こんにちは、日本語教師のさじここです。
私は2019年ごろからitalkiでオンライン日本語レッスンをしています。
そして、大学院在学中(コロナ禍)は、研究補助のお仕事の依頼やこちらのブログを執筆したりしながら細々とオンライン日本語教師の仕事を続けて収入を得ていました。
そして、アフターコロナの現在(2024年現在)はというと
・3つの大学の掛け持ち(対面日本語授業、週7コマ)
・研究補助のお仕事2件
・オンラインレッスンitaki
・(研究計画書の指導依頼、ブログ執筆)
こんな感じです。😅
昨年は大学の授業が3コマだったのですが、本年度から倍に増えました……(苦笑)
自分でもやっちまったな……と思っています……
なにせ授業準備とスケジュール管理が……😫
何がメインなのかよくわからない感じですが、italkiなど収入を得ているかつ、2つ以上の事業所から収入を得ているので自分で確定申告しなければならないわけです。
フリーランス日本語教師を目指したい方は「確定申告」は免れないかと!!
色々悩んだ末に、私は昨年度の初めに「開業届」を出して個人事業主になりました。
この記事では「日本語教師」が「開業届」を出すメリット、デメリットの話をしたいと思います。
ここで書く内容はあくまで私の体験をもとにしているので、人によっては当てはまらなかったりするかもしれません。
また、私は税理士などのプロではないので、専門的なことを知りたい人はご自身で該当サイトを検索してみてください。
あくまでも体験談として参考程度にしていただければと思います。
私が最近「フリーランス日本語教師」と名乗るわけ
話を始める前に、私の思っている「フリーランス日本語教師」がどんな人をさしているのかを説明したいと思います。
italkiのようなオンラインレッスンや、プライベートレッスン、企業派遣型のレッスンを行なっている日本語教師の方、また私のように教材開発や企業からの依頼のプロジェクトなど業務委託を請け負ってそれをメインにしている方はわりと「フリーランス日本語教師」と名乗っている印象です。
私はずっと日本語学校という組織に所属し「非常勤講師」として雇用されていたので、そのときは(日本語学校と雇用契約がある)「非常勤講師」と名乗っていました。
italkiでオンラインレッスンをするときは完全に自分でレッスンプランを決めて価格を設定し、プラットフォームで集客する感じなので「自分のお店を出している」感じになり、そこから「フリーランス日本語教師」だなと思うように……🧐
ちなみに現在は大学の非常勤講師ですが、私の感覚としては日本語学校時よりも組織の一員という感覚ではなく、授業を請け負っている、「自分のお店を開かせてもらっている」感覚に近いです。(チームティーチング授業を除く)
もちろん大学との労働契約はあります。
1年ごとの更新の契約書になり任期付き(最長5年が多い)ですから、なんでしょう……雇用契約はあるけど業務委託っぽい働き方のような感じです😅
私には保育園に通う息子がいるのですが、保育園に在籍するには「就労証明書」が必要になったり、保育園側に自分の仕事を説明しなければならなかったりする場面が多々ありました。
日本語教師という仕事の説明して、なおかつ多岐に渡っている私の仕事内容、就労時間を説明するのは大変で時間がかかる……
こんなとき「フリーランス」という言葉は非常に便利でした。
相手が知りたいのは「組織に所属している会社員か否か」ですから、フリーランスときけば、自営業とわかるので相手にとっても助かるようです。
なので、現在の私の働き方を説明するときは「フリーランスとして日本語教師をしていて、週に何回か三つの大学で大学の講義を行なっている」というのをテンプレート化しています(笑)
扶養内で働くか否か問題について(いわゆる年収130万の壁)
子どもが生まれる前は、社会保険の扶養を外れて(130万円の壁を超えて)働いていました。
しかし、大学院の授業と子育て&コロナ禍で、以前のようにたくさん仕事ができる状態ではなくなったため、130万を超えないように扶養の範囲内で働いていました。
大学院も無事修了し、コロナも落ち着いてきて日本語教師の需要が高まったことで、私にもいろんな仕事が舞い込むようになり、気がつけば2023年夏に計算したら「今年は130万ギリギリの年収になりそう…どうする私!?」って感じになっていました。
その頃の私は毎日italkiの売り上げや、あと半年の非常勤の給料を計算する毎日……😣
あと今年はどのぐらい働けるか、超えちゃったらどうしよう……そんなことばかり考えていました。
私のように結構「扶養の範囲内でセーブするか否か……」という問題に直面している人はいるのではないでしょうか?
ご存知ない人のために簡単に社会保険の扶養についてよくわからない方は以下のサイトを読んでみてください↓
「こういう時は専門的な知識がある人に相談したほうがいい!」と思い切って、ファイナンシャルプランナーの人にオンライン相談してみました。
そしたら、「「開業届」を出すのはどうか?」というまさかの提案!
「開業届を出すほど、売り上げがあるわけではないし……なんか面倒な書類とか準備するのも面倒だし……」みたいに、二の足を踏んでよく調べていなかった……
そして、個人事業主は他の仕事(パートとか)できないと勝手に思い込んでいました。
しかし、実はそうではなかったらしく、色々目から鱗の情報を聞くことができました。
そして、1時間ほど色々相談した結果、ファイナンシャルプランナーの方から、「さじここさんは「開業届」を出して、がっつり働いたほうがいいのでは?」という提案をいただき、私は腹をくくってガッツリ働こうと自分に誓ったのでした(笑)
社会保険の扶養内(130万の壁)で、個人事業と給与所得の仕事を掛け持ちすることは健康保険組合によっては可能だということも教えていただきました。
しかし、加入している健康保険組合によってはそれが適応されず、「個人事業主は扶養から外れる」パターンもあるので、必ず健康保険組合に問い合わせしたほうがいいです!!
※この年収130万の壁は2024年現在、超えても社会保険の扶養から外さないよう政府(厚生労働省)から通達が出ていますので、今はあまり関係ない話かもしれません。この話はこの記事の最後の「まとめ」で書いています。
★参考資料 厚生労働省「年収の壁・支援強化パッケージ」→https://www.mhlw.go.jp/stf/taiou_001_00002.html
開業届のメリット
開業届を出すメリットは一般的にはこんな感じらしいです。
日本語教師として仕事をするなら、「家族への給与を経費にできる」とか、「屋号名義で口座を作れる」とかはあまり関係ないかもしれません。
青色申告特別控除が利用できるのは大きいです!(最大65万円の特別控除が受けられる)
これは何かというと、税金の控除が受けられるということです。
たとえば、オンラインレッスンのためのzoomの課金やプライベートレッスンのために場所を借りた場合、テキスト購入など、事業のための必要なものを「経費」にできます。
「開業届」とともに「青色申告承認申請書」を提出する必要がありますので注意してください。
詳しくはこちらのサイトを参照ください↓
あと、「開業届」があって私が非常に助かったのは、息子の「認可の保育園」申込時です。
私の場合、大学の非常勤講師なので、大学から就労証明書は出してもらえます。
しかし、大学の契約は年度ごと1年更新かつ、就労している時間=授業している時間だけとみなされ、書面としては労働時間数がかなり少なくなってしまい、認可保育園に入れる必要性があまりないのでは?と書面ではみなされました😭
保活をされたことがあるかたはお分かりだと思いますが、人気の保育園は保護者(家庭)の「ポイント」が重要で、1点でも多くポイントをもっていたほうが保育園に入るには有利です。
私が住んでいる場所は保育園激戦区なので、両親フルタイムで働いている家庭でも割と希望する保育園に落ちたりします。
非常勤=パートタイムとみなされるので、フルタイムの人よりどうしてもポイントは低くなります。
しかし、私は「開業届」を持っていたので、区役所の人に、「大学授業以外の時間は自宅で、オンラインレッスンしたり、授業準備などしたりしています」と証明することができました……😀
就労証明書に書いてもらえなかった空白の時間を個人事業主の仕事で埋めることができた結果、「保育の必要あり」と認められ、結果、保育園の申込み➕ポイントゲットすることができました。
これは区役所の人が親切な方で色々私のために骨を折って下ったおかげでもあります😭
(その方曰く「開業届」がなければ、フルタイムと同じポイントはつかなかったとのこと)
結果、私は子どもを認可外保育園から希望していた認可保育園に転園させることができました😭
しかしこちらはあくまで私の住んでいる市町村の場合なので、フリーランスとして日本語教師をしていて、こ「保活」✖️「開業届」が気になる方はご自身の区役所/市役所に聞いてみてください。
地方自治体によっては私のように認められないケースもあるかもしれませんので!!
開業届のデメリット
しかし、メリットがあればデメリットももちろんあります。
「扶養を外れなければならないかもしれない」については先述したとおりで、気になる方は必ず健康保険組合に問い合わせるのがいいです!
会社員を辞めてすぐ開業届を出すと、失業手当がもらえなく場合があるので注意が必要です。
開業=失業状態にないとみなされてしまいます(開業後に事業所得がない場合でももらえなくなるらしいです)
こちらも気になる方はハロワークで要確認です!
一番のデメリットは「青色申告」ではないでしょうか?
このせいでハードルが一気にあがりますよね……
私もそうでした(笑)
簿記の知識ないし……なんか難しそう……大変そう……のイメージが強かったです。
でも、今は「オンライン帳簿」のおかげで、知識がなくても簡単に勘定科目を仕分けてくれたり、損益計算書は貸借対照表も自動で作成してくれます。
おもったより簡単でしたよ😄
私は日本語を教えるitalkiぐらいしかやっておらず、物を仕入れたりしていないからかもしれません。
ただ、italkiはドル建てですから、為替レートの計算などが面倒でした。
ドル建て+paypalでレッスン代をもらっている人は、「マネーフォワード」という会計ソフトがおすすめです!
マネーフォワードはpaypalと連携しているので、paypalにドルで入金があった際、円で記載があります。
他のオンライン会計ソフトはpaypalと連携がないので、自分で為替レートを計算し、帳簿に記載しなければならないので、ちょっと一手間かかります。
まとめ
そんなヤキモキしていたら、去年(2023年の)の秋に、政府がこんなことを発表しました!
年収が一定額を超えるとパート労働者らの手取りが減る「年収の壁」問題を巡り、厚生労働省は年収130万円を超えても連続2年までなら扶養にとどまれるようにする方針を決めた。2025年に予定する5年に1度の年金制度改正までのつなぎ措置とし、10月から実施する。
日本経済新聞「年収の壁」2023年9月23日 20:33 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2320K0T20C23A9000000/
個人的に「えええええ〜〜!?」となりましたが、「連続2年まで」という期間限定っぽいので、ゆくゆくは年収の壁は130万から大幅に引き下げられて100万以下になるとの意見が……
つまり、扶養制度自体がなくなりつつあるってことなのでは?と思いました。
私はもう腹をくくって、家庭がうまく回る範囲内でがっつり働く覚悟を決めましたが、お子さんが小さい、これから子どもを産みたい、親の介護がある、持病がある……などの理由でガッツり働くのは難しい方もたくさんいらっしゃると思います。
年収の壁のボーダーラインにいる方は、仕事をセーブするか、それとももうちょっと頑張って働くか…すごく難しい判断ですよね……
働かないほうが社保払わなくて済んで手取りがよくなるという逆転現象もよくある話なので……😭
開業届は思ったよりも簡単な手続きでしたので、もしフリーランス日本語教師として活動していきたい方は「開業届」を出してみてもいいかと思います。
日本語教師ってなんだかんだで、「教科書」買ったり、パソコンやプリンターなど機器は使うし、zoomなどのサービスも課金していたりと出費が……
人によっては自己啓発のためにセミナーや学会に参加したりしていると、どんどんお財布からお金が出ていきます😭
これを経費にできたら手取りが増やせますから、ほんと助かります😭
情報はあればあるほど、お金になりますよ!!
悩んだ時はやっぱりファイナンシャルプランナー(FP)などのプロに相談するのもありだと思います!!
私は相談した結果、一歩踏み出せましたから😄
FPの人をどうやって探したらいいのかわからない〜、保険売り込まれるのが嫌だ〜という方は「ココナラ」で探すのが個人的におすすめです🎵
私はこちらのサービスから、自分に合いそうな方(主婦の方、扶養について詳しそうな人、保険屋さんじゃない人)を探し出し、相談しました。
自分でフィルターをかけて条件(予算など)に合う人を探せますし、紹介文や依頼前のメッセージも送れたのが助かりました。
ちなみに、私は「ココナラ」で大学院試験の研究計画書添削サービスを受注しています(笑)
登録無料なので、サイトを覗いてみてくださいね。
占いやイラスト受注など面白いサービスもありますよ〜〜↓
(さじここは「アフィリエイト」に参加していますが、ココナラさんから直接プロモーション記事を書いてという依頼は受けていません。ここに書いたのはリアルな感想です)
私は日本語教師10年していて「年収の壁」問題について語れる人が一人もおらず(お金の話ってしにくい……😅)一人で悶々としていましたので、この記事が少しでもだれかのお役に立ったら幸いです。
ここに書いたことは私個人の意見ですから、この記事を鵜呑みにせず、自分自身でいろんな情報を集めてみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました🎵
コメント