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【日本語教師】日本語学校は非常勤と常勤のどちらがいいのか?①〜非常勤講師のメリット・デメリット〜

日本語学校

日本語学校の求人を見ていたら、「常勤」と「非常勤」どちらも募集があって、迷ってます…どっちがおすすめですか?

さじここ
さじここ

そうですね〜どちらもメリット・デメリットがありますよ!

こんにちは。日本語教師のさじここです😁

養成講座をもうすぐ修了される方、検定合格していよいよ日本語教師デビューをされる方は、日本語教師の求人をチェックしているかと思います。

日本語教師の求人には「非常勤講師)(以下、非常勤)」と「常勤講師(以下、常勤)」の文字が書いてあります。

そう、日本語教師には二つの雇用形態が存在するんです!

これは、小・中・高校・大学の教職員と同じです。

昔はなかなか、常勤の募集がなくて、ほとんど非常勤ばかりでしたが、ここ近年で日本語学校に常勤を増やしなさいという政府のお達しがあり、常勤の求人が増えました。

これから日本語教師デビューをしてキャリアを積まれる方は、この二つの雇用形態の違いを理解して求人応募したほうがいいですよ。

今回はまず、非常勤のメリット・デメリットについてお伝えします。

非常勤講師のメリット

シフト制で働くことができる

非常勤講師の最大のメリットは、なんといっても『シフト制』であること。

私は現在子育て中かつ大学院生なので、授業の時間割や保育園のお迎えの時間など、働ける時間に制約があります。

なので、今学期は『火曜・水曜の午前中のみ』や『月曜・水曜・金曜の午後のみ』みたいに自分の都合に合わせて入れる授業のシフトを出せるところがありがたいです😭

がっつり働いて稼ぎたいときは入れるシフトを多くし、夏学期は少なくするなど、年間で調整することも可能です。(ただし、学校による!)

この辺は普通のアルバイトと同じだと思います😁

長期休暇がある

以前働いていたベテランの非常勤の先生に、「どうして、先生は常勤にならないのですか?」と聞いたことがあります。

今改めて思い返すと、すごい突っ込んだ質問ですよね(笑)

恐るべし、新米のワタシ…当時は怖いもの知らずでした(笑)😅

その先生は、嫌な顔せずに…

「いや〜〜だってさ、旅したいじゃん!」と。

私はなるほどな〜と思いました。

そう、日本語学校には学期と学期の間に1〜2週間の準備のための休みがあるので、海外旅行に行きやすい!

その先生は、がっつりシフトに入ってお金をためて、学期が終わるたびにヨーロッパの色んな国へ旅に出る。そしてこれが働くモチベーションになっているとのこと。

私が出会った日本語教師の先生方は、「旅行好きな人」が多いです。

外国の文化や食べ物が好きだから、日本語教師をやって異文化交流をしたいという方もいらっしゃいました。

旅行が好きな方なら「非常勤」の働き方がおすすめですね。😁

学生に教えることだけに集中できる

非常勤自分の担当する授業だけ準備をして、授業後もその授業の分の引き継ぎをして帰ることができます。

常勤は反対に、自分の授業外の仕事もしなくてはいけませんから、自分の授業だけに集中できない……

私は常勤で働いたことがありませんが、いろんな常勤の先生と話をするときに、この部分はよく話題に挙がります。

以前働いていた学校で、仲のいい常勤の先生がいたのですが、ちょっと困った非常勤の先生が入ってきて、揉め事が頻繁に起きるようになり、仲のいい常勤の先生が疲弊していました。

非常勤はその点、気が楽です

自分の授業が終われば、さっさと退散できますし、自分に合わないと思ったら学校を辞めて別の学校にいけますから。

日本語教師になりたての場合は、いきなり常勤になるのはやめておいたほうがいいと思いますよ。

授業準備の時間がなかなか取れなくて、自分自身がいっぱいいっぱいになる可能性があるので!😥

別の学校や仕事と掛け持ちできる

他の仕事をしながら日本語教師をやりたいという方もいらっしゃると思います。

また、いろんな学校で経験を積みたいと考えている方は非常勤のほうが自由な働き方ができると思います😊

私も一時期、二つの日本語学校を掛け持ちしていました。

いろんな学校を経験するのは日本語教師のキャリアにプラスになると思います。

私は全然タイプが違う日本語学校を掛け持ちし、授業準備はかなり大変でした😅

でも、いろんな先生と出会えましたし、自分自身が成長できたと感じます。

別の仕事や職場があると、精神的にも楽です。

例えば、ある日本語学校と自分の授業スタイルが合わなくて辞めたいな…と感じたときに辞めやすいですし、一つの学校に自分が執着しなくてもよくなります😅

辞めたいけど、次が見つからないかも…と不安になってそこから抜け出せないという状況は回避できます。

個人的に、常勤は非常勤よりやっぱり辞めにくいと思います。

非常勤のデメリット

収入が不安定

非常勤の最大のデメリットはやっぱり「収入が安定しないこと」です。

今まさに、コロナ禍で留学生が入国できない状態が続いています

オンライン授業でなんとか経営を維持できている学校もあれば、経営難に陥っているところも…😨

なので、現在「非常勤の授業のコマ数が減る→しばらくお休み」の状態の日本語教師も多いと思います。

非常勤の日本語教師は、日本語学校の経営状況留学生の増減影響を真っ先に受けます

コロナ前はオリンピックに向けて留学生が増加し続けていたので、たくさん授業にも入れましたし、求人もたくさん出ていましたが、コロナ禍の今は人によっては、生計を立てれないほど授業数が減っています。

別にこれは今回に限った話ではありません。

10年前は東日本大震災、その前はリーマンショックで同じようなことが起きました。

日本語教育業界は、国内外の経済影響だけでなく、外交問題(例えば、中国や韓国)でも留学生の数は増減します。

そうなると日本語教師を続けること自体が困難に……😥

非常勤は自由がある一方で、非正規雇用なため、不安定になりがちです。

重要なことは決められない

当たり前ですが、非常勤は常勤に比べて責任を取ることは少ない分、決定権はありません。

例えば、今使用している教科書は学生に合わないので、新しい教科書に変えたい!と思っても、常勤が積極的ではなかったら変えることはできませんし、授業スタイルも学校のスタイルに合わせる必要があります。

「学生のために!」と思っても、学校の方針に従わざる負えないのが非常勤です。

自分のスタイルを貫きたい人は、非常勤より プライベートレッスンor 自分の学校を作る ほうがいいでしょう。

また、経営に関わっていきたい人もっとこの学校を良くしたい!と思う人はその学校の常勤を目指すのもいいと思います。😁

まとめ

今回は、非常勤講師のメリット・デメリットをお伝えしました。

全てがパーフェクトな働き方なんてないと思います。やっぱり何かしら諦めなきゃいけない点が出てくる…

そこを自分で許容できるかどうかで働き方は変わってるくのかなぁと思います。

私は以前働いていた学校から「常勤にならないか?」と打診がありました。

でも、当時は「経験も浅くもっと勉強したかった」&「他の学校でも働いてみたかった」&「週5はつらい」という理由で断りました。(あと、学校の経営者に不信感を少し抱いていた…のも断った理由の一つ…😅)

常勤で働いていたら、育休産休も取れたし、ボーナスももらえていたでしょう。

でも、常勤で無理して働いていたら、いろんな教授法や今の授業スタイルは習得できませんでしたし、大学院に進学はできていなかったと思います。

でも、これから「ここでずーっとやっていきたい!」と思える学校に出会えたら、常勤を目指すかもしれません。😁

常勤の働き方が知りたいという方はこちらの投稿↓をご覧ください。

そういう場所に巡り合うまで、私はしばらくのらりくらりと、非常勤で経験をつもうと思っています。

みなさんはどんな働き方がいいですか?

素敵な学校と巡り会えていますか?

今回お付き合いいただきありがとうございました。

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