
オノマトペの意味を学生からよく聞かれるんですが、うまく伝えることができません。どうしたら効果的にオノマトペを教えることができますか?

私は最近プライベートレッスンの学習者さんから聞かれますね。特に漫画やアニメを見ている人は気になる人が多いみたいです。今回はオノマトペの教え方に使えそうなコンテンツをシェアしますね。
こんにちは。日本語教師のさじここです。
冒頭のように最近私はプライベートレッスンでよくオノマトペの意味や使いを質問されます。
「オノマトペってどうやって教えればいいの?」
新人の日本語教師からよく聞く悩みの一つかと思います。
文化の差もあって、なかなかうまく伝えられないものもあり、私自身苦戦することも。
結論から言うと、オノマトペは「説明」ではなく「体験」で教えるのが効果的な気がしています。
理由は、オノマトペが感覚・感情・状況と強く結びついた言葉だからです😃
つまり、ことばだけを覚えても、実際の会話ではうまく使えない……
この記事では、「授業で使えるお勧め教材」や「すぐ実践できる教え方のコツ(無料教材サイト)」をシェアしたいと思います。
- プライベートレッスンをしている人
- 読解を担当している人
- 中級レベル以上を担当している人
- 「オノマトペ」の教え方に苦戦している人
- 「オノマトペ」についてもっと知りたい人
ぜひ最後までお読みいただけるとうれしいです✨それではいってみましょう!😆
「オノマトペ」とは?

そもそも「オノマトペって何?」と思われた人もいるかもしれませんね。
オノマトペとは、「擬音語」「擬態語」のことで、たとえば「雨がザーザー降っている」とか「頭がズキズキする」「猫がニャーニャー鳴いて可愛い」とかです。
また、「彼をみると胸がドキドキする」みたいな人の感情のようなものも含まれます。
みなさんもお分かりの通り、日本語は非常にオノマトペが多い言語として知られています(笑)
だからこそ、外国人が日本語を勉強すると日常生活で「オノマトペ」によく出会うので、興味関心を持つのかもしれません。
最近では日本の漫画が他の言語で翻訳されスマホで配信されています。
オノマトペがその国の言語とマッチしない、また説明が長くなりコマに入らないなど問題、日本語のニュアンスを楽しんでもらいたい等いろんなことがあり、オノマトペは翻訳されずにそのまま日本語で掲載されていることもあるようです。
とはいえ、奥が深いオノマトペを外国人が理解するのは結構難しいようで、日本の文化や感覚がわかっていないと共感してもらえないこともしばしばあります(笑)
この間は、動物の鳴き声でアメリカ人の学習者と揉めました(笑)
あと、感情のオノマトペ(ドキドキ、キュン、ハラハラ等)は私の学習者さんには理解できないみたいで苦労しました……
国の文化の差もありますが、個人の感覚や経験にも左右されるので一筋縄ではいかないのが難しいところです😓
教え方のポイント①:説明しすぎず体験させる

みなさんは読解などで学習者が知らないオノマトペが出てきたときどうしますか?
オノマトペも語彙なので、意味を学習者に細かく説明したくなりませんか?😄
でも「オノマトペ」に関しては、意味を説明しすぎないことがいいと私は思っていて、私はあえて説明しないように心がけています。
なぜなら、「説明すると長くなりやすく、学習者が脱落しやすい」からです。
特に初級レベルだと説明で使える語彙文法が限られるので、言葉で伝えるのはかなり難しい。
そこで、使うのが視覚や聴覚的教材(写真、絵や動画)や、体験できるレアリア(手触りが体感できるものなど)です。
「百聞は一見にしかず」
どんな言葉で説明するよりも、見たり聞いたり体験した方が記憶にも残っていいです。
あと、学習者が楽しく学べるかと。
この間、習字のアクティビティを大学で開催したのですが、そのとき使った習字の紙(書道半紙)を学生一人に配りました。
思わず、
「字を書くのはツルツルのほうです、ざらざらのほうを下にしてください!」
と言ってしまって、学生はポカン……「何言ってるの?」って反応になってしまいました(笑)😅
でも、せっかくの機会なので、オノマトペを教えることにして、みんなに触ってもらい「ツルツル」「ざらざら」を体験してもらいました。
このオノマトペを覚えたことで、学生が「それ「ツルツル」のほうじゃないよ!」と互いに書く面を指摘し合うのにさっそく使っていました。
体験ってすごいな〜〜と感じた一幕でしたよ✨✨
普段の授業ではなかなか準備できなかったりするかもしれませんが、写真や映像などで模擬体験することも可能だと思います。
また、オノマトペの使用する例はいくつか用意しておくことも大事です。
オノマトペって汎用性があるので、「ツルツルは紙にしか使わない」と学習者がならないように、「雪が凍って、道がツルツルする」「この化粧水を使うと肌がツルツルになる」みたいに複数例文を用意しておいたほうがいいです😀
では、次は教えるときに便利な無料サイトを紹介します!
教え方のポイント②:便利な無料サイトを活用してみる

無料公開されているおすすめのサイトはやっぱり、「国際交流基金 の無料教材サイト」です😄
ご覧になった方も使用されている方も多いかと思いますが、順番に紹介していきますね🎵
「エリンが挑戦!にほんごできます。」(オノマトペ)
この「エリンが挑戦!にほんごできます。」は、いろんなコンテンツがあり、使いやすくて便利です。
- マンガ+動画でオノマトペを学べる
- 各オノマトペに「使う場面」と「例文」がある
- 解説PDFもダウンロード可能
- オノマトペと一緒に文化も学べる!
たとえば、「キョロキョロ」=探しているときの動きや、「がしっ」=強くつかむ動作などのオノマトペが、映像やイラストを用いて「状況+動き」で理解できる!🎥
なので、そのまま授業に使えるかと!✨✨
私が以前使用したのは、「マンガで覚えるオノマトペ」で、その時は語彙リストは英語と中国語ぐらいしかなかった気がしたんですが、今やなんと、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、フランス語、韓国語、インドネシア語などなど、いろんな国の言葉で訳されています!!
至れり尽くせりですね!
短い映像コンテンツは授業でもサッと扱うことができるので助かりますね😆
この記事を書きながら色々見ていたら、「エリンと挑戦!にほんごテスト」というアプリの存在を知りました↓
現在、海外の日本語学習者の約50%は、中学・高校で学ぶ学習者たちです。国際交流基金では、こうした学習者たちに、気軽に楽しく日本語を学び、その力試しをしてもらえるような、多様な機能を持つスマートフォンアプリ「エリンと挑戦!にほんごテスト」を提供しています。カードゲームやマンガ、クイズを通して日本語の初級の語彙や表現を楽しく学び、どのくらい覚えたかを確認できるアプリです。
対象学習レベルは、日本語の勉強をはじめたばかりの人から初級前半くらい(CEFRとJFSのA1レベル以下からA1程度)を想定し、漢字・ひらがな・カタカナを習得していないレベルから利用できるようになっています。英語版のほか、中学・高校における日本語教育が盛んなインドネシアの学習者のためにインドネシア語版があります。
みなさんの日本語学習にぜひ「エリンと挑戦!にほんごテスト」をご活用ください。引用:「エリンと挑戦!にほんごテストChallenge with Erin – Japanese Language Test –」https://www.apperin.jpf.go.jp/ 〈2026年3月31日アクセス〉
学習者自身がスマホでダウンロードしていろんな語彙や表現、文化などをクイズ、マンガを通して学習できるコンテンツなので、日本語指導員として小中学校で日本語を教えている方にもおすすめしたいです😀
授業でタブレットにダウンロードして一緒にやっても面白そうですね!
「ひきだすにほんご(オノマトペ動画)」
もう一つ紹介したい国際交流基金のサイトがあります。
それは「ひきだすにほんご」のサイトです⭐️
こちらのコンテンツは「身近な話題について話せるA2レベルから生活や仕事上でより広く対処できるB1レベルを目指す方が対象」となっているものなので、初級後半ぐらいからがおすすめかも!
そこにある「気持ちが伝わるオノマトペ」では、ショート動画でいろんなオノマトペが学べます。
- 感情系オノマトペが豊富
- 1分程度の短い動画+スクリプトあり
- 「どきどき」「もやもや」など頻出語彙
- 感情表現の指導に役に立つ
どの動画も1分程度に作られているので、毎回授業の最初に流してもいいかもしれません。
私のおすすめは「食べ物編」です!
コンビニやレストランのメニューでもよく見かける食べ物に関するもの(とろとろ、じゅわー、サクサク……)が紹介されていてすぐ使えそうなものばかり!
日本人が見ても面白い動画だと思います😀
余談ですが、この「ひきだすにほんご」サイトには「スアン日本へ行く!」というコンテンツ内にドラマがあって、仕事での便利な表現やどうしたらうまく仕事でうまくやっていけるのかというビジネス日本語、ビジネスマナーみたいなものが学べます。
日本で働きたい、働いている学習者さんにおすすめです。
動画は10分程度で、自然な会話なので、初級の学習者さんにとっては聞き取りにくいかと思いますが、字幕がつけることができますよ👍
ビジネス日本語を学びたい、日本のリアルな会話をインプットしたい学習者さんにぜひご紹介ください😀
教え方のポイント③:書籍を使用する
無料教材で十分に導入はできますが、紹介されているオノマトペの数に限りがありますので、知りたいものがなかったりすることもあります。
また、体系的にオノマトペを整理したい場合は、上記のものより、書籍のほうがおすすめです。
オノマトペに関する書籍はたくさんあるんですが、個人的にはイラストやマンガのほうがわかりやすいのでそういうものを紹介したいと思います。
⭐️『マンガで学ぼう!生活で使える日本語オノマトペ』あかね(著)
こちらの本は「猫のイラストがとてもかわいい🥰」&「わかりやすい構成」になっていて、体系的にオノマトペが学べるかと思います。
著者のあかね先生はYouTubeの「あかね的日本語教室」のあかね先生ということもあって、この本の中にQRコードがちょこちょこのっていて、解説動画が見られる仕様になっています!
今風ですね!!✨✨
本の構成ですが、使用場面ごとにまとまっているので覚えやすい☺️(たとえば「買い物で使えるオノマトペ」「天気に使えるオノマトペ」等)
また、章末テストもついているので、理解できているか確認できます。
なかなか確認テストみたいなのはついている本はないので、ありがたいですね。
対象者ですが、初級から使える「オノマトペ入門書」のようなイメージの本かなと思いました。
音声も英語中国語の翻訳も載っています。
日本語教師の私が読んでも「なるほど!」と思うものもたくさんありましたよ!
興味がある方はぜひ書店もしくは、Amazonサイトでご覧ください!(本タイトルからAmazonサイトに飛んでサンプルページがご覧いただけます)
まとめ

私たち日本語母語話者にとっては「オノマトペ」ってとても便利で使いやすいものですが、日本語学習者の上級レベルの人でも「オノマトペ」はなかなかうまく使いこなせなくて悩んでいる人に出逢います。
今井むつみ先生と秋田喜美先生の共著である『言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか』↓という本では「オノマトペ」が取り上げられています。

「言語の本質とはなにか」……タイトルを見ただけて読んでみたくなりませんか?(笑)
ネタバレになるのであまり書きませんが、こちらの本では世界のいろんな国でもオノマトペがあることどうやって人が言葉と意味をつなげて記憶し使用できるようになっていくのか等が書かれていてとても興味深かったです。
認知言語学や言語習得に興味がある方におすすめの一冊ですよ〜😃
「オノマトペ」だけを取り上げて教えることはあまりないかもしれませんが、読解などでちょっとしたときに聞かれる「オノマトペ」!日本語教師の腕の見せ所でもあると思います!!😆
ブログでは真面目な話しか書いていませんが、noteの方ではブログの更新情報とともに近況報告や私のどうでもいい日本語教師の小ネタなどを書いています。
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この記事が皆さんのお役に立ったら幸いです✨
最後までお読みいただきありがとうございました🌸



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