研究計画書の研究テーマが決まりました!次はどうしたらいいですか?
次はそのテーマについて今までどんな研究がされているのか調べましょう。
こんにちは。日本語教師のさじここです。
前回に引き続き、日本語教育の大学院に進学するための研究計画書の書き方についてシェアしたいと思います。
大学院進学を考えている人だけでなく、学生に大学院進学指導をしている日本語教師の人にも参考になるかと思います。😄
研究テーマが決まったら…
研究テーマが決まったら、あとはひたすら書くのみです!(笑)
でもその前に、その研究テーマはもしかしたら他の人がすでに研究をして成果をだしているかもしれません!!
なので、自分の研究テーマに関する他の人の研究=先行研究を探しましょう!!
私はここでかな〜りつまづきました😥
当時の私は、先行研究の探し方が全く分からなかったからです。😥
他の人の研究論文の探し方は色々ありますが、代表的なものを紹介します。
先行研究の探し方
私が先行研究を探すときは…
- 図書館
- CiNii Articles (Webサイト)
- Google Scholar (Webサイト)
- J-STAGE (Webサイト)
だいたいこの4つで探します。
一つずつどんな特徴があるか紹介しますね😃
図書館
ここで紹介する「図書館」とは、みなさんが普段使うことができる市町村の図書館ではなく「大学」や「国会図書館」のことです。
大学の図書館は、その大学に在籍している人なら使用できますが、一般の人にはなかなか開放されていません。(もしかしたら、卒業生なら手続きをすれば使うことができるかも)
大学図書館はいろんな文献の本を閲覧できるのでとても便利です。
研究関連の本は一冊が3000円以上するため、なかなか個人で買うのも費用がかさみ大変…中には絶版になっているものもあります…😥
もし必要な文献図書が図書館にあれば閲覧して一部をコピーするといいでしょう。
国立国会図書館(https://www.ndl.go.jp/)は一般の方でも利用ができるのでおすすめです!
(※必ずHPを確認してから行くようにしてください。コロナで入れないかもしれないので)
国会図書館はあらゆる分野の本が集結している(私的に)国内最高峰の図書館!!
国会図書館で見つからないなら、他ではおそらく手に入らないと思うので最終手段として国会図書館にお世話になりましょう😅
ただし、国会図書館に限らず図書館の文献は著作権問題があるので全部まるまるコピーはできません!
読んで、これはゆっくり読みたい!と思ったらネットなどで購入しましょう。
CiNii Articles
「CiNii Articles」とは、日本の論文を探すことができる総合サイト↓です。
各大学の図書館のサイトとも連携していて大学の紀要論文(大学の学会誌みたいなもの)などもここからアクセスすることができるので、私はとてもお世話になっています!!😄
自分の研究テーマのキーワード(たとえば、「ビジネス 日本語」)みたいに入力し、検索ボタンを押すと、関連する研究の論文のタイトルが出てきて、その論文にアクセスできます。
ただ、すべての論文がこのサイトを経由して入手できるわけではありません。
最近発行された学会誌掲載の論文や、かなり昔の論文などはアクセスできませんのでご注意ください。
Google Scholar
これは名前の通り、Googleさんが運用している研究に特化した検索サイト↓です。
CiNiiは国内の論文しか検索できませんが、Google Scholarは国内外の論文を検索することができ、その著者の情報も見ることができます!(さすがGoogleさん!!)
なので、私は海外の文献を探すときに活用しています。
研究計画書を書く段階では海外の文献は必須ではないと思いますが(あったらとてもよい)、修論執筆には必要になるかと思います。
また、論文の筆者の名前を検索にかけると、その筆者が過去に書いた論文のタイトルがずらーっと出てきます!!
受験予定の大学教授の論文は見ておいたほうがいいので、Google Scholarを使って探すとよいでしょう。
ちなみに、国内の論文はたいてい、Google Scholar→CiNiiに飛びます(笑)
なので、CiNiiで入手できなかったらGoogle Scholarでも入手できないかと😅
そしたら、国会図書館 or その掲載元に問い合わせるしか入手方法はありません(おそらく)
J-STAGE
J-STAGEとは…
国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が運営する電子ジャーナルプラットフォームです。J-STAGEは、日本から発表される科学技術(人文科学・社会科学を含む)情報の迅速な流通と国際情報発信力の強化、オープンアクセスの推進を目指し、学協会や研究機関等における科学技術刊行物の発行を支援しています。
現在J-STAGEでは、国内の1,500を超える発行機関が、3,000誌以上のジャーナルや会議録等の刊行物を、低コストかつスピーディーに公開しています。
引用元: J-STAGE HP (https://www.jstage.jst.go.jp/static/pages/JstageOverview/-char/ja )
なるほど! 使っていたのにどんなものか私も知らなかった!😅
上の二つと同じ感じで国内の学会誌掲載論文を検索できます↓
もちろん、CiNii や Google Scholar とも連携しているので、これらサイトを行ったり来たりします(笑)
え?じゃあ、CiNiiやGoogle Scholar だけで十分じゃ……
確かにそのとおりなんですが、このJ-STAGEのいいところは、色んな分野の学会誌のバックナンバーを検索しやすいんです。
研究テーマのキーワードだけで検索しても、検索キーワードが微妙だとなかなか自分が求めている論文に出会うことができなかったりします。
なので、(例えば…)「日本語教育」で検索して公開されている学会誌の論文で気になるタイトルのものを見てみる…という方法で自分のテーマに関連する論文を先行研究を探す方法も私はしています。
ただ、上記と同じで最近公開された学会誌の論文はここでは入手できません😅
先行研究が見つかったら…
自分の研究テーマの先行研究が見つかったら、とにかく読みましょう!
大抵の人は、論文を読むのに慣れていないので一つの論文を読むのにとても時間がかかると思いますし、専門用語のオンパレードなのでチンプンカンプンかもしれません。
でも、自分なりに調べて最後まで読み進めていきましょう。
できたら、その論文が「どんなことを言っているのか」「明らかになったこと」「まだ明らかにされていないこと」をまとめておくといいです。
先行研究の部分を書くときにとても役に立ちますので😄
あと、その先行研究はどこに掲載されているのかの出典元もメモしておいたほうがいいです。
というのも、自分のも含め論文を引用するには必ず引用元を記載しないと捏造になってしまいます!!
研究計画書だろうと、「引用元がしっかり記載されていない」「引用の仕方が間違っている」場合は、もしかしたら入試で読むに値しないと判断されてしまうかも……😨
入試は落とすための試験ですから、不利になる要素は極力排除したほうがいいです。
なので研究計画書はちゃんとしたお作法にのっとって書きましょう。
書き方は先行研究を真似るといいです。
論文独特の言い回しや全体の流れなど、参考にできると思います。😄
まとめ
今回は、先行研究の探し方についてシェアしました。
何度もいいますが、研究を始める前にしっかり自分のテーマがすでに他の人に明らかになっていないかをチェックするのはとても重要です。
「他の人が明らかにしていることを明らかにしても面白くない!」
「同じことをやる意味はなに?」
と必ず入試の二次試験で聞かれます。
その問いを今の段階で用意するのはとても大変ですし、自分自身が研究中に迷子になると思います。
それよりも、まだ明らかにされていないテーマを研究したほうが面白いですし、周りから評価されやすいです。
研究計画書を適当に書いても、大学院入試に合格できるかもしれません。
それはおそらく大学院によるかと思います。
難関大学の大学院受験を考えている方は、そんな甘くはないのでしっかり念入りに準備をして提出しましょう。
研究計画書の書き方のお作法については以下の投稿↓をお読みいただければと思います。
「研究計画書を書いてみたけど添削してもらえる人が見つからなくて困っている…😥」
そんな方がいらっしゃいましたら、「ココナラ」で私さじここ自身が添削依頼を受け付けております↓😁
大学院入試に必要な研究計画を添削します 日本語教師で大学院合格を目指す人必見!
この記事が皆様のお役に立ったら幸いです。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!
にほんブログ村
コメント