授業準備でイラストがなかなか見つからなくて困ってるんですけど…みなさんどうしているんしょうか?
私も今でも文型導入時のイラスト探しに苦労します…なかなかピッタリのイラストってないですよね…
こんにちは、日本語教師のさじここです。
日本語教師になって大変だと感じるものの一つに「授業準備」があると思います。
特に新米日本語教師の頃は、教案もたまっていない状態なので、毎回イチから考えないとだめなので授業準備に時間がかかってしんどい…ってなっている方もいらっしゃるかと思います。
私が日本語教師1年目の頃は、たとえば、みんなの日本語5課半分の授業を準備するのに、だいたい3時間〜半日ぐらいかかっていました😓
授業準備…慣れるまでが大変です。
授業準備にはいろんな大変さがあると思いますが、そのなかでも私が一番時間がかかるのが「イラスト探し」です。
この記事にたどり着いた方はおそらくこんな悩みを抱えているのでは?↓
- 丁度いいイラストが見つからない…
- フリーサイトだけど著作権とか心配…不安…
- どんなかんじのイラストがおすすめ?
- イラストを効率的に見つける方法が知りたい…
今はネットでいろんなフリー素材がありますよね。
でも、なかなか思うようにいい感じの絵を探すことができない方向けに、私が実際に使っている「無料イラストサイト」や「ちょうどいいイラストの検索方法」をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください😊
イラストを探すときはまずGoogle検索を使う
これは当たり前すぎて、「そんなの知ってるわ!」ってなるかもしれませんが、一応、イラストの検索方法を紹介します😅
たとえば、「〜ながら…」の文法を教える授業でイラストを探している場合、Google検索で「音楽を聞きながら 無料イラスト」と検索します。
すると、こんな感じになります↓
Googleの文字の下の「画像」をクリックしてみてください。
すると…
こんな感じで、無料イラストサイトの「音楽を聞きながら」に合うイラストが表示されますよ😃
この方法だと一度にいろんなサイトのイラストを比較することができます。
そして、いろんなバリエーションのイラストを見つけることができますから、時短になります!
ちなみに、Yahoo!の検索でも同じようにできますよ😃
しかし!それでもなかなかぴったりなイラストに出会うことができないことがしばしば…😓
検索キーワードがうまく設定できないと、うまくたどり着けない…
その場合は、個別にイラストサイトをあたるしかありません😅
授業で使えるイラストサイト
ここからは私が実際にお世話になっている無料イラストサイトを紹介します。
紹介するサイトは基本的に「無料」で使用でき「クレジット表記(例えば、©さじここ)」が不要のものです。
使用する際は必ずそのサイトの「利用規約」を確認してから使用するようにしてください😃
①イラストエイト →サイトはイラストエイトをクリック♪
画像を見ていただくとわかるように、会員登録不要なのでいちいち自分のメアド登録して〜という作業がないのでありがたいですね。
かなり種類が豊富で、ジャンル、例えば「ビジネス・お金」「飲食・キッチンイラスト」「おしゃれ・ファッションイラスト」などからイラストを探すことができます。
自分のほしい画像を上手く文字で表現できないときにカテゴリーで探せると助かります😅
もちろんサイトの右上に検索機能もついているので、キーワードからも検索できますよ♪
他のサイトにはない日本語教師としてありがたい機能が「季節のイベントからイラストを探す」というカテゴリーコーナーです😃
日本の文化などのスライドを作るときに重宝しています。
そして、加工利用OKなので使いたい部分を切り取ったり他の画像と組み合わせることができます😭
これは本当に日本語教師としてはありがたいですね…
「あ〜この右半分だけいい感じ!」ってときに加工不可のイラストだと使えませんから😅
興味がある方はイラストエイトのサイトをご覧ください♪
②無料イラストのIMT→サイトは無料イラストのIMTをクリック♪
こちらも加工可能の無料イラストサイトです。
その上、商用利用も可になっているので自由度が高いイラストサイトです。
こちらのサイトはいろんなイラストレーターの方がイラストを投稿しているプラットフォームみたいなサイトなので、いろんなテイストのイラストがあります。
気に入ったイラストテイストがあれば、イラストレーターさんが描いた絵を探すこともできますよ♪
私はたまに、スライドに統一感を出したいときはこの手法で検索しています😃
また、Png形式(背景透過)でダウンロードできるのはかなりありがたいです。
ただ、イラストをダウンロードするには会員登録(メアドとパスワード設定)が必要になります。
興味がある方は、無料イラストのIMTのサイトをご覧ください!
③パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集→サイトはパブリックドメインをクリック♪
完全著作権フリーのサイトなので、学校で作成する宿題や教科書にも使用できます。
一日に何枚もダウンロードできますが、その際3択クイズに答える必要があり…😅
間違えてもちゃんとダウンロードできるので問題ないですよ。
他のサイトのようにカテゴリー検索はありません。
なので、キーワードを上手く設定して検索する必要があります。
こちらも、いろんなイラストレーターや写真家の方のプラットフォーム的なサイトなので、いろんなテイストのイラストを探すことができますよ!
興味がある方はパブリックドメインのサイトをご覧ください♪
④イラストAC→サイトは無料イラストなら【イラストAC】をクリック♪
他の紹介したサイトと違うところは、無料会員と有料会員があるところです。
無料会員は1日に9枚までしかダウンロードできませんが、有料会員になると無制限になります。
検索回数にも制限がつきますから、無料会員だとピッタリのイラストを探せないときもあるかもしれません😅
でも、こちらもイラストをカテゴリー別に探すことができます😃
有料会員にならないなら、他のサイトと併用するのがいいかと思います。
興味がある方は無料イラストなら【イラストAC】のサイトをご覧ください♪
⑤ちょうどいいイラスト→サイトはちょうどいいイラストをクリック♪
こちらのサイトは最近発見した無料イラストサイトです!
他のサイトでは見つけられない…ありそうでない感じのイラスト、まさに「ちょうどいい」イラストがたくさんあります😃
日本語教師なら「あ!こういうのほしかったんだよね〜」っていう場面のものが見つかる可能性がありますよ(笑)
個人的にイラストの描き方が好きです😊
モノクロver.があるイラストサイトはあまり見かけないので、テスト作成におすすめかもしれません。
興味がある方はちょうどいいイラストサイトをご覧ください♪
出版社が出しているイラストデータ集
無料イラストサイトで文型導入や練習に使用できるピッタリのイラストを100%見つけられるかというとなかなか難しいです。
「ご飯を食べる」というイラストならかなり色々ありますが、「毎日母に野菜を食べさせられた」「この時計は壊れそうです」みたいなイラストはありそうでなかったり…😅
上手くキーワード検索しても出てこなくて、探すだけで時間が経っていく=授業準備に時間がかかる!!と私は毎回思っています😭
そんなときに助けてくれるのが、教科書の絵カード教材です。
たとえば…みんなの日本語には…
①「みんなの日本語」「絵教材CDーROMブック」↓が発売されています。
これは、すべての課が揃っているので、助かります😊
これをプリントして準備されている日本語学校が多いかと…
他にも…
②絵で導入・絵で練習 というこちらの絵教材↓は有名です。
こちらは定価3,080円です(2022年5月現在)。
私はかなりこの教材にはお世話になっています。
私は文型導入で使用というより、口頭練習や理解確認で使用しています😊
初級文法はだいたい網羅されているので、あると便利だと思います。
私は以前勤めていた日本語学校で「できる日本語」を使用していたこともあり、こちらの…
③できる日本語 教え方ガイド&イラストデータCD-ROM↓に大変お世話になっています。
こちらは他の教材に比べて高い!5.280円…😅
買うか迷いましたが、教科書を使っていたので購入しました。
でも、絵教材がめちゃくちゃ充実しています。
そして、絵が可愛い!😁
できる日本語じゃない教科書でもいろいろ使用できるようなイラストですから、日本語学校オリジナルテキストで教えていたときに練習問題が少なかったのでこちらのイラストをよく使って会話練習をつくったりしていました。
ただ、できる日本語の教科書がないと、どの文型で使用できるのか?イラストの意図が読み取れないかもしれません。
教科書とセット購入がいいかも…高いですが…😅
国際交流基金(JF)のサイトを活用する
国際交流基金(JF)が運営している「みんなの教材サイト」↓というのをご存知でしょうか?
こちらのサイトのダウンロードできるイラスト教材は無料でダウンロードできます(必ず著作権ポリシーをご確認ください)。
このサイトを利用するには登録が必要です(簡単にできます)。
初級語彙イラスト集はカラーver.・モノクロ ver.両方あり、50音順リストになっているので自分が探している動詞、形容詞(例えば、「落とします」「自由な」)のイラストを探しやすいです。
みんなの教材サイトは、イラストだけでなく「授業案」や「文法解説」もあるので、イラストを探しながら授業内容を考えるヒントがみつかるかもしれません。
検索の仕方がわからない方は、検索のヒントのページを参考にしてみてください。
このサイトは全て無料で、日本語教育の知識、教案等を開示してくれているので日本語教師の強い味方ですね😊
イラストじゃなくて写真を使うのはいい?
ここまでいろんなサイトを紹介してきましたが、探しても探してもピッタリのイラストが見つからない場合もあります。
そういうときは写真も使っています。
写真もフリー素材としてたくさんあがっているので、割と探しやすいかもしれません。
でも、私は写真よりイラスト派です😊
「なんで、写真じゃなくてイラストのほうがいいのか?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
写真は「情報が多すぎる」ので、学習者に一番焦点を当ててもらいたいところを上手く伝えられない場合があります。
イラストだと、人物だけ描くことができますが、写真は背景も写ってしまいますから結構学習者からしてみたらごちゃっと見えてしまう場合があります。
あと、教室にもよりますが、写真をプロジェクターで投影する場合、結構、輪郭がぼやけて見にくいです。
これは私が授業見学をして気づいたことです。
実際、一番うしろの学生席からホワイトボードに映された写真を見ると、光が反射したり色が不鮮明で見えにくかったです😅
これを見て、やっぱりイラストのほうが見やすいと感じました。
私が数ある無料イラストサイトの中で上記のサイトを選んだ理由は「絵がシンプルでわかりやすい絵が多い」からです。
でも、イラストだけでは上手く説明できないこと(例えば「レアリア」的なもの)は写真を使用しています。
要は使い分けが大事かと…😅
個人的な好みもあると思いますので、これは参考程度にしてくださいね。
まとめ
今回は授業準備で使えるいろんな無料イラストサイトなどを紹介しました。
初級の授業は使用できる語彙や文法が限られてくるので、特に語彙導入には絵カードを使用することが多いと思います。
無料イラストサイトの情報等で授業準備が効率化できるかと思います😊
でも、ずっとイラストに頼り続けていくのではなく「使える日本語で説明する」やり方も学生の日本語レベルに応じて必要になります。
私はずっと初級を担当してきたので、いざ中級の学生を教えるときにイラストを使いすぎて授業見学に来た専任の先生に「それじゃ、学生が伸びない。もっと学生の日本語力を信じなさい」と指導されたことがあります😅
また、「この場面(活動)は本当にイラストが適しているのか?」「文章(ことば)で説明するほうが適してはいないのか?」ということも考えることも大切なポイントだと思います。
なんでもかんでも「イラストを見せればOK」…というわけではないと私は大先輩から教えてもらいました。
「目的」を考えて「手段」を選ぶ…
これは私が教案を考えるときに大切にしていることです。
テストを作るときの基本でもあるかと。
私はイラストを探すのに夢中になっているとよく周りが見えなくなります😅
そして、「どうしてもそのイラストを見つけたい中毒」になりがちです(笑)
「ぜったいここにはイラストが必要!でもいい感じのがない…どうしよう…」と落ち込むよりも、「本当にイラストがないとだめなのか?」「イラストで見せるよりも学生とQ&Aして場面提示する方法でいけないのか?」と考えてみる。
見つけられないなら諦めて他の手段や例文を考え直したり切り替えることで授業準備が進む場合もありますよ。
個人的には2〜3のサイトを渡ってピッタリのイラストが見つからなかったら、きっぱり諦める→別の方法に切り替える or 導入場面や例文を考え直す…ように努めています。
見つけられないものをいつまでも探すのは時間がもったいないですから😅
教案作成のポイントについて知りたい方は、以下の記事↓がおすすめです。
この記事が少しでも皆様の授業準備に役立ったら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました😊
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コメント
ブログ拝見しました!恥ずかしながらいらすとやしか使っていなかった私にとっては、どのサイトも初見でとても参考になります!これからの授業準備に生かせそうです。ありがとうございます😊
コメントありがとうございます!お役に立ててうれしいです😊 ちなみに「いらすとや」さんは完全に無料というわけでなく「素材を21点以上使った商用デザイン(重複はまとめて1点)」は有償になります。なので、日本語学校が作成する宿題ワークブックは注意が必要かもしれません。
それは知りませんでした!!教えてくださってありがとうございます!見落としやすい点ですね…