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【日本語教師】中級後半〜上級レベル向けのおすすめ授業「アカデミック・ライティング」

おすすめ書籍

今日本語学校で担任をしているのですが、大学院進学希望者に何を指導したらいいかわからなくて困っています。何かアドバイスありませんか

さじここ
さじここ

大学院の進学指導ってなかなかヘビーですよね………今の私が指導するとしたら〜でお話ししますと……

こんにちは、日本語教師のさじここです。

最近、中級後半〜上級レベルの学習者に向けて授業を行う機会が多い今日この頃です。

ということで今回も中級後半〜上級レベルについての記事を書いてみました。

前回の投稿でも書きましたが、上級〜中級後半向けの授業って初級と比べて自由度が高いので、先生によって全然違うかと思います。

その一方で、「なんか、JLPT対策ばっかり……?」みたいな現象が特に日本語学校の授業だと起きている気が……。

中級後半だともしかしたらまだN2合格できてない、もしくはN1合格を目指す学生かもしれません。(このレベル判定も日本語学校や教育機関によると思います)。

また、大学・大学院進学を目指すのだったらEJU(日本留学試験)のスコアが必要になる場合もありますね。

そうすると、中級(後半)〜上級(前半)のクラスは、JLPT対策やEJU対策授業をメインにしている日本語学校は多いかと思います。

少なくとも私が勤務していた日本語学校(進学校)はそうでした。

これらの資格がないと行きたい大学に出願すらできませんから、JLPTやEJUは重要です!

でも、なんか上級〜中級(後半)がマンネリ化してしまって、もやもやしている先生もきっといるのではと思います。

こんなお悩みありませんか?↓

中級(後半)〜上級クラスのお悩み

上級レベルの授業で何をしたらいいかわからない

大学進学に向けての対策授業がいつもEJUやJLPTだけしかない

大学で必要な日本語能力を上げてあげたい

学生に研究計画書や志望動機をかけるようになってもらいたいけどどうしたらいいかわからない

そこで私が提案したい授業は、「アカデミック・ライティング」の授業です!

これは大学でレポートを書いたり、卒業論文を執筆する上でとても重要です。

このスキルがないまま日本の大学進学したら、単位取得に苦労します😭(英語で単位取得できる学部を除く)。

日本語学校で教えていらっしゃる中級(後半)〜上級のクラス担当の方にはぜひ、「アカデミック・ライティング」について日本語学校などの授業で取り扱ってもらえるといいかなと……(その理由は後ほど)

この記事でわかること
  • これを読めば、大学で必要とされる「アカデミック・ライティング」がなんとなくわかる
  • アカデミックライティングの授業の参考になる書籍情報が得られる→授業がやりやすくなる
  • 研究計画書や志望理由書の指導の仕方の参考になる
  • マンネリ化している作文の授業の参考になる(かもしれない)

「研究計画書の書き方」については以下の記事でまとめていますので、知りたい方は、以下の記事シリーズを読んでみてください😊

最後までお付き合いいただければ幸いです😊

「アカデミック・ライティング」とは?

そもそも、「アカデミック・ライティング」って何?と思った方もいらっしゃるかと思います。

早稲田大学のサイトに掲載されていたものの一部引用させてもらうと……

アカデミック・ライティングとは、学術的文章や学術的文章を書く技術を指します。学術的文章とは、授業レポート、卒業論文、修士論文、博士論文、投稿論文などです。つまり、大学・大学院で課される文章はアカデミック・ライティングの特徴やルールに沿っていなければなりません。

早稲田大学HP 特集「アカデミック・ライティング力を磨こう」より引用 https://www.waseda.jp/inst/weekly/feature/2014/06/23/20860/ 〈2023.7.24 閲覧〉

つまり、大学進学するなら「必須スキル」です!

大学では、レポートだけでなく卒業論文や修士論文を書かなければなりません。

英語で授業を受けて卒業単位取得できる学部を除き、ほとんどの学部では卒業論文または修士論文を日本語で書かなければならないため、「日本語」の「アカデミック・ライティング」スキルが必要です。

上記で引用したサイトでは、「アカデミック・ライティング」の特徴に「わかりやすい文章」と「科学的な文章」を挙げられています。

論文を書いたことがある方ならわかると思いますが、人を説得させるためにはただわかったことをられるするのではなく、論理的な展開で論文に適した語彙、表現を使用しなければなりません。

初級でよく行う自分の経験や思い出などを書く「作文」とは異なります。

作文は「〜と思いました」みたいな主観的な表現で書きますが、「アカデミック・ライティング」は客観的な表現を使用して論じます。

そして、「アカデミック・ライティング」は文末を「〜と思います」から「〜と考えられます」に変えればいい、という単純な話ではなくちょっと奥が深いです。(少なくとも私はそう思っています)

どうして「アカデミック・ライティング」の授業がおすすめなのか?

「アカデミック・ライティング」は日常生活ではあまり使わないライティングスキルではないでしょうか?

日常的に論文やレポートを書いたりする研究者や大学教員などは別として、書き方のお作法を意識して書くことってそうそうない気がします😅

最近では、日本人大学生でも「アカデミック・ライティング」ができていないということで、日本人学生向けの「アカデミック・ライティング」の講義が開講されている大学もあるそうですよ!!😳

実際、私の知っている日本語教師の先輩が修士卒業後、大学で日本人向けに「アカデミック・ライティング」の講義を行っています😅

このことからもわかるように、日本語ネイティブであってもレポートや論文を書くためのライティングスキルは自ら学んでいかない、経験していかないと身につかないものだと思われます

実際、私自身も大学院に進学するために書いた研究計画書は「アカデミック・ライティング」をちゃんと意識して書かれたものではなかった、人にはあまりお見せできないような恥ずかしいレベルです……😱

大学院に入って、ゼミでいろんな先輩や同期の発表レジュメを見たり、先行研究をかなり読んで、

「やばい、アカデミック・ライティング全然私できていない!!😰」

と思い意識するようになりました。

日本人ですらそんな状況ですから、留学生はなおのこと、明示的に教えていく必要があると感じます。

せっかくいい研究や調べたことを伝えたくとも、「アカデミック・ライティング」ができていないとその評価が下がりもったいない……😥

「話すこと」での伝え方も大切ですが、「書くこと」での伝え方も大切ですよね?

進学したい学生にとってその先、レポートや論文を書くことは避けられません。

日本語学校にいるうちに、「アカデミック・ライティング」に触れておく機会を作ってあげると、その学生の進学先で困らないかと思います。

「書くこと」はなかなか一朝一夕には身につかないのでね……😅

「アカデミック・ライティング」の授業におすすめの書籍

「「アカデミック・ライティング」の授業なんてどうやったらいいの?😭」

「そもそも、論文を書いた経験がないんだけど……😅」

「レポートの書き方のポイントがわからないのに、授業なんてできない……😥」

など、思われた方もいらっしゃるかもしれません!!

そういう時こそ、「書籍」の力をお借りしましょう!

勤務先に置いてあり、私が読んで個人的に授業で使ってみたいと思った書籍を紹介します♪

おすすめ①:『ここがポイント!レポート・論文を書くための日本語文法』

この本の特徴
  • 対象レベル→中上級〜上級(N2以上〜)
  • 大学の授業向けの本なので、14課構成(大学の半期の講義数と同じ)
  • 各課が2ステップ制で構成されている→ステップ1を予習(宿題)にしてステップ2を授業でやるという方法もとれる
  • 学習者が誤りやすいポイントが扱われている
  • 各課ごとのポイントが整理されている

たとえば、第3課では「「こと」と「の」を使い分ける」が学習ポイントになっています。

最初の「やってみよう」では、まとまって書かれた読解っぽい文章中に「こと」か「の」かのクイズが入っていて、どちらかを選んで使い分けを考えていくという流れになっています。

「アカデミック・ライティング」のような授業は、結構先生が一方的に解説して、じゃあ最後に学生にレポートを書かせて終わり〜みたいな感じになりがちです(私が過去に見学したことがあるアカデミック・ライティングの授業はそうでした😅)

それだと、学生が受け身になってしまいますから、なかなか自分の頭で構成を考えたり、適切な言葉を選択することができずに全授業が終わっていってしまいます……😫

自分の頭で実際に考え、間違えたとしても自分で気づき、自己訂正できるようにならないとレポートや論文は書き上げられない……

このテキストは、教師向けに「この本の使い方」が丁寧に解説されていますから初めて使う方でも学生に「気づき」を与えながら授業ができると思いました。

もちろん、解説も丁寧に掲載されていますから、「アカデミック・ライティング」の知識があまりない教師もこちらの本で知識を補完しながら学生に指導できると思います😊

おすすめ②:改訂版 大学・大学院留学生の日本語④論文作成編

この本の特徴
  • 対象レベル→中上級〜上級
  • タイトル通り、論文を書くための知識が詰まっている
  • 文系理系どちらにも役立つ、論文のお作法が学べる一冊
  • 学術的文章でよく使われる文章表現、展開パターンが習得できるようになる

日本で学ぶ留学生に向けた「大学・大学院留学生の日本語」シリーズの1冊で、シリーズの『②作文編』からステップアップ編になります。

作文自体あやしい学習者は、まず「②作文編」で学んでからのほうがいいかと思います。

こちらも大学で使用できるよう全14課の構成。

ということで、かなり専門的なことが詰まっています!

もう「論文を書くためのお作法」がぎゅっと濃縮された感じ(笑)

これから研究計画書を書く学生にはおすすめしたいですし、進学指導する(研究計画書を添削する)先生方もこの知識は持っていた方がいいかと😅

ぜひ学生と一緒に学んでみてください。

ちなみに「目次」を見ると扱う項目はこんな感じです。

作文の基本
課題の提示
目的の提示
定義と分類
図表の提示
変化の形容
対比と比較
原因の考察
列挙
引用〔ほか〕

研究計画書の添削をすると、結構「構成」の基礎ができていない人が多いです(日本人、留学生を問わず)。

私自身も大学院受験のとき、論文なんて大学時代以来でしたし、「アカデミック・ライティング?何それ?」状態でしたので、最初はわからなくて当たり前!

でも、知っていて進学するのと、知らずに進学するではその先の苦労が全然違います!(私の体験談)

私は進学する前にこの本をしっかり読んでおけばよかったと思いましたし、自分が進学指導していた学生にこの本に書かれていることを教えなければならなかったと後悔しています😥

内容的にちょっと難しいですが、日本の大学院を受験する留学生に「これができないと進学は厳しいよ?」と洗礼を与えてみるのもいいかも?!😅

おすすめ③:小論文への12のステップー中級日本語学習者対象

この本の特徴
  • 対象レベル→中級(初級が終わってこれから中級へ進む人)
  • 論述文の基礎から学べる一冊(句読点の打ち方、文体から丁寧に)
  • 出てくる語彙はN2以上のものが多いが、問題を解くのに必要な語彙は英語・中国語・韓国語の訳がついている。(漢字もN2以上はルビあり)
  • 50分の授業で1課が終わるように構成されている
  • EJU(日本留学試験)の記述対策にもなる

こちらの本は実際に私が日本語学校で使用していたテキストになります。

これを使用している日本学校は多いのではないでしょうか?

私の勤めていた学校はEJUの記述対策として使用していました

上記で紹介した二冊はどちらかというと上級レベル寄りのものですが、こちらは初級に近い中級レベルの学生から使うことが可能です

論述文(テキストでは小論文表記)が書けるようになるための基礎中の基礎を、学生自身が問題を解きながら学ぶことができるようになっています。

まだ中級レベルだと「客観的な文章表現」が身についていない気がします😅

中級を担当した時、「書きたいことはわかるんだけどね……う〜ん、どうしたものか……」なんて悩むことがしばしばありました(笑)

ですので、「どんな表現が事実を述べるときに適しているのか」「自分の意見と一般論の区別をするときはどんな表現が適切なのか」を伝えていく必要があると思います。

これは別に進学する人だけでなく、日本で働きたい学習者にとっても必要なスキルかと。

会社の業績や方向性は客観的に説明できないと相手を納得させられませんから……😓

余談ですが、私が担当している上級授業では、新聞の要約を宿題にしています。

みなさんは日経新聞の記事をすぐ要約できますか?

「そんなの日本人なら簡単でしょ!」

って思われるかもしれません😅

でも、慣れていないと日本人でも記事が言わんとしていること、重要なポイントをうまく端的にまとめることは結構難しいと思います。

そんな大変な宿題を留学生に私は課しています。

最初は「要約に1時間ぐらいかかる!」と言っていた学生が、何度も宿題で課題をこなすうちに、期末テストでは課題のスクラップ記事をその場読んで大体20分程度で要約してきます。

その要約の構成も、表現も、記事のポイントもちゃんと押さえられています✨

中には私の書いた要約よりもすばらしいと感じる要約文も😊

そんな成長を遂げた学生の初回の要約は結構読みにくかったです。

所々、意味がわからない文もありました(上級なのにこれは大丈夫?って思ったことも……😅)

私がやったことは宿題をただ添削し、個人にフィードバックをしただけで、私の教え方が上手いとかではないと思います。

で、何が言いたいかというとですね、もちろん本人のセンスも日本語レベルも関係ありますが、「慣れ」って大事だ思うんですよね。

「アカデミック・ライティング」ってなんか大変、難しそう……というイメージがあるかもしれません。

でも、おそらく学生は自分の国でやってきている(はず)なので、ベースはあると思います。

あとは日本語の独特な言い回しや、段落構成の手順、接続詞を覚えたりする地道な作業の繰り返し!

その繰り返しこの「小論文への12のステップ」で行うことができます。

結構たくさん問題(課題)があるテキストなので、反復練習ができていいテキストだと思います。

最初の方は「こんなの知ってるよ!」と学生からクレームが来るかもしれません。

知っていても実際にはできていないこともたくさんあります!!

一つ一つ丁寧に確認→実践する」ことが「大学(院)合格の近道」だと伝えてみてくださいね。

大学ではそんなアカデミック・ライティングの基礎を確認する暇がないくらい忙しくなると思うので(笑)

初級が終わって中級に入る学習者の作文授業で使ってもいいかと思います😊

論理的な文章を書くことの基礎から学べるおすすめ書籍です♪

まとめ

「アカデミック・ライティング」の授業の必要性を感じていただけましたでしょうか?

「ぜひ授業でやってみたい!」となりましたかね?(笑)

日本語学校ではやらなければならないことが多くカツカツなので、「アカデミック・ライティング」まで実際は手が回らない……かもしれませんね。

わかります……私も勤務していた時は時間との戦いでしたから😅

この先、手書きする機会は少なくなっていくと思われます。

大学の授業でも多くの学生はPCを広げてメモしていますし、課題もWordかpdfでオンライン経由で提出です。

でも、自分の頭で文を構成し、いろんな語彙から適切な表現を抽出する作業は無くならないと思います。

自分の頭で捻り出して論じることは、アカデミックの世界だけでなく社会でも重要なスキルですよね?

今のうちから自分の頭で考え、日本語で論じる習慣をつけていけると学生の将来が明るくなるかと思います😊

手で「書くこと」は減ったとしても、文章を書くことはあまり減らないのではないかと……

「アカデミック・ライティング」とまではいかなくても、就職のESでの志望理由や就職しても報告書等、論理的に文章を書く機会は訪れますから、将来のためにも人を納得させられる文章を書くスキルを身につけた方が学生のためではないかなぁと個人的に思います。

中級レベル以上の授業でもし「作文」みたいな授業をやっているなら、ぜひ上記で紹介したような「アカデミック・ライティング」実践のテキストを使用した授業に切り替えてみてはどうでしょうか?

この記事が少しでも何かみなさまの授業のヒントになったら幸いです。

最後までお読みくださりありがとうございました😊

noteではブログに書ききれなかった裏話などを書いています↓

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