日本語教育能力検定試験に合格したいんですけど、さじここさんはいつから勉強しましたか?
当時、日本語学校に勤め始めたばかりだったので、忙しくて…本格的に勉強始めたのは7月からでした。
こんにちは。日本語教師のさじここです。
日本語教育能力検定試験を受験される方のために、一発合格した私の経験を元に検定試験の勉強法をまとめました。
これから受験される方、養成講座ではなく検定試験で日本語教師の資格を取得したい方のお役に立てれば幸いです。
日本語教育能力検定について
日本語教育能力検定試験とは、日本語教員となるために必要とされる基礎的な知識・能力を測る検定試験で、これに合格するとたいていの日本語教師の求人に応募できます。
今年(2021年)の日程は以下の通りです。
試験日 | 2021年10月24日(日)9:00~16:40 |
受験料 | 14,500円(税込) |
出願期間 | 2021年7月5日(月)〜 8月2日(月)まで(当日消印有効) |
詳細はJEESのサイトで確認ください→http://www.jees.or.jp/jltct/
毎年試験は10月の日曜日に行われており、試験は丸一日かかります!!😥
私…これを書いているときに衝撃的なことを見つけてしまいました…
“令和4年度の試験より文化審議会国語分科会が取りまとめた「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)改定版」のp.43「日本語教師【養成】における教育内容」に準じた出題範囲へ移行する予定。(pdf)”
ー引用元JEES 日本語教育能力検定 出題範囲等 http://www.jees.or.jp/jltct/range.htm
………!?😱😱😱
つまり、今までの出題傾向と変わってしまう可能性がある!?
ぜひみなさん、今年受けたほうがいいです!
過去問とかも来年あまり役に立たなくなるかもしれません…(あくまで憶測ですが…)
他の検定試験もそうかもしれませんが、やっぱりこういうことは周期的にあるみたい…😥
願書は取り寄せるか大型書店(←日本語教育コーナーがある)で販売中ですので、お早めに出願を!
(受験料も値上げしていますので注意!)
出題範囲
今のところの出題範囲は以下の通りです。
区分 | 主要項目 |
1 社会・文化・地域 | ①世界と日本②異文化接触③日本語教育の歴史と現状④日本語教員の資質・能力 |
2 言語と社会 | ①言語と社会の関係②言語使用と社会③異文化コミュニケーションと社会 |
3 言語と心理 | ①言語理解の過程②言語習得・発達③異文化理解と心理 |
4 言語と教育 | ①言語教育法・実技(実習)②異文化間教育・コミュニケーション教育③言語教育と情報 |
5 言語一般 | ①言語の構造一般②日本語の構造③コミュニケーション能力 |
げっ、こんなにあるの?!😱って感じですよね?
ざっくり言うと、日本語の文法の知識、音声知識、日本語教育の歴史、異文化理解について、教授法、第二言語習得について、言語政策・教育事情について…あと最近は著作権やICTについても出題されるようになっていますから、覚えなければならないことが山ほど…😱
ですから、今から試験対策の勉強をしたほうがいいです!!
早ければ早いほどいい!!
検定試験の勉強の仕方
STEP 1:敵を知ろう!
覚えることがたくさんあって、何から手をつけていいかわからない……
そうですよね。私も本当にそう思いました。ここからは私が実際にやった勉強法をお話しますね。
日本語学校で教えながら、そして、7月〜9月までは週末のみ、9月〜試験前日まではだいたい毎日勉強して、一発合格を果たしました!!😊
なので、みなさんも今から始めれば合格できると思います!
ただし、養成講座などで『基本的な知識をもっている人は』です!
ゼロからの勉強では、おそらく7月からではかなり頑張らないと難しいと思います。(毎日勉強する必要がある)
私がまず勉強する前にしたこと……それは……
『出題傾向』のリサーチ=過去問を一度見てみる!です。
そう、これは大学受験でも鉄則ではないでしょうか?
敵のレベルを見ないで、戦い勝つことは難しいですよね?
まず私は相手を知るために、『過去問』を購入しました。
過去問はこんな感じ↓です (以下のリンクから購入できます)
この過去問には聴解試験のCDもついてくるので、とても役に立ちます。
私は結果的に、2年分購入しました。😅
検定に合格したいなら買って本番に備えるべし!
STEP 2:赤本の用語とにかく覚える!
検定は、長文を読んで1〜4の選択肢から適切な文を選ぶ問題や語彙文法などの仲間はずれを選択肢から見つける問題などのマーク式と音声学の聴解リスニング問題、そして、400字以内で自分の意見を書く記述式があります。
どの形式も、基本的な用語を知らないと歯が立たないので、まずは用語の基礎知識をインプットすることが大切です。
私は用語の意味が自分の言葉でなんとなく言えるようになるまで繰り返し繰り返し覚えました。
その時使っていた参考書は、下記のヒューマンアカデミーの『日本語教育教科書 日本語教育能力試験完全攻略ガイド』というもの(よく赤本と呼ばれている)です。
この1冊で出題範囲の基本的なことがまとめられている上、用語の確認問題もあるので勉強しやすかったです。😊
そして、この用語を覚えるために最低3回は問題を解きました。覚えるまでひたすらです!
よく間違えるところやなかなか覚えられないところはノートにまとめて書いて整理し、見直します。→これは最後の確認で使えるノートになるので便利でした😊
東大生の受験勉強法で紹介されていることですが、いろいろな参考書に手を出すよりも、まず一冊をボロボロになるまで使って覚えたほうが絶対コスパも効率もいいです!
私はこれを軸として7月、8月の週末勉強しました。
STEP 3:本番に近い問題をひたすら解く
だいたい、用語が覚えられてきて基礎が固まってきたら、ちょっと本番に近い問題集を買って、それも何回も解きました。
下のやつ↓がそのとき使ったもの(私のときはこの一つ前のバージョンなので緑でした…😅)
こちらにも音声学の聴解リスニング問題CDがついているので助かります!
さっきから音声学の聴解リスニング、って連呼していますが、これは本当にがっつり対策したほうがいいです!
だいたいの形式は変わらないので、対策をちゃんとすれば点が取れる部分です。
私は苦手だったので、最後の1ヶ月は毎日のようにCDを聞いて問題を解いていました。
ちょっと特殊なので、慣れが大事!!リスニングだから、自分のペースで解くことができない、テンポよく解いていかないと慌ててしまう……
練習あるのみです。
話を戻します! このアルクの「日本語教育能力検定試験 合格するための問題集」のいいところは、区分ごとに、長文形式の問題がたくさんあるところです。
用語レベルで覚えていても、実際の試験は文脈から適切な用語や適切に説明している文を選ばなくてはいけない……だから、アウトプットとして、長文形式の問題がいいんです!
『本番に近い出題形式でひたすら問題を解いて、アウトプット!!→間違えたところはなぜ違うか考える→間違えたところにチェックを入れて何度も解き直す!』
これをひたすら9月中旬までやっていました。
まとめ
参考書を買ってひたすら繰り返し……本当に今から間に合う?
一日でも早く取り掛かったほうが、後で焦らなくてすみますから、善は急げですよ!!
そうですね。
いい忘れましたが、まず願書を出願してくださいね!
今回の内容をまとめると…
- まず過去問を買って、どんな問題形式かチェックする(敵を知る)
- 基礎知識、用語をひたすらインプットする
- 実際の出題に近い問題をひたすら解いてアウトプット→間違えた問題は何回も解き直す&ノートにまとめておく
- 音声学の聴解リスニング問題も試験日の1ヵ月前ぐらいから練習して慣れておく
私が行った対策はこんな感じです。
これは試験日の1か月前までの対策です。後半のラスト1ヵ月に行ったことは以下の投稿をご覧いただければと思います。
検定を今年受けるみなさん!善は急げ、今から勉強して合格をつかみましょう😊
今回もお付き合いいただきありがとうございました😁
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