。

また、多くの先輩は、大学の非常勤講師の職」についています。

でもこの大学の非常勤講師は研究業績(たとえば投稿論文2本以上)が必要になる場合が多いので、修士卒業してすぐ就ける可能性があるのは母校の留学センターや留学生別科というのが現状……😥

募集人数も1名とか…なので、非常勤講師といえど基本的に狭き門かと……

興味がある方は大学の非常勤講師の求人を日本語教育学会の求人サイトで見てみてくださいね。

また非常勤講師は任期あり(たいてい3年)、かつ、毎日のように授業には入れないと思うので、みなさん日本語学校や専門学校、大学の非常勤を何個か掛け持ちしています。

でも日本語学校に比べて時給はかなり高い!

大学なので経済や法学など専門分野を学ぶための日本語を教える授業もありますし、日本語学校のように初級文法クラスや漢字クラスもあり、大学によって、募集ポストによって、教える内容は全く異なるため注意が必要です。

大学の職に興味がある方は、「指導教官に聞いてみる」or「実際に働いている先輩から情報をもらう」が手っ取り早いかもしれません。

Twitterで親切な方から「大学のポストは3月に急に空きが出るかもしれない」と教えていただきました。

異動のシーズンですから、確かに空きが出る可能性が高いですよね。

私も実際、3月中旬にいい感じの話が舞い込んできましたよ。

でも、コロナがなかなか収束しないため、前任者が辞めないことになりその話はなくなってしまいましたが……😫

自分で生計を立てて行かなければならない人は、あまりこういうことに期待しないほうがいいかと…😥

メンタルダメージ半端なかったので。。。。

紹介した

  • ⑧大学などの研究補助の仕事をする
  • ⑨JLPTなどのテスト開発機関で働く

について気になっている方もいらっしゃると思います。

これはちょっと特殊なケースになります。

現在、私は大学などの研究補助の仕事を行っています。

これは大学院で知り合った先輩からの紹介や大学の先生の科研プロジェクトお手伝いとして依頼されたものです。

つまり、大学院でいろんな方と繋がると、もしかしたら職を紹介してもらえるかも!?

すべてはご縁ですね😊

ありがたや〜〜〜

JLPTなどのテスト開発機関の求人や出版社の求人もたまに見かけるかと思います(国際交流基金でもたまにそのような求人が出ます)。

修士過程卒業後、そこに就職してテスト開発業務を行っている先輩もいらっしゃいましたよ。

こちらは他の職より給料が安定している気がします😅

でもやっぱり任期付きだったりするので、応募するときはその当たりを必ずチェックしたほうがよさそうです。

まとめ

いかがでしたか?

私の母校の大学院の進学状況はこんな感じでした。

大学院卒業した日本語教師の進学先は、一般的な学部卒と違ってデータ化されていない気がします。

今まで「なんで?データないんだろう?」と思っていましたが、実際自分がその立場になると、

「卒業までに進路が決まらないから、進路調査票が空欄〜〜〜!(泣)」

って感じでした…😂

結構、日本語教師として大学院に入学した人は流動的に就活している感じがします。

そして、あんまりそのあたりのことを交流する場がなかったです(コロナ禍のせいでもありますが、なんとなく話題にしにくい…)。

一方、一般企業に就職を考えている人はがっつりインターシップに参加したり、企業説明会に行ったりする必要があるので、悠長な私に比べて、修士1年の夏から忙しそうでした…😥

でもどの進路もですが、「人との繋がり」「情報」って大切だなと感じます。

私がその典型例ですが、ご縁がうまく繋がると仕事や就職先が舞い込んできます。

「情報」がないと自分のやりたい、つきたい職のポストが空いても気づかず終わっていきます

修士課程に入学すると、結構頭の中は「修論」のことでいっぱいになりがちです。

でも、頭の片隅に「卒業後の自分」について考える隙間をつくっておくといろんな求人の情報に敏感になりますし、ちょっとしたことで人から紹介される可能性がでてきますよ。

特に自分ひとりで生計を立てている人は前々行動をおすすめします……😥

残念ながら、修士出てもバラ色の人生が待っていることはありません。

むしろ、修士入学するより卒業後のほうが大変かも😥

これは私の指導教官の先生がよく言っています。

日本社会の制度の問題もありますし、日本語教育業界の問題でもあるかと思います。

修士号を持っているからと言ってなにも特別なことはない、というのが私の実感です。

むしろアカデミックな世界は「研究業績」が重要だという現実に打ちひしがれています😫

研究業績というのは、「学会誌に掲載された論文が何本あるのか?」とか「学会発表したとこがあるのか?」とか「英語の論文があるのか?」とか…そういうことです。

でも、修士でしっかり研究の仕方や論文の書き方を学べたのやっぱり大きいですから、修士課程に行って後悔はしていませんよ😊

修士にいかなければ「大学で教えたい」という私の夢のスタートラインにもつけませんでしたから!

投資したお金をいつ回収できるかわかりませんが…(苦笑)😅

もし、この記事がみなさんのお役に立ったら幸いです。

これから大学院に入学したいと考えている方は以下の記事↓も参考にしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました😊

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