先輩から「先行研究リスト」を作っておいたほうがいいと言われたんですけど、それってなんですか?
先行研究の情報をまとめたリストですよ。私も先輩から言われました。
こんにちは、日本語教師のさじここです。
以前の投稿、修士1年目の過ごし方などで先行研究をたくさん読んだほうがいいという話をしてきました。
読者の中には、「先行研究を読まなきゃいけないのはわかるけど…」と以下の疑問↓を持った方もいらっしゃるかもしれません…😅
先行研究をただ漠然と読んでるだけでは、正直時間がもったいないです!
今回は、初期段階で作成したほうがいい「先行研究リスト」と「論文の管理方法」についてまとめました。
どちらも実際に私が修論を書くにあたって「やっといてよかった!」と強く思ったことです。
これをやったおかげで私は子育てしながらでも修論を完成させられたといっても過言ではありません(笑)
これから大学院で研究する方、修士2年目でまだ先行研究をまとめていない方、大学院進学のために研究計画書を書こうとしている方は読んでおいて損はないかと思います😅
最後までお付き合いいただければ幸いです。
すべきこと①:先行研究の概要などをまとめておく
先行研究を読むと、「その分野の研究背景」「まだ明らかにされていないこと」「分析結果」「筆者の課題」etc…色んなことがわかってくるかと思います。
でも、論文ってたいていただ読んでいるだけじゃ忘れます…(笑)
たくさん読むと、「あれ?これと似たような研究あったけど、どの研究だっけ?」みたいになります。
また、自分が研究をする上でその分野の明らかになっている箇所とそうでない箇所の整理が必要です。
整理していないとまた一から読み直していかなければなりません…😥
これらを修士2年の春以降に、再び全部の論文の中から全部を読み直し、自分の研究において重要な論文を探すのは正直時間がもったいない……😭
そうならないためにも、論文を読みながら情報をまとめておくことをおすすめします。
特に、「明らかになっていること」と「まだ明らかになっていないこと」をまとめるのは修論の先行研究の章を書くときにとても便利で、自分の研究の必要性を語るときに重要になってきますから、ぜひこの点は論文を読みながらまとめておきましょう。
まとめ方は「先行研究リスト」の部分で紹介します!😁
すべきこと②:PDF化された論文はGoogle Drive等で管理
今はCiNiiやGoogle scholarから検索するとオンライン上に論文のPDFがアップされていることが多いです。
いつでもどこでも論文が読めるのは非常にありがたい!!
その反面、論文PDFが増えていきます😅
一回読んだらゴミ箱へ〜また読みたくなったら再ダウンロード…というのも一つの手ですが、その論文のタイトルや著者名を忘れてしまったら再びその論文には巡り会えないかもしれません😨
そうならないためにも、一度ダウンロードし読んだ論文は修論を書き終えるまで、クラウド上に保存しておくことをおすすめします。
「クラウド上に」とあえてつけたのは、PCの容量を圧迫しないようにするため&保険としてです。
PDFなのでそこまで容量を圧迫しないと思いますが、塵も積もれば山となります。
また、PCを万が一落としたりして壊れる可能性も……😱
というのも、私の同期の一人は修士2年の夏にPCが壊れデータが吹っ飛んで泣いていました。
また、別の先輩はウイルスにやられてPCが再起不能に……
嘘みたいな本当の話です…😱
修論間近に壊れてデータが飛んでしまうと本当に取り返しがつかないので、基本論文PDFに限らず修論に関するデータはバックアップをいくつか取っておきましょう。
クラウド上であれば、Google Drive、Dropbox、iCloud等どこでもいいと思います。
ご自身が一番使いやすいものを選んで保存しておきましょう。
結構、適当にファイルの名前つけていませんか?(笑)
適当につけるとうまく検索機能が使えなくなりますので、ぜひ検索しやすいように筆者名と論文タイトルを付けて保存したほうがいいです。
また、読んだ論文が増えるとごちゃごちゃしてくるので、論文のカテゴリーごとにフォルダーを作ると検索機能を使わなくても探しやすくなります😁
(たとえば、会話分析、インタビュー調査、実践教育、質問紙調査…等)
図書館の本やPDF化されていない論文は印刷し、自分でPDFにしていました。(念の為)
PDF化しておくと確認したいときに読めるので本当に便利です。
修論を書きながら何度も先行研究を行ったり来たりすると思うので、すぐ論文を探して読めるようにしておくといいと思います。
紙媒体派の方は、論文のカテゴリーごとにファイルに収納しておくと探しやすくなりますよ。
ご参考までに。
先行研究リストの作り方
私が作成していた先行研究リストは以下↓のような感じです。
論文タイトル | 著者名 | 出典 | 研究分類 | 保存先 | 研究概要 | 明らかになったこと | 著者の研究課題 |
外国人留学生の修論の書き方における研究考察 | さじここ | 『日本語の歩き方』,pp12-19 | 留学生 | Dropbox | 〜〜〜〜〜〜 | 〜〜〜〜〜〜 | 〜〜〜〜 |
こんな感じで表にしておくと色々と整理できて便利です。
私はGoogleスプレッドシートで作成し、いつでも見られるようにしていました。
もちろん、Excelでも大丈夫です。
私が大学院に入学したとき、修士号を持つ同僚の方から、「『先行研究リスト』はすぐ作っておいたほうがいい!!」とアドバイスされました。
でも、そのときは何のことかさっぱり分からず……下記の「日本語教育学の歩き方」の本からアイディアを得て作成しました😅
この本は、大学院で研究する上で必要な基本的な知識が詰まっていますので、これから修論を書く人におすすめです😊
「今のうちに大学院生活でなにか参考になる一冊が読みたい!!」と言う方はこちら↓のほうが読みやすいかも。
話が逸れましたが、上記の表はあくまでこれは私が作成したものなので、みなさんがやりやすいようにアレンジしてみてください。
参考文献リストを作成するときの重要なポイントは、
- 論文のタイトル、引用元を正確に記載しておく
- 「明らかになったこと」と「まだ明らかにされていないこと」をまとめておく
引用元は修論の最後の参考文献リストで必ず必要になりますから、論文をダウンロードするときに引用元をちゃんとリストにメモしましょう。
この時、「ページ数」や「発表された年」も忘れずに!
できれば、書式を統一して書くと修論執筆でのひと手間を省くことができます。
また、「明らかになったこと」と「まだ明らかにされていないこと」は自分の研究計画をたてるときに重要になります。
明らかになっていないところに焦点を当てて研究する場合が多いと思うので、論文を読みながらそのあたりを整理していくと自分の研究の方向性が見えてきますよ😁
まとめ
案外こういう実用的なことは、大学の授業やゼミでは教えてくれないかもしれません(笑)
少なくとも私の大学院ではこういう話はあまり共有されておらず、私のようにリストを作っている同期は少ないと思いました。
なので、積極的に先輩や同期たちと繋がって、こういう便利なことは聞いていきましょう!(笑)
先行研究リストは絶対に作らなければならないというものではなく、あったら便利くらいな感じです。
先行研究を上手に整理できると研究も進むと思います😁
修士1年目の方、院試で研究計画書を書いている方はぜひ早い段階で先行研究リストを作って、論文PDFを整理することをおすすめします。
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