〈ビジネス日本語〉の教え方&おすすめビジネス日本語教材 part2

日本語の教え方

Part1の教材のほかにもビジネス日本語を教えるときのオススメ教材ってあるんですか?

さじここ
さじここ

はい、今回も個人的な感想をシェアしていきますね!

こんにちは、日本語教師のさじここです。

前回の「ビジネス日本語の教え方&おすすめビジネス日本語教材Part1」で紹介しきれなかったものを今回の記事で書きつくしていきたいと思います😁

あくまで個人的な感想で書いています。

私のテキストへの気持ちが溢れすぎて、いつもより若干読みにくい文章になっているかもしれません。

それでも、最後までお付き合いいただけるとうれしいです😅

ビジネス日本語教材

「技能実習生」や「特定技能」の学習者を教えるときに使えそうな教材

ゲンバの日本語(基礎編)(応用編) 一般財団法人海外産業育成協会 (著) ¥1,320(税込)

「ゲンバの日本語」のオススメポイント
  • ①みんなの日本語に準拠している!
  • ②どのユニットからやってもOK→みん日の補助教材としても使えそう!
  • ③翻訳は英語、中国語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語
  • ④音声だけでなく、動画もサイトにある
  • ⑤初級前半の文法だけでも「働く現場で使える&役立つ!」ということがわかる一冊なのがいい!
  • ⑥値段がリーズナブル!

こちらは、タイトル通りゲンバ(現場)ですぐ使えることを意識して作られたテキストです。

他のビジネス日本語のテキストも就労現場をイメージして作られていますが、多くは事務職や営業職などのオフィス勤務です。

でも、こちらは製造業IT産業の人をイメージして作られているテキストです😁

技能実習生や特定技能の在留資格で就労する人に日本語を教えるときに役立つかと!😁

そして、技能実習生の入国後の日本語研修(講習)ではみんなの日本語(以下、みん日)がよく使われているようなので、みん日に準拠しているのもありがたいかも!

どのくらいの課で使用できるかというと…

〈基礎編〉→レベル1:みん日 13課終了程度、レベル2:25課終了程度

〈応用編〉→レベル3:48課終了程度

各ユニットで使用されている文法がみん日の何課に出てくるのかが一覧になっているので、もしみん日で勉強している学生だったら「あ!この文法は〇課でやったことがある」と感じる!😃

例) ユニット1の「調べる」では、

  • レベル1:「〜はあそこ、あちらです」「〜語で何ですか」「〜から(理由)」
  • レベル2:「〜てください」「〜てはいけません」「〜ないでください」

こんな感じに1つのユニットにいろんな文法が使われています。

これらを使った会話を聞いて合う絵を選んだり、ディクテーションしたりするタスクや、会話練習するようになっています。

なので、みん日13課まで教えたら、まとめの復習の会話練習や聴解教材としても利用しやすいです😃

会話練習の方はみん日の練習Cのような感じになっているので、そこがちょっと残念な点かな…と個人的に思います。

(ここはJFテキストの「いろどり」みたいなフローチャートにしてもらえたほうが学習者にとってわかりやすかったかな…なんて…😅あくまで個人的な感想です)

でも、そこは教師がしっかり学習者向けにアレンジすればいい話でもあるかと思います。

詳しく知りたい方は、スリーエーネットワークさんの立ち読みリンクからPDFをご覧ください♪

また、「みん日」は会社員ミラーさんの話なので、みん日でてくる会話場面は製造業で働く人には実際の就労現場とあまり繋がらない、ピンとこないかもしれません。

なので、このテキストは製造業やIT関連に就労する人にとってはありがたい一冊です。

でも、一方で、こちらのテキストは文法を学ぶ総合テキストではないので、まずは総合テキスト(みん日、できる日本語、げんき…など)との併用がいいかもと個人的に思っています。

というのも、介護の技能実習生に関して言えばN4で入国してきた技能実習生は2年目までにN3程度を取得しなければならないため日本語能力検定試験(JLPT)等の受験が必要になっています(2022年4月現在)。

技能実習生の中には「日本語を習得し、帰国後は日本語を使った仕事がしたい」と願っている人もいます。

なので、会話ができればOKというわけではなく、文法や漢字、語彙もしっかり勉強する必要があり、中にはJLPT合格を目指す人もいます。

そのあたりのさじ加減が難しい……😅

私も以前、実習生を教えていたことがあるので、そのあたりの難しさを実感しました😭

でも、短期的な視点だけでなく長期的な視点も頭の片隅に置いておきながら指導すると、学習者にとって役立つ日本語教育ができるかなぁと個人的に思っています。

「今とりあえず簡単な意思疎通ができればいいよ。作業がこなせるレベルまでで大丈夫です」と実習生の受け入れ先から言われることが多いかもしれませんが……😭

また、このテキストは②どのユニットからやってもOKな作りになっているので、学生にとって必要なユニットだけ選んでやることが可能です。

つまり、やらないユニットがあっても大丈夫!!

とりあえず、「これだけは!」「この時間しか日本語研修確保できない」という受け入れ先の要望にも応えることも可能かと思います。

そして、この教材の最大の特徴がサイトから「動画」視聴できることです。

動画は1分程度なので、簡単に見ることができますよ😃

実際の動画を見たほうが会話場面がよくわかるのでありがたい!

この動画にも関連しますが、こちらの教材は⑤「初級前半の文法だけでも「働く現場で使える&役立つ!」ということがわかる一冊」なのがいいです!

私は実習生の研究をしていたときの実習生のインタビューで、「(入国後研修の)先生から教えてもらった文法が現場では使われていない。役に立たなかった」と言われました😥

方言など色んな要素があると思いますが、教科書によっては教科書そのものが就労現場に根ざしたものではないので、実習生たちや就労現場で求められる日本語と教科書の日本語がつながらないのが原因ではないかと感じました。

そういう点でもこの教材の「はじめに」に書かれているとおり、現場の声や学習者の声が反映された一冊になっていると思います。

こんなに色々詰まった教材がなんと(税込)1,320円とリーズナブル!

大抵日本語の教材は2,000円前後なので、この値段ならちょっと買ってみようってなりませんか?(笑)😅

私の文章だけでは良さがあまり伝わらないと思いますので、ぜひスリーエーネットワークさんのサイトの立ち読みからPDFをご覧ください♪

すでに働いているビジネスパーソン向けのレッスン教材

“異文化”トラブル解決のヒント!日本人も外国人もケース学習で学ぼうビジネスコミュニケーション 金孝卿 近藤彩 池田玲子(著) ¥2,420円(税込)

「“異文化”トラブル解決の〜」のオススメポイント
  • ①12のケースを読みながら、異文化理解を深めながら、ビジネスコミュニケーションを学ぶテキスト
  • ②読解は初級終了程度の文法レベルで、振り仮名が全ての漢字にふられている
  • ③日本人職員・社員への研修にも使える!

こちらは今までに紹介した教材とはかなりコンセプトが異なる教材です。

今まで紹介したものは就労現場で使える文法や語彙を学んで、会話練習等を行うという流れですが、こちらには一切文法の解説や会話練習はありません。

この教材は「日本人(社員)と外国人(社員)が対話を通して、異文化理解を深めながら、ビジネスコミュニケーションを学ぶ」テキストです!

テキストの流れとしては…

  • ①学習前に本文で出てくるキーワードを確認
  • ②読解→タスクシートをもとに、他の人と自分の考えを交換する
  • (場面を図にする、それぞれの登場人物はどんな気持ちになったのか、この状況の問題点、解決策は?など…)
  • ③ケースの背景(コラム)を読む
  • ④語彙リストや英語訳もある

こんな感じの流れです。

流れは、他のテキストに似ていますが、文法を新しく学んだり会話練習したりというタスクは一切ないのがわかるかと思います。

ケース内容は…

CASE 1 せっかく日本語を勉強したのに

CASE 2 それって指示ですか

CASE 3 表情が見えない会議なんて

CASE 4 業務の効率化につながっていますか

CASE 5 ビジネスメールには必要ないのですか

CASE 6 理屈って何を書けばいいんですか

など……

引用元:Amazon “異文化”トラブル解決のヒント! 日本人も外国人も ケース学習で学ぼう ビジネスコミュニケーション 目次

こんな内容の↑読解のケースを読みながら、自分の考えを他の人と共有して文化の違いや日本企業文化を学ぶ、自分の国の文化との違いを認識していく…という協同学習&ケース学習用の教材です。

「はじめに」の冒頭でも書かれていますが、日本人と外国人が共に働くビジネス現場ではよく様々な衝突が起きています。

それは文化の違いだったり、個人の性格によるものだったり…

自分が正しい、正しくないということではなく、「そういう文化もある」「そういう考えの人もいる」ということをこの教材を使用することで「気づく」ことができるかと思います。

これはプライベートレッスン(個人)でも使うことができますが、どちらかというと技能実習生への日本語指導や、これから就活する専門学校、大学などのクラス授業で使用するといいかもしれません😃

いろんな考えの人と意見を交換することで色んな「気づき」が生まれると思います。

先生がビジネス場面で起こりうるトラブルを考えてタスクシートを作るのは結構大変だと思いますので、これはかなりありがたい一冊です。

また、これは日本で就労する外国人向けに作られたテキストですが、私はぜひ日本人にも一緒に考えてもらいたい内容だと思いました。

で、私が技能実習生を受け入れている介護施設の社内研修(日本人、技能実習生参加)でこのテキストの一部を実際に使ってみましたよ!😆

詳細はお伝えできませんが、日本人側にもいろんな「気づき」が生まれ、社内のルールを見直すきっかけになりました。

研修後の日本人職員のアンケートでは…

  • 「こういう研修は初めてだったけど、とても新鮮だった」
  • 「異文化に気づくことができた」
  • 「自分の行動を振り返るきっかけになった」

などのコメントをもらいました。

この記事を読んでいる方で、技能実習生、特定技能の在留資格の人たちの受け入れ研修を担当されている方はがいらっしゃったら、ぜひこういう「異文化学習」「ケース学習」を外国人側だけでなく、日本人側とも一緒にやってもらいたいな〜と思っています😁

また、ケース学習なので、中級、上級クラスのディベート練習や意見文を書く題材としても利用できるかと😃

いろんな使い方ができる教材だと思います。

どんな感じか気になる方は、Amazonのサイトでサンプルが立ち読みできますのでぜひご覧ください♪

まとめ

いかがでしたか?

今回紹介した2冊の教材は、プライベートレッスンというよりクラス授業向きかなと思いますが、いろんな使い方ができる教材だと思います。

私が紹介した教材以外にもまだまだビジネス日本語の教材はたくさんあります!!

ぜひ大型書店に行った際は、日本語学習コーナーに立ち寄って自分の目で見てみてください。

他のビジネス日本語の教材が知りたい方以下の記事↓もぜひ読んでみてください。

この記事が皆様のお役に立ったら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました😊

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