退職したいことを教務主任に伝えようとしたのですが、その前に同僚に辞めることを言ってしまって……
あ〜、「あるある」ですよね…他から上司に退職することが伝わっちゃうっていうのは…
こんにちは、日本語教師のさじここです。
今回も前回の続き「日本語学校を穏便に辞めるには?」シリーズに第三弾になります。
一応、これで、退職シリーズの完結です!(今の所😅)
この記事でわかることは…
私は初めて会社を退職するとき色々戸惑いました(笑)
(私は人事部経験しましたが、退職に関しては担当外だったので…😅)
それは日本語学校を初めて退職するときも同じで…毎回…
「あれ?私、これから退職に向けて何したらいいの?!」
「何を準備して辞めたほうがいい??」
「源泉徴収票っている??」
「『離職票』って何!?なんで必要なの?」
ってなりました😅
ということで、この記事で自分の経験をもとに、ざっくり退職時の事務手続きについてお伝えしたいと思います。
私は社労士の資格をもっているわけではないので、専門的なことはすみませんが、自分でググってください😅
ざっくりした流れだけでも感じていただければ、退職時にワタワタしなくてもすむかと思います…
最後までお付き合いいただければ幸いです。
退職日が決まったあとにすべきこと①:身辺整理をしよう
学生の個人情報について
退職時期が、学期中なのか、学期が終わったときになるのかでも異なりますが、辞める際はできれば、「学生の重要な情報」は教務に共有してあげたほうがいいです。
特に学期途中で辞める場合は、必ず「学生情報」、たとえば、希望している進学先、生活面などの自分が把握している学生の情報の資料を教務に渡しましょう。(学期末であっても、学生の進路希望については引き継ぎが必要かも)
特に担任をされていた先生はいろんな学生情報を持っていると思います。
例えば、ちょっと生活面で気になることがあったり、授業態度がちょっと気になったり…、最近ホームシック気味かも…と感じることがあったりと…
残った先生たちが学生の情報を把握しておけるように配慮すると周りはとても助かりますよ!
私は最初の学校を辞めるときに、毎回学生の興味のあることややりたいとこなどを細かくメモしてファイリングしていました。
それを辞めるときに、次の担任の先生に渡したらとても喜ばれました😊
また、問題を抱えている学生の情報はかなり重要ですので、それも合わせて教務へ。
この学生情報のファイリングは、担任を持つならやっておくといいと思います。
クラスマネージメントにも役立ちますし、なにしろ自分が学生の色んな面に気付けるようになると多います。
あまり書く情報がない学生がいたら、「この学生について自分はあまり知らないかも…」「この学生は何が好きなんだろう?」みたいに、気になってくると思います。
しかし…この記事を読んでくださっている方の中には、学校側に対して怒りの感情があるかもしれません😥
怒りの感情があると「学生情報なんて自分たち(教務)で頑張って取得すべき」と思うと思います。
実際私もそう思ったことが度々…
でも、この「学生情報の共有」は「学校のため」ではなくで「学生の将来のため」なんですよね。
希望する進路情報や生活面など残った先生に引き継いであげないと、また新しい先生は同じことを学生に質問する→また同じことを学生は説明しなければならない…という学生にとっても時間の無駄になってしまうんです…😥
本当は共有したくないけど…学生のことを思うならぜひ、残った先生に伝えてあげてください。
別に教務の専任の先生じゃなくても、同じレベルの非常勤の先生でも大丈夫かと。
あと、個人情報は辞めるときに基本持ち出し不可だと思います。
うっかり自分のファイルに学生の個人情報の紙が入っていた…なんてことにならないよう、自分がもんている学生の個人情報は学校に返却or削除するようにしましょう。
学校からの借用物の返却
退職するまでに学校から借りたものの「返却物」の確認をしておくといいと思います。
日本語学校の中には、「教科書」は借用物だから退職時に返却して!と言ってくる場合もあります😫
特にオリジナルテキストを使用している場合は返却を求められることが多いです。
でも、案外…教務も返却義務のことを忘れている…(笑)
辞めて数日たったある日、辞めた学校から連絡が来て返却を求められることも…😥
そうなると、後日郵送、もしくは、届けにいかないといけなくなって面倒です😫
教科書や宿題のワークみたいな学校の著作物は返却義務があるかもしれないので、辞める前に教務に確認したほうがいいかと思います。
デジタルデータ(著作物)について
自分が作成したデジタルデータ(著作物)の取り扱いについて
コロナの影響で多くの日本語学校が、オンライン授業に切り替えたと思います。
その際、アナログ教材だったプリントやテストなどがデジタル化されたのではないでしょうか?
以前働いていた学校全てはDropboxやGoogle Driveで中間・期末テストや、各レベルの授業スライド、語彙スライド等が非常勤講師にも共有されていました。
それらはいろんな先生が作られた著作物と一緒に自分が作った教材プリントやスライドも一緒にアップされている場合もあるかと…
Dropboxなど学校の共有フォルダに格納されている自分の著作物のデータは削除したほうがいいかもしれません…😓
その理由は…「退職してもずっと置きっぱなしだと使用されたままになる」からです。
みんなに使ってもらって大丈夫ならそのままでOKだと思います。
でも、いろんな先生に使われて面倒なことになってほしくないなら削除をおすすめします。
(SNSと同じで知らないところで拡散される場合も無きにしもあらずですから…😨)
でも学校と共有してもOKならその旨を教務へ伝えてあげると親切だと思います。
学校側から提供されているデジタルデータ(著作物)の取り扱いについて
上記とは反対に、教務が作成したり他の先生が作成した共有されていた著作物(授業スライドやテストデータなど)も非常勤の先生たちに共有されているケースが多いと思います。
たとえば…学校の定期テストや宿題プリント、専任の先生が作った授業スライド等…
最近の採用時の雇用契約の説明時には…
「退職時に学校側が作成した著作物のデータを持ち出さないようにという記載があれば必ず自分のPCからデータを消す」
と明記された書類に、サインを求められることが多くなったんじゃないかと思います。
実際に私は雇用契約を交わすたびにそのような書類にサインを何度もしてきました。
みなさんはどうでしょうか?
実は、小さい字で雇用契約書に書いてあった…という場合もありますよ😅
ぜひ、辞める前にご自身の雇用契約時の書類を確認してみてください。
過去に学校側から著作物に関する契約違反で訴えられた非常勤の先生がいらっしゃいました。
その先生は「転職先の学校で旧職場の著作物の授業スライドを使用していた→授業風景が動画に撮影されて旧職場に伝わった」らしいです😨
その先生が学校側が作成した著作物の扱いについて知っていて使用し続けたのか(意図的なのか)、それとも知らずに使用していたのかまではわかりません。
訴訟問題になりたくなれば、退職前に著作物について学校に確認しておくことがいいと思います。
バレなきゃいい…と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、今の時代どこでどんなふうにバレるかわかりませんから、デジタルデータの取り扱いは気をつけたほうがよさそうです(自戒を込めて)。
退職日が決まったあとにすべきこと②:離職票、源泉徴収票の手配
ここからは、一般的なアルバイトやパート等の仕事を退職する場合と同じ、事務的なことになります。
離職票について
私は学校の社会保険に入れてもらっていたので、その学校を辞めるとき国民健康保険に切り替える必要がありました。
その時、必要になったのが「離職票」です。
国保に入るなら離職票が必要な旨を伝えておくといいかと思います。
でも、ご主人の扶養にすでに入られて働いていらっしゃる方はあまり関係ないかも…
私の場合ですが…
●日本語学校1校目:学校の社保加入→退職して、国保加入→国保加入時に「離職票」が求められた
●日本語学校2校目:国保加入のまま→妊娠したため、退職時に主人の扶養に入りたい!→その手続に「離職票」が必要だった
●日本語学校3校目:子育てしながら扶養の範囲内で勤務→退職時は主人の社保のままなので「離職票」不要だった
ちゃんとした日本語学校だったら、退職時に発行してもらえると思います。
怪しい…と思う職場なら、辞める前に自分で学校側に念押ししておきましょう!
源泉徴収票について
年の途中で辞める場合、自分で確定申告をする必要があります。
その時必要なのが「源泉徴収票」!
これがもらえるように念の為、退職時に学校に「いつもらえるか?」確認をしておくと確定申告時にバタバタしなくてもよくなりますよ😁
私はなかなかもらえず、ちょっと焦りました😫
源泉徴収票は企業が必ず用意するよう法律で義務付けられてるので、何も言わなくても大丈夫かと思いますが、日本語学校ってそういう手続がずさんな気がするので…
自分の身は守りましょうね。
以下のブログは一般企業の退職時の事務手続きですが、リスト化されていてわかりやすいと思います。参考にしてみてください😁
余談…退職時の菓子折りは必要?
退職時にはお世話になった先生方に挨拶して去ることをおすすめします。
挨拶があるのとないのでは違います!
日本語教師業界は狭いです。
「この学校辞めたらこの人達とは二度と会わないから大丈夫!」楽観視するのは危険ですよ(笑)
詳しくはこちらの記事↓を読んでみてください😅
で、挨拶のときに「菓子折り」って必要??
って私は退職時に悩みました(笑)
結論から申し上げると、私は、1校目と2校目は最終日にみんなに配れそうな個包装のお菓子を持っていきましたよ。(3校目はオンライン勤務なのでできませんでした😅)
これはあくまで個人的な見解ですが、やっぱりちょっとお菓子あると退職の挨拶がしやすかったです。
「大変お世話になりました。よろしければ皆様で〜」という感じで挨拶。
まあ、全然お世話になっていない先生もいましたけど、そこは大人な対応で全員に渡しました。
そんなに人数もいませんでしたし…
じゃあ反対に、過去に辞めていった人たちはどうだったかというと、菓子折り渡して辞めた人は半分くらいでしたね。
でも、なんでしょうね、ちょっとしたお菓子を渡して辞めていく人はしっかりやるべきことはちゃんとやって辞めていった方が多かった気がします。
なので、退職理由はどうあれ、また一緒に働きたいなと思いました(お菓子に釣られただけかもww)
そういうちょっとした気配りとかってやっぱり大事だな…と感じたので、私は必ず退職するときはちょっとした菓子折りを用意するように心掛けています😁
これは、自分がどんなふうに最後辞めたいかによるかと思います。
もし私のように「飛ぶ鳥跡を濁さず」を心掛けたいならば、用意してもいいのかなと😊
あくまで個人的な見解です。
まとめ
ざっくり、退職日が決まった後のやるべきことを書きましたが、ちょっとだけでも参考になりましたでしょうか?
紹介した中で、案外みんな気づかないのが「デジタルデータ(著作物)」に関する部分じゃないかと思います。
学校によっては、「著作物」についてガバガバ…なところもあるかもしれません😓
でも、学校がなんにも言わないからいいや〜と思って使用していたら、実はそれは著作権に反する教材で使用中止を急に求められた…ということは起きてくる可能性があります。
警告程度で済めばいいんですけど、紹介した事例のように訴訟になったら大変です😫
オンライン化が進み、色んなものがデジタル教材になっていると思いますので、「著作権」については個々人がアンテナを張って自分で学び自己防衛をおいたほうがいいと思います。
こちらを読んでくださっているみなさんが、穏便に退職でき新たなスタートがきれるよう、願っております😊
最後までお読みいただきありがとうございました😊
最近、自分の近況などはnoteに書いています↓😊 よければこちらもよろしくお願いします!!
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