【日本語教師】日本語教育の大学院って何するの?大学院に通う人たちはどんな人?

大学院

大学院っていろんな世代の方がいるって聞いたんですけど。

さじここ
さじここ

そうですね。学部卒の方から、会社を定年退職した方までいろんな世代の方がいますよ〜!

大学院生について

留学生の大学院生について

前回でも少し触れましたが、大学院は学部と違い社会人、あと留学生が多い!

私の学年は日本人と留学生の割合が4:6で、日本人より留学生の方が多いです。

留学生の国籍はというと…中国がメインで、韓国、ベトナム…という感じです。😄

留学生に大学院に進学した理由を聞いてみたところ…

①自分の国の大学で日本語を教えたい

②日本の企業に就職したい

の二つでした!

特に中国では、有名大学で日本語を教えるには博士号が必要なので、中国人の留学生の多くは博士課程を目指して研究しています。

ここで特に強調したいのが、留学生は本当にネイティブ並みの日本語能力、それ以上の日本語の知識をもっているということ!!

私なんかよりも、めちゃくちゃ文法知識が豊富ですし、発表レジュメや研究計画書もしっかりしていますし、英語もできる……ほんと優秀な方ばかり。

発表レジュメを用意するたびに、「日本人なのにこんな文しか書けない自分が恥ずかしい…」と思います😭

まあ、これは日本語教育の大学院なので当たり前かもしれませんが……大学院の実態を知らずに進学指導をしていたころはここまで日本語のレベルが高いとは思っていませんでした。(←ほんと駄目教師です)

もしこの先、留学生の大学院の進学指導をする機会があったら、かなりビシバシ日本語の会話能力、アカデミック・ライティングを指導すると思います。

この優秀な留学生がどうやって日本語を身に着けどうやって入試を突破したのか……気になりませんか?

私、気になったので、私の知っている同期先輩後輩に聞いてみました〜〜😅

                 

私:         Aさんはどこの日本語学校で勉強して、大学院に合格したんですか?
Aさん:    私は日本語学校に行ってないです。
私:         (……ん?😳)そのネイティブ並みの日本語はどうやって勉強したんですか?
Aさん:    中国の大学で勉強しました。
私:         あ〜なるほど!そのとき留学とかしたんですね。
Aさん:    いいえ、日本に来たのは、これが初めてですよ〜。

これには、おったまげ~でしたよ。

私はてっきり、「日本語学校→(研究生)→大学院合格」のルートでここまで来たと思っていましたので😅

まさか、日本語学校に通わずに大学院試を突破してきたなんて、すごいなぁと思いました。

私の大学院の留学生は、日本語学校に通わず母国から直接受験で合格できた人がほとんどで、日本語学校から合格した人は研究生を経て合格していることが判明!!!!😳

日本語学校卒業してすぐ大学院合格はやっぱり難しいということでしょうか……

母国からの直接受験の留学生たちは、ものすご〜く日本語を勉強したと言ってましたし、色々自分で調べたりしたとのこと。

具体的には…母校の大学の先生に進学の相談をしたり、知り合いの大学院生に研究計画書を見てもらったりしたそうです。

大学院進学するためには、だれかが勧めたからとかではなく、自分で将来を考え行きたい大学院を調べる「主体的な行動」「主体的な勉強が必要ということですね〜

これは留学生に限らず日本人でも同じだと思います。

あと、留学生には「私費留学生」と「国費留学生」がいます。

たいていは自分のお金で留学する「私費留学生」です。

「国費留学生」は国のお金で留学してきた人のことを指し、母国での選考を突破しています。

国費留学生は国のお金で留学しているので、留年はできない!!

みんな必死にレポート書いたり、研究をしています。

私の大学院の留学生はみんな、とてもとても真面目な学生ばかりで、不真面目なのは私ぐらいです(笑)😅

社会人の大学院生について

私の大学院は学部がないので内部進学はありません。

学部卒で外部の大学から受験する人も少しいますが、日本語教育の大学院なので、日本人の殆どは日本語教育経験者(日本語教師)です。

その日本語教師=社会人の大学院生のバックグラウンドがこれまた面白い!

インド駐在歴10年以上→早期退職→日本語教師→大学院生になった方、

元自衛官→検定合格→大学院生になった方、

世界放浪の旅→日本語教師→大学院生になった方、

青年海外協力隊→日本語教師→中国で教える→大学院生になった方

などなど、みんな本当にバックグラウンドが違うんです。

そういう方と一緒にディスカッションや発表をするので、毎回の授業がとても新鮮です😄

年齢も20代〜60代まで幅広い!

大学院を目指している方で、年齢のことを気にしている方がいるかもしれませんが…

あまり年齢のことを気にする必要はないと思います!

年齢や国籍関係なく、同じ大学院で学ぶ者同士、交流していますから😄

また、勉強についていけるか心配の方もいるかも知れませんが、自ら学びたい・研究したい気持ちがあればなんとかなるかと思いますよ。😁

まとめ

大学院はいろんな人がいて面白そうですね!

さじここ
さじここ

はい、普段では絶対に出会えない人に出会え、一緒に勉強できるのはとても楽しいですね。

私の大学院は一学年の人数が20人以下の少人数のため、横のつながりだけでなく上下のつながり(先輩後輩)も強いです。

一緒にグループワークや発表を行うと、自然と仲良くなれるのでコロナ前は一緒にランチに行ったりしていました😄

今は残念ながら、そういう集まる機会がなくなってしまい寂しいです。

(ゼミでの飲み会もなくなってオンライン飲み会です😅)

昨年は全てZOOMを使用したオンライン授業でしたが、今年からはなるべく少人数の授業はなるべく対面授業を!という大学の方針により、大学院の授業はほとんど対面授業になっています。

しかし、去年・今年の留学生の入学者の中には、コロナの影響でビザを取得できず、ずっと日本に来られていない人もいます。

それは、学部の留学生も同じで、オンラインで自分の国から授業を受けている……

また、日本にいる留学生も、隔離期間がある、入国制限が出てしまう可能性があること等で、ずっと帰国できていない……

ある留学生はタイミングが悪く、2年以上家族と会えない状況が続いています。😥

本当に早くコロナが収束して自由に国と国を行き来できる世界に戻って欲しいです……

ち・な・みに、コロナ禍で、海外からの大学院入学希望者が減るのでは?と思われていましたが、私の大学ではあんまり影響はなかったみたいです😅

大学院に興味が出てきた方は下記の投稿も読んでみてください😁

日本語教育の大学院って何するの?〜大学院生活と日本語教師は両立できるのか〜
キャリアアップのために日本語教師をしながら修士号を取りたいと考えている方へ、日本語教育の大学院がどんな感じなのかを個人の経験をもとにお伝えします。今回は授業履修の話を中心にお話します。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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