最近、オンライン日本語教師になるために、プラットホームに登録したんですけど、まったく学生からレッスン予約が入りません……
そうですね、最近オンライン日本語教師の登録者数が急増していますから、学習者の獲得が難しくなっていますね。
こんにちは。日本語教師のさじここです。
このコロナ禍で、養成講座を修了した、検定合格したのに日本語教師デビューしたくてもできない方が大勢いらっしゃると思います😥
なかには日本語教師を諦める方も……😥
少しでも経験値を上げたいと思っている方は【オンライン日本語教師】に興味がある or すでにプラットホームに登録されているのではないでしょうか?
以前にちらっとお話しましたが、私は大学院の授業や研究の傍らitalki(italki.com)で日本語を教えています。
私が登録したのは2019年の春だったので、気づけばitalki歴3年目になります😅
しかし、私はitalki登録してすぐに、出産→育児→大学院復学をしたため、教えられるスケジュールは土日の数時間のみでした。
それでも、コロナ前は割と何もしなくてもコンスタントにレッスン予約が入っていたので、そんなに学習者の獲得について戦略的に行動せず、ほそぼそと運営…からの、コロナ……!?😱
私のitalkiのレッスン予約〈2021年1月〜11月まで〉はなんと4件(笑)!
そして直近〈10月〜11月〉のレッスン予約はなんと0件でした……😭
そんな私が、この12月に入って毎日のようにレッスンをしています(リピート率90%以上)!
私自身、本当にびっくりです(笑)
「一体何があったんだ?!」って気になりませんか?(笑)
この投稿では、予約ほぼゼロだった私が「どうやって学習者を獲得したのか」をシェアしたいと思います😃
※この方法で必ず学習者が獲得できるというわけではありませんから、参考程度にしてください。
私がオンライン日本語教師に力を入れ始めたわけ
先述しましたが、私は子育て&大学院&日本語学校の非常勤講師の3足のわらじを履いていたため、italkiは基本放置、「レッスン予約入ったらラッキー」程度に思っていました……😅
でも、なかなか留学生が入国できず、教えていた学生が卒業してしまったため、学校から「一旦退職で、また仕事ができたらよろしくね」と実質退職を促され辞めることに……
修士論文も書かなければいけない時期でもあったので、まあちょうどいいか…と思っていました。
でも、実際何ヶ月も教えていない時間ができると金銭的にも不安に……😥
また、私は出産して1年ぐらい教えていない時期があり、やっと最近教える感覚が戻ってきたのですが、またブランクをつくりたくないと感じました。
きっとこのコロナ禍で日本語教師として仕事を続けるためにオンラインで頑張っている、頑張りたい方は私と同じような気持ちを抱えていらっしゃるのではと個人的に思います。
私はそんな思いでこの度、自分のitalkiのやり方を見直すことに決め、戦略を考え以下のことを試しました(笑)
オンライン日本語教師のプラットフォーム
そもそも「オンライン日本語教師ってどうやってなるの?」という方のために、少し説明しますと…
オンライン日本語教師になるためには、方法が2通りあります。
一つは「どこかの組織に所属しプライベートレッスンを紹介してもらう」方法。
もう一つは「個人でオンライン言語学習プラットフォームに登録し、レッスン予約を受け付ける」方法です。
(これから日本語教師デビューする方は、こちらの投稿もぜひ読んでみてください。→コロナ禍の日本語教師業界の現状をシェアします)
「個人でオンライン言語学習プラットフォームに登録し、レッスン予約を受け付ける」ためには、オンラインプラットフォームの登録講師の審査に合格しなければいけません。
オンライン言語学習プラットフォームの有名どころを挙げると…
- italki
- cafetalk(カフェトーク)
- Preply
- JapaTalk
- ココナラ
過去にこんな記事も書いているので良かったら参考にしてみてください→プライベートレッスンをする方法
italkiやPreplyなどは「自己紹介動画」の作成&アップロードをしなくてはいけませんし、レッスン料受け取りにはpaypalの口座開設が必要だったりします。
「動画作成したことないよ〜!!😭」という方、大丈夫です。
スマホの録画機能で録画してアップできます!
ただ、最近は結構みなさん凝った自己紹介動画をアップされていますので、YouTubeなどで研究したほうがいいかも…しれません…(私もそろそろまともなものをアップしたいです…😅)
というのも最近、SNSで「審査に落ちた…」「2回目でやっと合格した」との声を見かけます。
コロナの前は、オンラインで日本語を教えている人はそれほど多くなかったため、私は大した動画も作ってない&自己紹介文も適当なのに一発で合格できました。
でも今は、登録希望者が多くなり、審査も厳しくなって、審査結果もちょっと待つかもしれません😥
「一回落ちたから駄目だ…」と思わず、「審査自体が厳しくなっているからしょうがない」と前向きにリベンジしてみてください。
italkiに興味がある方はこちらの記事↓を参考ください
予約0を脱却するために私がしたこと〜その①〜
私がまずしたことは、「他の日本語教師がどんな感じで学習者を募集しているのか」「どんな学習者が多いのか」の分析です。
一言でいうと、市場調査!
お店を出したり、新しく事業を始める場合、市場調査は欠かせないかと思います。
私も他の日本語教師の方々が「どのように自己紹介文を書いているのか」「どんな動画を作成しているのか?」「レッスン金額はいくらでやっているのか?」をざっくりチェックしてみました。
ちなみに、italkiの場合だと、生徒モードに切り替えられ、学習言語を「日本語」に選択すると、他の先生のプロフィールが見れますよ。
学習者の気持ちになって、講師のプロフィールを眺めて見たら、いろんなことに気が付きました。
私の場合ですが、学習者からの評価よりも「教えた学習者の数」をチェックし、講師のプロフィールを眺めます。
評価をもとにしたほうがいいと思うかもしれませんが、だいたいみんな☆は5つです(笑)
また、教えた人数が多い→リピート率が高い→口コミもよい→新規顧客もGetできている
という構図があると私は考えています。
というのも、経験的に毎日新規の学習者からの予約が入ることはかなりハードルが高いんです。
教えた人数を多くするためには必ず「リピート率」が良くないと難しい。
「稼げる講師=リピート率が高い」講師だと思います。
ずっと昔からオンライン日本語教師をやっている方も教えた人数は高くなる傾向はもちろんありますが、3年前から適当にやっている私は予約数は……ですよね?
つまり、何も戦略を立てずに適当にレッスンを募集していても学習者は集まらないのです(笑)😅
でも、固定顧客(コンスタントにレッスンを予約してくれる学習者)を獲得するには、まずトライアルレッスン(初めて)の予約が必要!
そのためには学習者の目を引く自己紹介文やレッスン内容をPRしなくてはいけない……
当たり前のことですが、私は自分がそこをおろそかにしていることに気が付いたのです😅
他の講師の方々がどのように自己PRしているのか、レッスンをPRしているのかはとても参考になりました。
他者と自分を比較することもちろん大切かと思います。
日本語を教えるときも「気づき」って大事ですよね?(笑)
だから、みなさんもぜひご自身の目で他の講師の自己紹介文や動画をチェックし、市場調査をしてみてください😃
予約0を脱却するために私がしたこと〜その②〜
次に私は、市場調査でわかったことをメモを眺めながら、自分に足りないものを探し、自己紹介文やレッスンの内容の書き方を見直しを行いました
教えている人数が多い講師の方のプロフィールを見ると、以下の特徴があります。
- 自己紹介文が具体的
- 一文が短く、読みやすい
- 多言語で書かれている(たいてい英語が添えられている) or やさしい日本語で書かれている
- ターゲット層が明確
〈1.自己紹介文が具体的〉は、たとえば…
「今までどんな会社で働いたことがあるのか」「好きなことは何か(趣味)」「どんなレッスンができるか」が具体的に書かれています。
私は一時期、英語のオンラインレッスンを受けていたことがあるのですが、私も講師のプロフィールをチェックし「趣味が合いそうか?」「明るくおもしろそうな先生か? 」「どんなキャリアを持っているか?」をチェックして予約していました。
そう考えると、学習者に親しみを持ってもらえることは大切なポイントです。
〈2. 一文が短く、読みやすい〉ですが、
これはビジネスメールや、報告書を書くときにも意識すべきことだと思います。
読み手によって親切な書き方をしないと、そもそも読んでもらえないことに気が付きました😅
学習者は画面をスクロールしながら講師を探すわけですから、さっと文が目に入ってこないと最後まで読んでもらえません😱
つぎに〈3. 多言語で書かれている(たいてい英語が添えられている) or やさしい日本語で書かれている〉ですが、
オンラインレッスンは世界各国の学習者を対象にしている場合が多く、全く日本語を勉強したことがない人もレッスンを予約してくれる場合があります。
そういう方に、日本語だけで長々と書かれている自己紹介文やレッスン内容を提示してもあまり興味を持ってくれないかもしれません。
現在はGoogle翻訳などの翻訳システムの精度が上がり、日本語で書いてもちゃんと翻訳されるかと思います。
でも、日本語と英語で書かれているものと、日本語だけで書かれているものを比べると、英語が添えられている方が読み手によって親切で、印象も変わります。
もし、初級の日本語レッスンをしたい方は、英語に限らず多言語で表記してみるのもいいかもしれません。
ただ一つ難点があります!!
私がすべての日本語に英語も加えたところ、完全に英語が話せる講師だと思われて、「ゼロ初級」の学習者が増えました!(笑)
幸い、私の英語力でなんとかコミュニケーションは取れて、予約もリピートしてくれているのでホッとしていますが、毎回「ゼロ初級」の学習者の予約はドキドキします。
通訳の先生がいる日本語学校とは違い、オンラインレッスンは1on1ですから、学習者のニーズチェックや自分のレッスンプランの説明、予約トラブルは自分で解決しなくてはいけません……
新規の学習者とうまく意思疎通ができなかった場合、次のレッスン予約は入らないですし、最悪の場合、講師評価が下がってしまう可能性も……😥
そういう点では、多言語表記は一長一短かもしれません。
もし、他の言語の話す能力に不安がある場合、その言語を添えないほうがいいかも…しれません😅
また、やさしい日本語を使って書くという手があります。
漢字もあまり使わず、使ってもふり仮名をつけたり、複文にせず単文にしたり、分かち書きをしたり…
最後の要素の「自分がどんな人をターゲットにするか」で書き方を工夫することをおすすめします😊
最後の、〈4. ターゲット層が明確〉というのは、
レッスン内容を書くときにとても大切な部分です。
自分が「どんな人を対象にレッスンをしていきたいのか?」あるいは、「どんな人にレッスンができるのか?」を明示しないと、学習者は不安みたいです。
今まで問い合わせフォームで、「私は全く日本語を勉強したことがないが、レッスンを予約しても大丈夫か?」とメッセージをもらったことがあります。
私は具体的にそのへんを明示せずに、レッスン内容を書いていませんでした。
初級、中級、上級といっても幅がありますよね?
たとえば、初級なら、「ひらがな・カタカナから教えられるのか?」「日常会話ができる人からOKなのか?」「漢字も教えることができるのか?」「JLPT対策はできるのか」など…
教えている人数が多い講師の方はきっちりターゲットを絞っている傾向があります。
私も見習って、具体的にどんな学習者を対象にしているのかを書くようにしました。
まとめ
私は上記のことをやっただけで、ずっと予約ゼロだったのに今月に入って毎週コンスタントにレッスン予約が入るようになりました😊
読んでみたらわかるように、私が学習者獲得のためにやったことは非常にシンプルで当たり前のことです。
「市場の動向をチェックして、自分のものを改善していく(他者のいいところを真似する)」
たったそれだけです(笑)
もっと何かすごいテクニックがあるのではないか?!と思ってここまで読んでくださった方、ごめんなさい😅
でも、私は「この部分ってみんなできていそうで案外見落としているのではないか?」と思ってこの投稿を書きました。
私がやったことは商品開発や事業開発等の仕事でマーケティング戦略を実践していた方にとっては当たり前のことですが、教師職を長くしていると、こういうことって気が付かないかもしれません。
日本語教師の仕事は「学習者に日本語を教えることであって、顧客や市場を開拓することではない」と考えているとなかなか予約は入らないのが現実です。
そんな状況にまで、このオンライン業界は競争が激化しているのです……😥
でも、これはいいことでもあります。
日本語教師は、「日本語以外にも学ばなければ生き残っていけない」反面「いろんな分野で活躍できる可能性を秘めている」ということです。
特にオンラインで日本語を教えるのは、自分のキャリアが活かせます。
例えば、子育て経験があるママさんは、子ども向けの日本語レッスンができるかもしれません。
また、営業職を経験したことがある方は、ビジネスメールの書き方や、ビジネスでよく使用するフレーズや語彙のレッスンができるかもしれません。
韓国語に留学経験がある方は、韓国人に特化したレッスンをしながら自分も韓国語のブラッシュアップができるかもしれません。
さまざまな可能性が広がっています😊
その可能性を広げるためにも、「市場の動向をチェックして、自分のものを改善していく(他者のいいところを真似する)」ことは最初の一歩になります。
半信半疑でやってみてください(笑)
あと、私は短期間で成果が出ましたが、これはレアケースだと思いますので、3ヶ月ぐらいは気長に構えていたほうがいいと思います。(ブログやYouTubeと同じです)
また、これをやったから必ず予約は入るというわけではないですので、参考程度にしてくださいね。
この投稿では、結構大切なポイントの「レッスンの価格設定」について書くことができませんでした…😅
それは下記の記事↓で書いていますので、ぜひそちらもお読みいただけるとうれしいです。
この投稿が少しでも皆さんのお役に立てたら幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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