たまに予約がはいるんですけど、なかなかレッスンを続けてくれなく単発で終わります。
その悩みすごくわかります
こんにちは、日本語教師のさじここです。
italkiはちょっと前までは無名のオンライン言語プラットフォームだったのに、コロナでオンラインが主流になって一気に日本語教師界隈でも有名になりました。
(italkiについてよくわからないという方はぜひ、先にこちらの記事↓を読んでみてください)
いざ、italkiに登録してみると…「どんな風に日本語を教えたらいいんだろう?」「げ?フリートークしかできない…」と悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?
また、「トライアルレッスンからなかなか本レッスン予約につながらない…」「毎回単発予約で終わってしまう」悩みもあるかと思います。
実際少し前の私もこれらの悩みを抱えていました😥
でも、あることを意識し始めたら、毎日コンスタントにitalkiでレッスン予約が入るようになり、以前より収入が安定しています😊
トライアルレッスンを予約してくれた人のほとんどは、本レッスン予約をしてレッスンを継続してくれています(トライアル→本予約率90%以上)
今回はそんな悩みを抱えている方向けに、
- italkiでどんな日本語のレッスンをすべきか?
- 学習者がレッスン予約を継続してくれる方法とは?
こちらの2点について個人的な見解をお伝えしたいと思います。(本当はあまり教えたくないのですが(笑))
すみません、この記事では文法の教え方の解説は一切書いていません。
文法の教え方、教案の書き方についてはこちらの記事↓を参考にしてみてください。
また、これをやったからといって必ず予約が増える等を保証するものではありません。「こんなことやっているんだ〜へ〜」ぐらいの参考程度にしてくださいね。
italkiでの日本語レッスンの内容
【予約が全然入らない人】は、まず他の人と差別化した内容を考えるべし
italkiではいろんな学習者が集まっています。
そして、日本語教師もいろんな方が集まっています。
その中で「どんなレッスンを提供したらいいのか…?」迷いますよね。
italkiは指定の教科書がありませんから、使用する教材も自由で先生にお任せです。
なので、パワポを使ってもいいし、Web新聞などのレアリアを使ってレッスンすることもできます。
その中でも一番「フリートーク」をメインにされている方が多いのではないでしょうか?
私も「フリートーク」のレッスン、やっています😊
でも、それだけだと結構、レッスン内容として限界があるとitalkiを2年半以上やってきて感じています。
というのも、italkiにはプロの日本語教師だけでなくコミュニティチューターが存在するからです。
コミュニティチューターは、プロの日本語教師よりもレッスン価格が低めに設定されていることが多いため、同じ「フリートーク」だったら安い方が選ばれる=コミュニティチューターに競争で負けてしまいます😭
競争が激化している今のitalkiでは、「差別化」が一つのキーワードになっていますので、「フリートーク+付加価値」の「付加価値」に何を据えるか考えたほうが集客につながるでしょう。
こんな偉そうなことを言っている私も、本当に少し前までなかなか予約が入らなかったですし、予約が単発ばかりで続かず、かなり悩んでいました😭
打開策を見つけるために、他の人のプロフィールやレッスン内容を研究し、レッスン価格や、プロフィールの書き方など工夫をしました↓
私は新規顧客呼び込みだけでなく、いかにトライアルレッスンから学習者を本レッスン予約をしてもらって、レッスンを継続してもらうかが、italkiを続けていくには大切な要素だと考えています。
「レッスンを継続してくれる秘訣」や「italkiでの日本語の教え方のヒント(自分の付加価値)」を探るために、他の人のレッスン内容やプロフィールを分析した結果、他の人のレッスン数と生徒数の数字が今の私のスタイルのヒントになりました。
お分かりかもしれませんが、レッスン数に対して生徒数の人数が少ない人に注目したのは「生徒一人あたりのレッスン予約数が多い=リピート率が高い」と判断できるからです。
100レッスンを50人に教えているAさんの生徒一人あたりのレッスン予約数は「2」。
100レッスンを10人に教えているBさんの生徒一人あたりのレッスン予約数は「10」。
つまり、Bさんのほうが「レッスンのリピート率」が高いというわけです。
リピート率が高い人のレッスンプランやプロフィールを見ていると、やはりオリジナリティを感じます。
たとえば…
- 大阪弁を勉強したい人向けの大阪弁レッスン
- 私は日本人だけど中国語で教えることができます
- 〇〇のマンガを一緒に日本語で読んでみましょう など…
そのレッスンの内容が学習者にウケているのか実際のところわかりませんが、他の人とちゃんと差別化されているように感じます。
そして、
自分の強みを生かしたレッスン内容を提供する→学習者の目にとまる→教師はレッスンで深い知識や内容が語れる→学習者「その先生がいい!その先生ともっと一緒に勉強したい」→さらにレッスンを予約する
という、いいサイクルが生まれている感じがします。
ファンになった人からのいいフィードバック(コメント)が増えていくので、それが口コミになり新たな学習者の呼び水に……
ここまできたら、何もしなくてもコンスタントに学習者から予約が入るようになっていくのではないかと……
「自分の強みを生かせる授業ってなんだろう?」
「他の人にはできない授業があるのではないか?」
私は毎日毎日考え、今までの自分のレッスンのやり方や学習者の反応を振り返りました。
その結果、現在、毎日コンスタントにitalkiの予約が入るようになりました😊
まだ、自分のレッスンコンテンツにフリートークしかないなら、今までの自分を振り返りながら、自分の強みと差別化できるコンテンツがないか考えてみるのはどうでしょうか?
リピートの秘訣その①:大切なのは学習者のニーズ
いざitalkiで新規予約が入ると「どうやって日本語を教えよう?」「どんなテキストを使ったらいいだろう?」と悩みませんか?😅
私はかなり悩みます…(笑)
私はいつも「学習者のニーズを把握すること」「なるべく学習者の要望に応えること」をitalki(プライベートレッスン)では心掛けています。
italkiは日本語学校などと違って完全なプライベートレッスン、相手の要望に応えられなかったら次の予約は入らない…「自分のレッスンの評価=次の予約」というシビアな世界でもあると思います。
(もちろん予約が入らなくなるのはレッスンの内容だけのせいじゃないですよ!?😅)
私は以前、ある学習者に対しずっとフリートークと会話中心のテキストを使用していたら、「実はその大学進学したくてこれからJLPT N2の勉強もしたかった…」と打ち明けられたことがあります。
今までのレッスンは無駄ではありませんが、もっとN2で必要な語彙や文法をレッスンでやったほうがその人のためになったと後悔しました😫
それ以来、しっかりニーズチェックをしています!
私はミスマッチを防ぐために、トライアルレッスン(初回のレッスン)では「どんな授業を望んでいるのか?」「どうして日本語を勉強したいのか?」「今後の予定(目標)」「使用したいテキストがあるか?」を聞き出します。
ニーズチェックは別に日本語で聞く必要はないと思っていますので、私はたいてい英語で聞いています。(片言英語です…😅)
もし英語や相手の話す言語が話せなくても今は翻訳ツールがありますし、italkiのチャットで事前に翻訳した文を送って聞くこともできますから、ぜひ学習者のニーズを確認してみてください。
その上で、テキストを選んで教え方を考えるといいですよ。
おすすめテキストについてはこちらの記事↓で書いていますのでぜひお読みください。
経験が浅い人は……
でも、まだ経験が浅いので、学習者の色んなニーズや希望するテキストに対応できないんですが…
日本語教師デビューされた方は、おそらくそう感じると思います。
テキストを使う前には教科書分析は必要だと思うので、一度に何冊も対応できるようになるには経験がやはり必要かと思います。
まだ経験が浅い方で、「〇〇の教科書しか教えられないよ〜😭」という方は、レッスン内容の部分に「このレッスンでの使用テキストは〇〇です。〇〇を使って教えます」と明示しておくのも一つの手です。
これは先述した「相手のニーズに応える」ことと矛盾しているかもしれません。
でも、応えられないことは正直に事前に伝えておくことも学習者にとって親切になるのではないでしょうか?
そうすることで、そのテキストでOKという人しか予約が入らなくなりますから、そのテキスト分析に集中でき授業準備もしやすくなると思います😄
もし、「〇〇は嫌だ、●●がいい!」と言われても、「レッスン内容に書いてあったよね?」と言えますから、自分の評価が下がることも防げます(おそらく)。
「できないことは事前に明示しておく」…欧米の学習者が多いので自己防衛のためにそうしたほうが安全かと個人的に思いますし、変な問い合わせが来なくなります(笑)
余談ですが、たまに『「ひらがな・カタカナ」が読めないとレッスンはできません』『日本語Only(直接法)です』と明示している方も見かけます。
個人的に「なるほど〜!」思いました。
これが吉と出るかはどうかは私にはわかりませんが、自分の経験値に合わせて、学習者の要望をある程度コントロールすることもitalki(プライベートレッスン)では必要なスキルだと感じます。
(でないと、準備時間に追われて利益がでなくなりますから!!😅)
とりあえず予約が来てほしい!!という方は「だれでもwelcome」姿勢で、色んなテキストにチャレンジしてみてください😄
リピートの秘訣その②学習者へのフィードバック
レッスン後のフィードバック
italkiにはレッスン終了の承認が学習者から来ると、レッスンフィードバックレポートを書くシステムになっています。
このフィードバック、みなさんどうしていますか?
私は毎回レッスン終了の承認が来たらすぐ書いています。
結構こういう作業って時間がなくて後回しにしてしまいがちですよね?
でも、学習者目線で考えると、フィードバックはなるべく早くほしいものです。
だって、すぐ人間は忘れてしまいますから(笑)😅
なので、私は極力早く書くように心掛けています。
書き方も、「今日は楽しかったです。日本語の勉強がんばってください」みたいな毎回使いまわせそうなものではなく、今日の「よかったところ」や「大切なポイント」「今日の感想」などを必ず盛り込むようにしています。
初級の学習者は日本語だけでなく英語訳も毎回付けています。
ちょっと大変ですが、そこは頑張っています(笑)😁
私はレッスン料金をちょっと高めにしているので、やっぱりレッスン価格以上のことを提供したいという思いがあり、フィードバックには力を入れています!!
これは、私の尊敬する日本語教師の先輩方からの教えでもあり、私の日本語教師としてのポリシーでもあります。
しかし、学習者によっては全く見ていない、読まれていないかもしれません……😅(笑)
でも、見てくれている学習者はいる…評価してくれる人は必ずいる…という願いを込めて、コツコツ頑張っています。
授業後のフィードバック、ぜひ忘れずに早めに送ってみてはいかがでしょうか?
レッスン中のフィードバック
レッスン中のフィードバックと言ってもいろんなやり方があるかと思います。
専門的な話をすると、フィードバックは…
①肯定(的)フィードバック(positive feedback)
②訂正フィードバック(corrective feedback)
に分けられ、第二言語習得でフィードバックは重要視されています。
そして、②の訂正フィードバックについて、Lyster & Ranta (1997)は以下のように分類しています。
明示的訂正 | 誤りがあることを知らせて、正しい表現の明示をする |
リキャスト | 学習者の意図した発話の正しい表現への言い換えをする |
明確化要求 | 言い直しをさせるために、「もう一度」などと言って促す |
メタ言語的修正 | 言語的エラーがあることを示すコメントや質問する |
誘導 | 学習者に自己訂正させるために、エラー直前までの発話を繰り返したり、エラー部分について正しい表現を求める質問をする |
繰り返し | 誤った表現を、上昇イントネーションで繰り返す |
classrooms. Studies in Second Language Acquisition, 19, 37-66.
上記の表の「明確化要求」から下が「プロンプト」にあたります。
「リキャスト」と「プロンプト」は、日本語教育能力検定試験でよく狙われる部分ですね(笑)
ざっくり解説すると…
●リキャスト:自然なコミュニケーションの流れを止めずに、自分の発話とのギャップに気づかせる
- 学習者:暑いでした。
- 教師:そうですか。暑かったですか。
●プロンプト:アウトプットを修正させることによって、習得が促進される(明示的、暗示的がある)
- 【明示的】
- 学習者:暑いでした。
- 教師:「暑いでした」でいいですか?
- 【暗示的】
- 学習者:暑いでした。
- 教師:え?暑いでした??
つまり何がいいたいのかというと…
「フィードバックはいろんな種類があって、いろんなフィードバックが使えることが武器になる」ということです!!
italkiは1on1のプライベートレッスンですから、フィードバックのスキルが学習者のレッスン満足につながると個人的に考えています。
私は、自分が英語のオンラインレッスンを受けるなら、フィードバックが上手な先生のレッスンを受けたいです。
話が逸れますが、以前私は「ネイティブ・キャンプ」というオンライン英会話レッスンを受けていました。
「ネイティブ・キャンプ」は好きなときにオンラインレッスンが受けれるシステム(italkiのインスタントレッスンに似ています)なので、毎日違う先生と英会話レッスンをすることになります。
その中で私がいいなと感じた先生はフィードバックが上手な先生でした。
具体的には、「発音の訂正が上手」「絶妙なタイミングで褒めてくれる」「でもちょっと厳しいときがある」「レッスン後のフィードバックレポートが長い(笑)」という感じです。
これはあくまで私の主観ですが、やっぱり日本語が上手になりたいと思ってレッスンを受けてくれるわけなので、「フィードバックをちゃんとくれる教師」が好まれるのではないかと思います。
フィードバックというと②の訂正フィードバックをイメージされている方もいらっしゃるかもしれませんが、①の肯定(的)フィードバックもかなり重要です。
これは学習のモチベーションにも自信にもつながる要素ですから、私は積極的にやっています。
でも、なんでもかんでも「いいですね」「すばらしい」と褒めればいいわけではないですよ😅
そのあたりはご自身で調べたり研究してみてください。
文法や語彙の説明ができるということも教師として大切な要素ですが、「適切なフィードバックを提供できる」というのも教師の大切なスキルであり、選ばれる要素だと私は日本語教師の先輩方に教えていただきました。
それが、今、italkiで活きている感じがします。😊
なかなかリピートしてくれないなぁ…と悩んでる方、ぜひご自身のフィードバックの仕方を振り返ってみてはいかがでしょうか?😊
とはいっても…
読者の方の中には、これらのことを実践されていても、なかなかレッスンを継続してくれない…という方がいらっしゃるかもしれません。
現在italkiは教師数が急激に増加し、激戦になっていますから、italkiのアルゴリズムにうまくはまらないとダッシュボードのトップページに表示されなく、学習者の目にとまらない可能性は高いです😥
また、学習者との相性というのも存在しますから、どんなにこちらが頑張ってレッスンを提供しても、なかなかマッチしない場合もあります。(なんだか恋愛に似ていますね…😅)
私はなんだかんだでitalkiをやって2年半です。
それでやっとここまで来ました(笑)
自分なりに色々試行錯誤していれば、必ずあなたのファンになる学習者ができると思います。
継続は力なりです。
とはいっても、ずっと頑張り続けて成果が出ないとき、疲れたときは、ちょっとお休みするのもいいと思います。
案外、「もういいや〜」と思ったときに予約が入って、その人がファンになってパッケージを購入してくれたり…というラッキーなことが起きたりします(嘘のような本当の話です)😁
italkiは個人事業なので、孤独です。
自分が楽しくない、大変、疲れる…と思ったときは、ちょっと距離を置くのも大切です。
「自分が楽しめない授業は学習者も楽しめない」「自分が疲れる授業は学習者も疲れる」と私は日本語教師の大先輩から教えてもらいました。
「自分にとって負担のない程度にやる」のが、italkiで日本語を教えるための一番大切なことかもしれませんね。
あくまで個人的な見解です。
参考までに。
まとめ
「レッスンを継続してもらえる秘訣とは?」なんて煽りタイトルを付けながら、「大したこと書いてない!」「当たり前のことばかりしか書いてない!!😤」と思われた方は多いかと思います。
そう、全て日本語教師として当たり前のことしか私はやっていません。
ニーズチェックも、フィードバックも全て日本語教師として基本中の基本ですよね。
その基本的な当たり前のことを普段から意識しながらレッスンができていれば、学習者はついてきてくれると私は信じてやっています。
これは別にitalkiに限った話ではなく、日本語学校のクラス授業やボランティアの日本語教室でも言えることだと思います😄
自分がitalkiで心掛けていることや実践していることを長々と書きましたが、これが正解というものではなないです。
学習者の立場に立って考えながら、自分がやりやすい方法を模索することが一番の秘訣だと思います。
この投稿がみなさまのお役に立ったら幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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