【大学院】修論がやばい!とならないための修士1年目の過ごし方〜修士論文の書き方②〜

大学院

修士1年目ってどんな感じで過ごしたらいいのでしょうか?研究しなきゃいけないと思うんですけど、なにをどうやったらいいのか…

さじここ
さじここ

そんな気持ちになりますよね…私の経験を元に修士1年の過ごし方についてお話したいと思います。

こんにちは。日本語教師で大学院生のさじここです。

この記事にたどり着いた方はおそらくほとんどが院生の方だと思います。

みなさんは修論について悩みありませんか?

私が修士課程に進学したとき、修士論文完成まで「研究スケジュール不安」「論文執筆の仕方(Word設定など)がわからない不安」そして「研究が進まない不安」に悩まされました😅

前回の記事では、「研究スケジュール不安」の解決方法として「研究スケジュールの立て方」についてお伝えしましたが、いつまでに何をどうしたらいいのかという詳細についてあまり語れなかったので、今回は「修士1年目の過ごし方」について私の経験を元にお伝えしたいと思います。

この記事を読むと…
  • 修士1年目でやっておいたほうがいいことがわかる
  • 修士論文完成に向けてスタートダッシュができる
  • (現在研究中の方は、自分の研究について見直すきっかけになるかも…)

もし、前回の「研究スケジュールの立て方」を読まれていない方はぜひそちらを先にお読みになってからこの記事をよんでもらったほうがわかりやすいかと思います↓

この記事はあくまで私の経験や大学院(文系)で学んだことを元に書いておりますので、理系の方はあまり当てはまらないかと思います。

また、大学院のカリキュラムや研究分野によって異なると思いますので、当てはまりそうな所だけ参考に、それ以外は「へ〜そんな大学院もあるんだ〜」ぐらいの気持ちで読んでいただければと思います。

修士1年目(M1)の前期の過ごし方

「研究スケジュールの立て方」についての記事でお伝えしたように、修士1年目の前期の目安スケジュールは「研究テーマを設定し、研究計画をたてる、先行研究を調べる」です。

修士1年目の入学直後研究なんて右も左もわからない……かといって、ぼーっと過ごしている場合ではありません!(by 私の大学院の某教授)」

修士1年目の前期の半年間で、「自分が何に興味があるのか?」「どんな研究をしてみたいのか?」を深堀りして研究テーマをじっくり考えましょう。

研究計画書のテーマで研究するつもりの方は、以下の点をチェックしてみてください。

研究テーマのチェックリスト
  • ①調査可能な「調査対象者」や「調査フィールド」がある
  • ②先行研究でそのテーマはまだ明らかにされていない(明らかにされていない部分がある)
  • ③2年以内で明らかにすることができそうなテーマである(ゼミで発表しても難しいと言われない)

この3つが問題なければ、そのまま研究計画を立ててもおそらく大丈夫かと思います😁

でも、3つのうち一つでも問題がある、もしくは現時点で不明の場合ちょっと立ち止まってその部分について考えてみましょう。

場合によっては、指導教官やゼミの博士課程のの先輩に相談するのも一つの手です。

(①の調査可能な「調査対象」や「調査フィールド」については、「研究が進まない不安」の投稿で書きたいと思いますので少々お待ち下さい)

②「先行研究でそのテーマがまだ明らかにされていない」や③「2年以内に明らかにすることができそうなテーマである」について検討した結果、テーマを大きく変更したほうがいい場合も出てくるかと思います。

でも…「院試で提出した研究計画書と研究テーマが変わってもいいの?」と迷ってしまい、なかなかテーマを変える決断ができずにいるかもしれません。

このような戸惑いはよくある話で、ゼミでもよくM1の院生が質問します。

私が知っている限りほとんどの院生は研究計画書と修論のテーマは多少なりとも変わっています

私自身、ビジネスの現場のコミュニケーションについて研究するつもりで研究計画書を書きましたが、実際の修論では技能実習生の実態調査を行いました。

変更した理由はまさに、①②③を検討して問題があったからです😅

このように研究テーマが変わるのは自然なことだと個人的に思います。

他のゼミ生の発表を聞いて同じテーマで研究している先輩がいたり……😱

先行研究を探していたら、実はすでにもうそのテーマは明らかにされていたり…😱

研究計画書はあくまで自分がやりたい研究が伝わるように書けばよかったんですが、修士論文は研究結果を求められるため理想だけの研究計画だけでは完成させることができません

だから、既に明らかにされていることを研究してもあまり意味がないですし、当たり前ですが2年以内に完成させることが重要になるため、研究対象や研究テーマが難しい場合はテーマそのものを再考したほうがいいかもしれません。

これは一人で決めるには正直難しいと思うので、ご自身が決めた研究テーマで研究を進めても大丈夫かを修士1年(M1)のうちに指導教官に確認することをおすすめします。

修士1年のうちはとことん研究テーマについて悩んでいいと思います。

むしろここでしっかり悩んで自分の研究の軸を作っておかないと、修士2年で大変なことになりますから😅

研究テーマの設定を再考する場合の新たにテーマを見つける方法については、基本的には研究計画書と同じなので以下の記事↓を参考にしてみてください

ここまで読んでわかるように、このテーマの設定をする上で「既に研究テーマが明らかにされているのか」は重要です。

明らかにされていることを検証する研究もあるとは思いますが、まだ明らかにされていないことを研究したほうが面白いと思います。

研究テーマを悩んでいるときこそ先行研究を読み漁りましょう!!

先行研究の探し方についてこちらの記事↓が参考になりますので参考にしてください。

修士1年目(M1)後期の過ごし方

修士1年(M1)の後期は「予備調査の結果をまとめる→本調査 or 調査方法や対象を変更する」が理想・目安スケジュールです。

研究テーマがある程度決まってきたら、ぜひ修士1年の夏休みを利用して「予備調査(パイロット調査)」をしてみましょう!

予備調査というのは本調査の前に行う事前調査のことで、パイロット調査とも呼ばれます。

修士1年の夏に予備調査をしておくことができればその後の研究スケジュールにぐっと余裕がでますよ

でも、人によっては「予備調査なんていらない、そのまま本調査すればいい」という方がいらっしゃるかもしれませんが……個人的にはおすすめしません。

というのも、予備調査は失敗しやすい😅

初めての調査ですから、収集データから期待通りの数値が得られなかった、インタビューがうまくいかずにデータが使えなかった…録音失敗…というのはあるあるです。

なので予備調査は規模を縮小し、まずはインタビューなら数名から、アンケート調査ならまず10名ぐらいからスタートするのがいいかもしれません。

いきなりアンケートを50名100名とりたくなるかと思いますが、質問項目がそもそも適切かどうか、研究テーマを明らかにできる質問項目なのかを検討する必要があります。

そして、一度アンケートに協力してもらった方にもう一度同じ内容のアンケートをすることは基本的にできません(縦断的な調査ならOK)し、同じ学習者に何度も違う教授法を試すというのもあまりよくありません。

本調査を成功させる、時間を無駄にしないためにも予備調査(パイロット調査)は大切なのです。

夏休みの時点で予備調査ができなくても大丈夫です!(むしろできる人のほうが少ないかも…)

でも修士2年になる前の冬休みまでには予備調査は終わっていないと、その後大変になるかも…😅

予備調査ができたら、そのデータを試しに分析しゼミで発表してみましょう。

その予備調査の分析方法や得られた結果が研究として大丈夫か(妥当性があるか)他の人に見てもらったほうがいいです。

特に統計処理をされる予定の方は必ず先輩や先生に得られた数値や計算方法をチェックしてもらうことをおすすめします。

この時点で予備調査やり方がまずかったり、分析方法が間違っていた場合は適宜修正を加えて本調査の計画を立て、冬休みで本調査を行いデータを取って修士2年に進級しましょう!!

まとめ

以上のことをまとめると、修士1年目は「自分の研究テーマを確定させる→予備調査を行う」ことをやっておけば大丈夫かと思います。

そのためには「先行研究を探して読む」「ゼミで他の人の発表を聞いて勉強する」が大切になってくるかと個人的に思います。

入学した当初、私は論文を読むのに慣れていなかったので1つの論文を読むのにすごい時間がかかっていました。

その割に、内容も今思えばあまり理解できておらず、ただなんとなく読んでいました(特に統計処理をしている論文は)😅

でもゼミで発表するみんなの発表資料や論文をちょっとずつ読み漁ることで、かなり読むスピードも理解度も上がります。

つまり、最初から全てを完璧にこなし理解するのは難しいと思いますので、あまり気負わず80%ぐらいの熱量でやるのがおすすめです。

また、せっかく修士課程に入学して学生身分になれたのですから、ぜひ学割を使って映画を鑑賞したり、美術館に行ってみたり、ほかの分野の本を読んでみたり、美味しいものをほかの院生と食べにいったりと、研究や授業以外のことにもチャレンジしてみてください!

特に大学院はいろんなバックグラウンドを持った人が集まっているかと思いますので、ぜひ交友関係を広げて、広い世界を見に行ってみてくださいね!

この記事がみなさまの参考になったら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました😊

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