【私の回想記録】日本語教師デビューしたばかりなのにいきなりクラス担任を任された話

日本語学校

日本語教師デビューしたその後は順調にいったんですか?

さじここ
さじここ

いや〜本当にその後いろいろあったんですよね〜〜

こんにちは。日本語教師さじここです。

現在、私は大学院を卒業するため、修論完成に向けてのラストスパートなんですが…

なんかこうずっと自分の修論と先行研究の論文とにらめっこしている毎日で現実逃避…したくて…

前回の【私の日本語教師デビュー話】に引き続きこんな記事を書いてしまいました(笑)😅

あくまでこれは私の個人の約6年前に体験した話で、なんにも有益な情報はないかもしれません(笑)

暇つぶしにお付き合いいただければうれしいです。

日本語教師デビュー1週間後…

私は採用されたときに、週3日ぐらい教えてほしい、せめて2コマ(45分×4を1コマとする)は持ってもらいたいと教務主任から言われたので、

「まだ教育実習もあるので、週2日でお願いします」

と、週2日の午後の初級1の授業を担当することになりました。

私が日本語教師デビューしたのは学期の途中の中間テストが終わった直後。

学期途中で新しい先生が入るということは…つまり…非常勤の先生が急に辞めたということ。

私はそれに気づかず、のほほんと教壇に立っていました😨

辞めた先生は週3日担当していたので、教務は私に週3入ってほしかったのです。

そして、一週間経ったある日、教務主任に呼ばれて……

「さじここさん、入ったばっかりで申し訳ないんですが、「クラス担任」やってもらえませんか?」

と……😱

そう、その辞めた非常勤の先生はクラス担任もやっていたのです!

そして、現在私が担当しているクラスはクラス担任不在のまま月日が流れている……😱

流石に、「新人で右も左も分からない自分のことでいっぱいいっぱいなのに「クラス担任」なんてできるわけない!無理無理!!」

と、心の中で叫んでいました(笑)

しかし、対峙している教務主任は「フォローはしっかりするのでお願いします!」と何度も何度も私に頭を下げる…

「こんな新人に頭を下げるなんて……」

なんだかいたたまれなくなった私は、ついに言ってしまったのです…

「こんな私でよければ、担任します」

と………😱

教務主任もフォローすると言ってくれているし、まあなんとかなるか…とその時は楽観視していました。

でも、甘かった…(泣)

これが発端で色々大変なことに巻き込まれていくのです……😱😱😱

新人の私が担任を引き受けたら…

担任業務は思ったよりたくさんやることがありました。

小テストや中間・期末テストの管理に加え、進度表作りやテスト作成、個人面談……

まだ、引き受けたのが学期途中だったので、進度表づくりはしなくてよかったのですが、早速期末テストを作ってほしいと言われました……😱

それって常勤の先生が作るのでは??

と思ったので、私、常勤の先生に聞いてみました。

「使いまわしていたが、過去問が学生の間で最近出回るようになり、毎回作るようになった」とのこと……。

いやいや、さすがにこれはまずいでしょ〜〜!!😱

私はその常勤の先生を捕まえて……

「私、日本語教師になったばかりの新人なんですが…作るんですか?」

「はい。他の非常勤の担任の先生と手分けして作っているのでお願いします。さじここ先生は一番簡単な漢字テストをお願いします。過去に作ったものをテンプレにしてくれればいいので」

と、さらっと言われ、唖然としました。

早速、担任を引き受けたことを後悔……😭

教務主任が懇願するから引き受けたのですが、他の常勤の先生は塩対応……

そして教務主任は他のことで忙しく、声がかけれないというか、そもそも講師室にいない。

フォローするって言ったのは誰だったのか……💢

もはやあの日のことは幻…のように感じました…😨

しかし、クラス担任を引き受けた以上は、テストを作らないと他の先生にも学生にも迷惑がかかってしまう。

なんとか過去のテストを手に入れて、見様見真似で漢字テストを作りました。

文法テストじゃなかったのが不幸中の幸いです……。

そして、テストだけでなく、個人面談も学期が終わるまでに全員終わらせなければいけません!!

他の先生は中間テスト後がから徐々に進めていたみたいですが、私がそのことに気がついたのは期末テストの2週間前ぐらい。

わけが分からぬまま、一日2〜3人ずつ急いで放課後面談をしました。

この面談も教務からなにか統一したものは示されず、「とりあえず進路聞いといて〜」という感じでした……😭

もちろん、新米の私が進路についてそんなに知っているはずもなく…夜な夜なネットで調べる。(泣)

その頃の私は、授業が16時半に終わってるのに日本語学校から帰るのは19時半近かったです。(←もちろん無給)

講師室にはいつも私と一人しか先生がいない😭

その先生は自分の授業準備のために残っているけど、私は家に帰ってから授業準備をしなければならない……

自分は何やってるんだろうと…虚しかったです……

養成講座の実習のときに他の受講生と「日本語教師は準備時間とか加味すると時給100円ぐらいなんじゃないか」と盛り上がったことがありました。

そのことをふと思い出し、とても悲しくなったのを覚えています……

そんな中での唯一の救い…

あまりにも過酷な労働で正直しんどかったです……

でもある先生が自分の時間をさいて色々教えてくれたり、親身になってくれたりしたので、なんとかやれました。😭

その非常勤の先生が手を差し伸べてくれなかったら、絶対辞めていた……

でも、家に帰る電車の中で「辞めてやる!」と何度も思いましたけど(笑)

また、同じタイミングで採用された新人の先生がもう一人いて、同じ思いをしている人が自分一人じゃなかったのも大きかったと思います。

不安や悩み、学校への不満をその先生と愚痴って「今は辛いけど頑張ろう!」と支え合っていました!

しかし、その日本語学校の講師室の雰囲気全体は殺伐としていて、非常勤の先生全員が親切でウエルカムな感じではなかったです…😅

毎回講師室で顔を合わせている非常勤の先生の中には、こちらが挨拶しても挨拶を返してもらえなかった先生もいましたし、何もしていないのに(教えているレベルが違うから交流なし)、私にだけ冷たい態度を取ってくる先生もいました。

自分が何かしたんだろうか…と、すごく悩んでしまった日もありましたが、

そういう人も中に入る…いまは試されているときだから気にしない!

と念仏のように唱え、出勤していました…(笑)😅

初めての学期末……

一度引き受けたものは最後までしっかりやらなきゃ!という責任感と使命感で、自分の担当授業やクラス運営、期末テスト作成に集中しました。

①とにかく、わからないこと等は早めに同じクラスを持っている先生に相談。

②そしてお昼の休憩の時間にいろんな先生と交流していろんな情報(学校内部の裏話、授業の話、雑談など)を聞き出す。

これを地道にやった結果、だんだん周囲に私のことが認知されはじめ、学期末ぐらいになったときにはだいぶ講師室に自分の居場所ができ、少し働きやすくなりました。

テストも無事に終わり、成績も教務に提出してなんとか学期を終えたときは、本当にほっとしました😭

担任業務は、とてもハードでしたが担当したことで、日本語学校の学期スケジュールや組織、学生評価や進学指導について少しだけわかるようになりました。

初めて担当したクラスでしたから、学生への思い入れが強く「次もこの子たちを教えたい!彼らが卒業するまで見届けたい」という気持ちが芽生えはじめ……

「学期が終わったら辞める!」と思っていたのにそのままずるずる…😅

そう……

これが、日本語学校が嫌になってもなかなか辞められない理由の一つなんですよね…

まんまとハマってしまった私は、教務主任から週2日勤務を週3日に増やしてもらえないかというお願いにOKの返事をしてしまったのでした……😅

まとめ

こうして、なんとか私は初めての学期を終えることができました。

すべてが初めてのことばかりなので、本当に大変でした…😭

当時の自分を褒めてあげたいぐらいです(笑)

そういえば…授業準備について全く触れていませんね😅

その学校は『みんなの日本語』だったので、養成講座で教科書分析を行っていたことが不幸中の幸いでした。

やっぱり最初は自分の知っている教科書で教えたほうがいいと思っていましたので、『みんなの日本語』の学校を選びました。(当時は今ほど新しい教科書はありませんでしたし)

また別の投稿で書く予定ですが、「みんなの日本語」は、留学生の日常とはちょっと離れている部分があるので、確かに進学目的で勉強している学生などには適さないかもしれません。

でも、未だに多くの日本語学校で使用されているのは事実ですし、工夫次第でとても活動的な授業にもできると私は思っています。(『弘法は筆を選ばず』ですね!)

私は学校オリジナルテキストやできる日本語などでも教えた経験がありますが、新米の日本語教師がはじめて教える教科書としては、扱いやすいと思います(あくまで個人的な感想です)

知っている教科書といえど、やっぱり分析は必要ですし、授業準備は必要です。

毎日、自分の授業準備以外に時間が取られてしまっていたので、土日はどこにも出かけずひたすら授業準備でスライドを作ったりしていました😅

みんなの日本語の1課の半分を2コマ(45分×2)で教えていたのですが、それを準備するのに新米の私は半日以上かかる…😭

準備しても準備しても、すぐ追いつかれる…自転車操業…(←今もですが…)

今はネットで検索すれば教案がたくさん出てくる時代なので、本当に便利になったなぁと感じます😁

クラス担任はとても大変でしたが、学生一人ひとりと話す機会が持てましたし、学校運営や成績管理の仕方など学べましたので、よかったと思います。

でも、日本語教師デビューしたばかりの人がクラス担任をすることは絶対におすすめしません!

私は周りの先生に助けてもらえたのでなんとかやり遂げましたが、私のあとに入ってきた新人の先生が担任を任され、業務の多さに耐えきれず辞めていきました……😭

それがまた大変で、大変で……

やっぱりデビューしたばかりの時期は、自分の授業に集中することをおすすめします。

今はコロナ禍で、なかなか授業に入れない場合は教案をためておくのも一つの手ですね。

最後までこんな記事を読んでくださりありがとうございました😭

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コメント

  1. まりさんた より:

    はじめまして。
    先日、「担任をもたないか」とお話をいただいて悩んでいたところ、こちらのブログを拝見しました。
    日本語教師として働き始めて半年、ペーペーの自分にできるのかと不安でしたが、経験を積むという点では良さそうですね。
    また、主様の経験と比べると、私の場合は次の学期からという余裕をもった打診で、他の先生方からのサポートも受けられるので、前向きに考えてみようと思えました。

    • さじここ さじここ より:

      まりんたさん、はじめまして。お役に立ててうれしいです。余裕をもった打診ならきっと常勤の先生もサポートしてくださると思います。わからないところは今のうちに聞いておくといいかと。頑張ってください!応援しています。

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